2008年04月28日

今枝仁弁護士へ

 以下の記事を読んだ感想です。メールにしようかと思いましたが、トラックバックにすることにしました。

(2008年4月24日)弁護士・未熟な人間・今枝仁:お詫びとお知らせ
(2008年4月26日)弁護士・未熟な人間・今枝仁:人間・橋下徹


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2008年04月24日

被害者対弁護団という構図でしか語られない状況について

 一昨日、光市母子殺害事件の差戻控訴審判決が出ました。判決日を前に、17日の朝日放送『ムーブ!』では、本村さんの独占インタビューが放送されていました。インタビュアーは宮崎哲弥氏と藤井誠二氏。そこで本村さんは、被告人や弁護団についてのことだけでなく、差戻審以降、メディアへの露出を控えていた理由についても心境を語られていました。

http://jp.youtube.com/watch?v=M1RJCiE-hnU
http://jp.youtube.com/watch?v=TbWtl0K7ohY
http://jp.youtube.com/watch?v=r9iIo0E8AzU


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2007年12月18日

市民による懲戒請求と大阪府知事選挙

 本エントリーでは、市民342人による橋下氏への懲戒請求と大阪府知事選挙について、年内までの報道とそれに対する感想を纏めています。追記が長くなったので目次を付け、構成を一部変更しました(12月31日16時30分頃)。


【目次】
1.橋下氏への懲戒請求について
2.大阪府知事選挙について
3.懲戒請求騒動について
4.関西財界は熊谷氏支援に傾斜(12月22日12時00分頃追記)
5.政党推薦出揃う(12月31日16時30分頃追記)
6.瀬戸弘幸氏が橋下氏の応援を表明(12月31日16時30分頃追記)
7.各候補者のマニフェスト(1月07日0時30分頃追記


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2007年10月08日

昨日の『たかじんのそこまで言って委員会』の感想

 これも私信エントリーです。6日のエントリーは昨日の『たかじんのそこまで言って委員会』(以下、『委員会』)を見る前に書いたものですが、今、見返すと凄く甘い認識だったな、と思います。番組視聴の前後で認識がどのように変わったかのメモも兼ねて、『委員会』の感想を書きます。

※2008年2月8日追記)見易さのために番組出演者の発言を三種類に色訳けし、勝谷氏の発言は引用形式にしました。『委員会』の議論全体の流れは、7日の日記で御確認下さい。


【目次】
1.昨日の『委員会』の感想
2.勝谷誠彦氏の発言について
3.何故、複数対複数の議論が必要か
4.橋下徹氏の言動について
5.番組への感想と死刑存廃論議の区別(10月13日2時00分頃追記)
6.菊田幸一氏は何を言いたかったのか(10月13日2時00分頃追記)


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2007年10月06日

今枝弁護士の『委員会』出演は条件付きで賛成です

 今枝仁弁護士のブログ『弁護士・未熟な人間・今枝仁・・・光市事件と刑事弁護の理解のために』にて、讀賣テレビ放送『たかじんのそこまで言って委員会』(以下、『委員会』)に出演すべきか否かというエントリーがありました。今枝弁護士は、31の反対的意見(総数32件)を根拠に「世間の風によく耳を傾けた方がよさそうなので」と出演を辞退する方向で検討するそうです。おそらく、この判断を支持する人も多いのでしょう。ただ、出演辞退の記事を見た限りでは、私には、橋下弁護士の世間主義に世間主義で応えたように見え、それでは、橋下弁護士が言うように「弁護士間の大人げないくだらない痴話げんか」になってしまいます。まだ確定的な出演辞退ではないかもしれないので、以下、番組出演に関して思うところを書きます。(※追記あり)

(2007年10月04日)イマジンのそこまで言って猿蛇狼怪 話せばわかる?問答無用?
(2007年10月05日)イマジンよ、そこまで行っていいんかい?


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2007年09月24日

光市母子殺害事件裁判の弁護人批判について

 これは私信エントリーです。当ブログは私信が多く、何の話か分からない閲覧者の方には申し訳なく思いますが、そういうものと割り切ってお付き合い下さい。


【目次】
1.光市事件は単純な事件なのか
2.被告人について汲むべき事情
3.弁護団の主張変更と説明責任について
4.被告人が「友人」に宛てた手紙について
5.訴訟遅延について
6.絞殺状況を示す図画の頒布について
7.「なめないでいただきたい」発言について
8.今枝仁弁護士の涙と弁護団のテレビ出演について
9.何故、弁護団批判者が批判されるのか
10.批判者の不法は懲戒請求が初めてではない
11.弁護団は本件裁判を死刑廃止論に利用してはいない
   →最終弁論での死刑回避の可能性について(10月8日22時10分頃追記)
12.死刑・厳罰化論の前提について
13.二つの人権を巡るすれ違い(10月5日22時30分頃加筆)
14.犯罪被害者支援について(10月5日22時30分頃加筆)
15.終わりに

【追記】
16.費用と利益で考える刑事弁護(同日22時00分頃追記) 
   →マイナス方向のインセンティブについて(27日22時40分頃追記)
17.対話によって得られたこと(27日22時40分頃追記)


