2007年08月29日

クローズアップ現代『無実の“死刑囚”124人の衝撃 〜えん罪に揺れるアメリカ〜』

 8月29日放送のNHK『クローズアップ現代Wikipedia)』をテキスト起こししました。誤字脱字、間違いなどありましたら、御指摘よろしくお願い致します。確認の上、訂正致します。出演者の敬称はVTR内で記されているもの以外は省略します。
クローズアップ現代(番組HPより)

8月29日(水)放送
無実の“死刑囚”124人の衝撃
〜えん罪に揺れるアメリカ〜

先進国で死刑制度を持つ数少ない国、
           日本とアメリカ─── 。
今その一角アメリカで、死刑宣告を受け服役していた受刑者の無実が相次いで判明し、大きな衝撃が走っている。えん罪を見つけ出しているのは、進化を続けるDNA鑑定の技術。残された微量の証拠品から、事件の真相に迫り始めている。一方、えん罪のない司法制度への模索も進められている。自白の強要など捜査の誤りを無くすため、取調室の一部始終を録画する手法が全米各地の警察に広がり始めている。失墜した司法制度への信頼は取り戻せるか。死刑えん罪に揺れるアメリカの今を見つめる。
(NO.2456)

スタジオゲスト:伊藤 和子さん(弁護士)
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2007年08月28日

高村正彦防衛大臣について

 昨日、安倍改造内閣の人事が発表され、防衛大臣には高村正彦氏が起用されました。法務大臣と外務大臣を歴任された人物が防衛大臣という要職を務めるというのは、個人的には望ましい人事であると考えます。ただ、高村氏が日中友好議員連盟会長であることから、そのような人物が防衛大臣に就任することを警戒し、「媚中派」云々と批判する向きもあるようです。

 しかし、同議連の副会長は今回の改造人事で外務大臣に就任した町村信孝氏です。日中友好議員連盟に所属し、重要な役職に就いているという点では両者は共通しているにもかかわらず、ネット上の右派の評価は、不思議なことですが正反対です。個人的には、町村氏も高村氏も優れた政治家だと思うのですが、同様の肩書きを持ちながら一方だけが低く評価されている状況は残念です。


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2007年07月16日

参院選と拉致問題に対する国民の「熱気」について

 7月29日の第21回参議院議員通常選挙にて、中山恭子首相補佐官が議席を取れるかどうかが、日本国民の拉致問題に対する「熱気」の度合いを占うものになる、らしい。

(2007年07月14日)雪斎の随想録:「拉致敗戦」という記事 続

 確かに一つの考慮材料として見ることは出来るが、しかし、このような論法に従うならば、2004年7月11日の第20回参議院議員通常選挙にて、増元照明氏が立候補し、落選した時点で、日本国民の拉致問題に対する「熱気」は冷めていたとも言えるのではないか。勿論、首相補佐官の中山氏と一民間人の増元氏を同一に論じる訳にはいかないのだろうが、拉致被害者救出を訴える象徴的存在という点で見れば、増元氏が訴求力において中山氏に見劣りするとは思えない。「熱気」というものを測るだけであれば、象徴的存在の訴求力の比較において、両者は充分並ぶ。

 日朝平壌会談から2年を経ることなく、前回参院選の時点で、国民の拉致問題に対する「熱気」が冷めていたのだとすれば、今、改めて、まるで新たな要素であるかのように、その「熱気」の度合いを占うことに如何なる意味があるのだろうか。今回、改めて同手法で国民の「熱気」の度合いを測ろうとするということは、前回参院選での増元氏落選では「熱気」は冷めなかったか測れなかったともいえ、であるならば、今回の結果をもってしても「熱気」の度合いは占えはしない。

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2007年07月07日

NHK 特報首都圏『ネットの“祭り”が暴走する』テキスト起こし

 2007年7月6日放送のNHK 特報首都圏『ネットの“祭り”が暴走する』をテキスト化しました。興味のある方はどうぞ。スタジオ出演の野村優夫アナウンサーと井上トシユキ氏の敬称は省略しています。VTR出演の人物については字幕で示された役職、敬称で記しています。誤字・脱字その他誤りがあれば御指摘下さい。確認の上、訂正致します。

※ニコニコ動画が削除されたそうです(7月8日20時00分頃追記)
(2007年07月08日)( ;^ω^)<へいわぼけ:【NHK】 7-6のネット祭り特集で捏造編集発覚→ニコ動削除
(2007年07月08日)ニュース超速報!:【NHK】7-6のネット祭り特集で捏造編集発覚→ニコ動削除


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2007年07月03日

都秋枝さんの「脱日」と粗忽者の「メディアリテラシー」

 26日現地時間午前9時、脱北者であり日本で暮らしていた都秋枝(ト・チュジorトツジ)さん(58歳)が、北京の北朝鮮大使館で、「脱日」に関する記者会見を行なった。会見の中で、トさんが「2003年10月に豆満江で悪い人たちにジープに乗せられ、在瀋陽日本国総領事館を通じて、日本へ強制拉致された」と言っていることが、匿名巨大掲示板で取り上げられていた。

(2007年06月26日)痛いニュース(ノ∀`):【北朝鮮】「2003年に日本が北朝鮮女性を拉致」

 このトさんの記者会見について、木走日記さんが検証している。北朝鮮側が主張する「日本へ強制拉致」説を今更額面通りに信じる人もおらず、特に盛り上がるような話題にもならず、このニュースは風化しつつあるが、それをそのままやり過ごさずに、北朝鮮側の主張の矛盾点を各報道から示している。検証それ自体について言えば、意義あるエントリーだと思う。但し、その検証姿勢に関して引っ掛かるものがあったので、その点について書く。

(2007年06月29日)木走日記:お騒がせな「脱日」オバサンのとんだ狂言会見を徹底検証

 思うところを書くにあたって、木走さんが引用したものと同じ報道を基に言及する形式を取る。原文の引用に際しては、太字強調は木走さんが注目した部分、青字強調は当方が注目する部分、青太字は双方が注目している部分を表す。また、予め断っておくが、私はトさんの記者会見での説明自体には特に関心が無い。北朝鮮の支配下に置かれれば、このような発言をするであろうことは容易に想像できるし、毎度毎度、北朝鮮の言い分は荒唐無稽だとも思う。


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2007年07月02日

刑事弁護人の懲戒請求について

 光市母子殺害事件をめぐるネット上の議論については過去に一度書きましたが、あれから約一年が過ぎ、現在、ネット上では刑事弁護人の懲戒請求運動が話題になっています。これについて、少し思うところを書こうと思います。

 私は、たとえ安田弁護士の弁護手法に怪訝なものを感じたとしても、それでもなお刑事弁護人の地位は守られるべきであると考えますが、もし、懲戒請求を行なうのであれば『21人の弁護士に懲戒請求を求める ---光市母子殺害事件--- @ ウィキ』(以下、『@ ウィキ』)のような大雑把な手法とは一線を画した方が良いと思います。『@ ウィキ』のどの点が問題なのかについては、既に他所でも指摘されているので、私からは一点のみ指摘しておきます。


【目次】
1.懲戒請求と弁護士法について思うこと
2.『@ ウィキ』について思うこと
3.紀藤弁護士の文章について思うこと
4.名塚さんの日記について思うこと(7月12日22時00分頃追記)
5.平成19年4月24日判決からの引用(8月11日14時00分頃追記)
6.橋下徹弁護士が提訴されたことについて(9月8日12時30分頃追記)
7.懲戒請求騒動のその後(10月13日2時30分頃追記)


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2007年06月15日

森理世さん批判に思うこと

 先月末、「ミス・ユニバース」世界大会にて、日本代表の森理世さんが優勝した。日本人の優勝は1959年以来48年ぶりの快挙らしく、「へぇ、そうなのか」と思ったものの、私にはあまりその凄さが解らず、その件はそれっきりすっかり忘れていたのだけれど、ただ一点、ネット上での森さん批判というか、森さんの容姿への誹謗中傷が一定程度存在したことを、最近また思い出すことがあって、少し陰鬱な気分になった。そのようなネット上での誹謗中傷は、例えば『痛いニュース(ノ∀`)』さんの記事で確認できる。