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2007年09月22日

弁護団と批判者のすれ違い

 一昨日、光市母子殺害事件の差戻控訴審の第10回公判が終了しました。弁護団が橋下弁護士を提訴して以降、この事件の報道も抑制的になってきましたが、それでも断片的な情報が氾濫しています。被告人の発言が文脈を抜きに伝播し、ネット上に憎悪の感情が喚起・連鎖していく状況は依然として続いています。例えば、今回の集中審理を伝えるものでは、以下の文章とそれへの反応が象徴的でした。

(2007年09月21日)痛いニュース(ノ∀`):【光市母子惨殺】 元少年「生きたい」「検察、僕をなめないでいただきたい」…弁護団、涙で「こんなに胸を張って弁護できたことはない」
メモをとりながら表情を変えずに遺族の陳述を聞いた元少年。その直後の被告人質問では、憮然とした態度でこう証言しました。

「今以上の苦しみは実生活において容易に想定できます。それを踏まえてでも生きたい。僕のほうから検察官に言わせていただければ、なめないでいただきたい」(元少年)

(中略)

「この裁判の弁護ほど胸を張って弁護できたことは今までありませんでした」(元少年の弁護団 今村 仁 弁護士)

※弁護人の名前は、正しくは今村仁ではなく今枝仁です。

 唐突に何を言いだすのか、被告人はやはり反省していないではないか、これだけ見るとそう感じるのも仕方ありません。しかし、何故、彼が検察官にこのような言葉を吐いたのか、その文脈がよく分かりません。そこで、弁護人である今枝弁護士のブログを覗いてみます。

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2007年09月12日

橋下弁護士の主張する“世間への説明責任”はネット上の“世間”に正確に伝わっていたか

 先日の日記『橋下弁護士が提訴された件について』に、RMさんから次のような疑問を頂きました。
「視聴者(の全部または大部分)には伝わっていません」と断定する根拠は無いと思います。現に一視聴者である私には十分に伝わりましたから。正しくは、「少なくとも自分(=sok)には伝わっていません」と言うべきではないでしょうか。

 5月27日の『たかじんのそこまで言って委員会』での橋下弁護士の当初の説明は、正しく一般人に伝わっていたか。この点について少し検討してみます。

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2007年09月09日

橋下弁護士が提訴された件について

 『刑事弁護人の懲戒請求について』というエントリーに院生さんからコメントを頂きました。返事を書いているうちに少し長文になりましたので、新エントリーとして公開します。併せて、ネット上で散見される弁護団批判への感想も書いておきます。(※本文末尾に今枝仁弁護士のブログへのリンクを追記


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2007年07月02日

刑事弁護人の懲戒請求について

 光市母子殺害事件をめぐるネット上の議論については過去に一度書きましたが、あれから約一年が過ぎ、現在、ネット上では刑事弁護人の懲戒請求運動が話題になっています。これについて、少し思うところを書こうと思います。

 私は、たとえ安田弁護士の弁護手法に怪訝なものを感じたとしても、それでもなお刑事弁護人の地位は守られるべきであると考えますが、もし、懲戒請求を行なうのであれば『21人の弁護士に懲戒請求を求める ---光市母子殺害事件--- @ ウィキ』(以下、『@ ウィキ』)のような大雑把な手法とは一線を画した方が良いと思います。『@ ウィキ』のどの点が問題なのかについては、既に他所でも指摘されているので、私からは一点のみ指摘しておきます。


【目次】
1.懲戒請求と弁護士法について思うこと
2.『@ ウィキ』について思うこと
3.紀藤弁護士の文章について思うこと
4.名塚さんの日記について思うこと(7月12日22時00分頃追記)
5.平成19年4月24日判決からの引用(8月11日14時00分頃追記)
6.橋下徹弁護士が提訴されたことについて(9月8日12時30分頃追記)
7.懲戒請求騒動のその後(10月13日2時30分頃追記)


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2006年06月21日

山口県光市母子殺害事件とネット言論

 昨日、山口光市母子殺害事件の最高裁判決が出た。被害者の立場にある本村洋さんが、感情を抑えて気丈に、かつ論理的に自身の考えを主張されていたのが印象的だった。

 ネットを眺めてみると、主に政治的価値観が革新派の人の中に、死刑反対の感情が行き過ぎて被害者遺族である本村さんに対して、陰謀論をもって誹謗中傷する人達がいた。特に強烈だったのは、喜八ログのコメント欄におけるkaetzchen氏の主張。以下、その主張を纏めてみる。

(2006年03月20日)喜八ログ:安田弁護士を応援します
 (A)本村さん精神異常者説
 (B)陪審員制度推進論者の陰謀説
 (C)山口県光市企業城下町の特殊性説
    (光市はA級戦犯の孫である安倍官房長官の弟・岸信夫氏の選挙地盤だから)

 このような陰謀論で被害者遺族の感情を逆撫でする人は論外として、今回、気になったのは、本村洋氏を支持する立場の人達が、遺族以上に感情的になっていたこと。例えば、上記の喜八ログの記事においては、喜八氏は題名とは裏腹に被害者遺族である本村洋氏を気遣っている。また、遺族を貶めるkaetzchen氏を窘めている。喜八氏の主張は、あくまで安田弁護士の弁護人としての立場の擁護に留まっている。にもかかわらず炎上した。何故だろうか。


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