(2007年05月29日)痛いニュース(ノ∀`):2007年「ミス・ユニバース」世界大会で日本代表の森理世さんが優勝

 批判する人は余程容姿に自信があるのだろうか、と毒づくつもりはない。評価対象と同分野での同等以上の能力を備えなければ批判・論評が出来ないとすれば、世に評論というものは成り立たないし、批判精神も醸成されないだろう。ただ、批判の中には、あまりに理不尽で見るに堪えないものも多い。


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2007年06月09日

青森県深浦港脱北者4名漂着問題に関する報道メモ3

 前々回前回に続き、青森県深浦港脱北者4名漂着問題。本稿では6月7日以降の各報道を眺めて見る。(1)6月7日発売の『週刊新潮』と『週刊文春』から、(2)漆間巌警察庁長官の記者会見、(3)7午後3時半頃に北海道松前町江良漁港沖合に漂着した無人の木造船について、(4)脱北者家族が所持していた「毒薬」の成分分析結果について、など。なお、文中の強調部分は全て当方によるものである。各紙社説へのリンクを末尾に載せておく。


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2007年06月06日

青森県深浦港脱北者4名漂着問題に関する報道メモ2

 青森県深浦港脱北者4名漂着問題に関しては、現時点では続報待ちで良いと思う。報道の中には不可解な点もあるが、感情的な反発や脱北者への冷淡な発言は止めて、場合分けによる検討が必要である。当初報道の通り、脱北者であった場合は勿論、仮に工作員であったとしても、身柄は確保しているのだから、それを如何に利用するかという点は検討されるべきだろう。そのためのWeb上での情報収集。

 本稿では6月4日の覚醒剤報道以降について各報道を眺めて見る。(1)動機・食糧事情・北での生活状況・一家の職歴などに関する脱北者供述、(2)片言の日本語を話すのは誰で、どの程度の日本語能力か、(3)日本政府による脱北者認定、(4) 「ごく微量の覚醒剤」に関する報道と北朝鮮での覚醒剤流通事情、(5) 「毒物のような薬品が入った小瓶」に関する報道、(6) 「2基のディーゼルエンジン」搭載に関する報道と二つの見解、(7) 父親の腕時計や木造小型船内で発見されたその他の所持品に関する報道、(8) 海上警備見直し検討に関する報道、(9) 東日本入国管理センターへの移送に関する報道、(10)アメリカの専門家の見解など。なお、文中の強調部分は全て当方によるものである。6月2日と3日の報道に関しては前日の記事を参照のこと。


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2007年06月05日

青森県深浦港脱北者4名漂着問題に関する報道メモ1

 青森県深浦港脱北者4名漂着問題に関しては、現時点では続報待ちで良いと思う。報道の中には不可解な点もあるが、感情的な反発や脱北者への冷淡な発言は止めて、場合分けによる検討が必要である。当初報道の通り、脱北者であった場合は勿論、仮に工作員であったとしても、身柄は確保しているのだから、それを如何に利用するかという点は検討されるべきだろう。そのためのWeb上での情報収集。

 本稿では6月2日と3日の各報道を眺めて見る。(1)脱北者4名に関する基本情報、(2)かたことの日本語や中国語理解がどのようなものなのか、(3)食糧事情に関する供述、(4)脱北者支援団体関係者など識者のコメント、(5)今後の脱北者への対応の仕方、(6)小型船が海上保安庁のレーダーで捕らえられなかったこと、(7)日本に漂着した理由、(8)所持していた毒薬に関する情報、(9)「麻袋」の記述、(10)対馬海流の説明など。なお、文中の強調部分は全て当方によるものである。


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posted by sok at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 北朝鮮人権法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする