2006年08月20日

加藤紘一事務所放火事件続報に関するメモ2

※2007年1月14日:加藤紘一事務所放火事件に関する先のエントリーは、追記を重ねて読みにくくなったので、2006年8月20日以降の追記については新エントリーとしてこちらに移すことにする。

【08月20日追記】
 朝鮮日報の韓国語版には放火犯と見られる男の名前と所属が載っている。日本の報道では「大日本同胞社」の名前は幾つかの地方紙とスポーツ紙に載っている。大手5紙では産経と日経に所属団体名のみ記述があることを確認。内容は18日付の神戸新聞と同じ、通信社の配信記事。放火犯の氏名に関しては日本のメディアには上がっていない。これは当該右翼男性が意識不明であり、事情聴取や逮捕は回復を待ってからだからだろう。朝鮮日報韓国語版のExite翻訳を載せておく。所属団体と放火犯の氏名に関して青字で強調しておく。

(2006年08月17日)朝鮮日報 韓国語版
 去る 15日夕方加藤Koichi(加藤紘一)私は日本自民党幹事長の山形(山形)現故郷の家と事務室を丸焼けさせた放火犯は日本東京に本部を鈍い右翼団体 ‘ダイニホンドホシャ’(大日本同胞社) 所属組織員であるホリコメMasahiro(堀米正広・65)という男に明かされた. ホリコメは火をつけた後現場近所で腹切り自殺を企てて病院で入院治療を受けている.

 ホリコメが属した ‘ダイニホンドホシャ’は 1982年結成された以来東京新宿に事務室を置いて活動を始めながら警察の集中監視対象に含まれていたが, 最近にはこれと言う活動はないことと知られた. 日本警察は放火犯が現在ものを言えない状況なので, 状態が好転し次第に放火背景などに対して本格調査をする方針だ.
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2006年08月18日

加藤紘一事務所放火事件に関するメモ

 昨日の日記の続き。

 割腹自殺を図った右翼男性の所属団体について、17日付の朝日新聞、18日付の神戸新聞に概要が載っていたので引用しておく。

(2006年08月17日)朝日:男の右翼団体、暴力団から資金提供も 加藤氏実家全焼
1977年9月に結成され、同10月に政治団体の届けが出されている。東京都内に事務所を構え、山形県内に拠点を持っていたとの情報もある。若い構成員を中心に主に反皇室活動に対抗する活動を進めているとされ、過去には威力業務妨害や暴力行為などの容疑で逮捕者を出していた。

 結成から間もなくして資金難に陥ったことから、関東を拠点とする指定暴力団が資金提供したり幹部を送り込んだりするなど、現在も暴力団と緊密な関係があるとみられている。

 82年には団体のメンバーが関連団体を立ち上げ、対旧ソ連や対共産党、対左翼の運動を中心に活動。92年には天皇陛下の訪中反対を訴え、この関連団体の構成員が宮沢首相(当時)の私邸前で割腹自殺未遂事件を起こしている。最近では目立った活動はなかったという。


(2006年08月18日)神戸:右翼団体事務所など捜索
 山形県鶴岡市の元自民党幹事長加藤紘一衆院議員(67)の実家と事務所が全焼した火災で、山形県警は18日、関係先として東京都新宿区歌舞伎町の右翼団体「大日本同胞社」事務所など都内2カ所を放火容疑で家宅捜索した。

 山形県警は、現場で割腹自殺を図ったとみられる男(65)が放火した疑いが強いとみており、思想的背景などを調べるために男が所属している大日本同胞社の捜索に踏み切った。

 男は鶴岡市内の病院に入院、治療中で事情聴取ができない状態で、これまで声明文なども見つかっていない。加藤議員は小泉純一郎首相の靖国神社参拝を批判しており、県警は押収した資料を分析、放火との関連を調べる。


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2006年08月17日

加藤紘一事務所放火事件を巡って

 8月15日午後5時50分頃、加藤紘一衆議院議員の事務所が右翼の老人によって放火された。事務所は全焼。先月、富田メモが出た際も日経に火炎瓶が投げ入れられたが、今回はそれ以上の惨事になっている。今回も富田メモの際も、死人が出ていないことが救いだが、この件はもう少し重く受け止めるべきだろう。

(2006年08月15日)産経:加藤紘一衆院議員の実家と事務所全焼 放火か
(2006年08月15日)朝日:加藤紘一氏の実家が全焼 男が放火、割腹自殺図る
(2006年08月16日)産経:加藤議員の実家全焼 負傷の男は右翼幹部か

 上記記事を纏めると以下の通り。加藤紘一衆議院議員(67)はテレビ出演等で不在。母・加藤於信(おのぶ)さん(97)は散歩に出かけ、近くの美容室で保護された。加藤事務所には女性事務員1人が勤務。出火を発見し、通報。割腹自殺を図った右翼男性(65)は、東京都内の右翼団体幹部。室内に放火。顔や口の中などに火傷。靴を履いていない状態で建物の外で倒れていた。室内で腹部を切り、熱くなって飛び出した可能性。搬送時は話ができる状態ではない(記事によっては意識がない状態)で、集中治療室へ。現場で刃物は見つかっていない(※追記:18日付の読売記事では寝室から加藤家のものではない刺身包丁が見つかっている)。

 下記の朝日記事では、当該右翼男性についての背景が説明されている。

(2006年08月17日)朝日:男の右翼団体、暴力団から資金提供も 加藤氏実家全焼
1977年9月に結成され、同10月に政治団体の届けが出されている。東京都内に事務所を構え、山形県内に拠点を持っていたとの情報もある。若い構成員を中心に主に反皇室活動に対抗する活動を進めているとされ、過去には威力業務妨害や暴力行為などの容疑で逮捕者を出していた。

 結成から間もなくして資金難に陥ったことから、関東を拠点とする指定暴力団が資金提供したり幹部を送り込んだりするなど、現在も暴力団と緊密な関係があるとみられている。

 82年には団体のメンバーが関連団体を立ち上げ、対旧ソ連や対共産党、対左翼の運動を中心に活動。92年には天皇陛下の訪中反対を訴え、この関連団体の構成員が宮沢首相(当時)の私邸前で割腹自殺未遂事件を起こしている。最近では目立った活動はなかったという。


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2006年08月10日

宮台真司氏の天皇論・靖国論

 以前は、宮台真司氏の話し方が嫌いで、その著作は殆ど読んだことがなかったのですが、実際に幾つか読んでみると中々面白かったです。簡単ではありますが紹介しておきます。

(2006年08月04日)MIYADAI.com Blog:靖国問題で即席のコメントを求められました。あくまで即席回答です

 靖国神社参拝問題を「東京裁判的手打ち問題」と「憲法と歴史の捩れ問題」と「天皇陛下の御意思問題」に分けて論じておられます。宮台氏の普段の記事に較べると分量は1000字程度と少ないですが、こうして事柄ごとに分けて考える方が、論点が明確になります。特に、国家神道であった戦前と一宗教法人になった戦後、この捩れが靖国神社を巡る問題を複雑化させているという点に同意します(勿論、煽るメディアの問題もありますが)。松永宮司への誹謗中傷に堕さない点や末尾で現実解を提示している点が、学者として誠実で親切だと思います。結論に異論はありますが参考になります。

 宮台氏の昭和天皇と天皇制に関する記述は、以下の映画『太陽』についての評論も面白いです。

(2006-07-06)MIYADAI.com Blog:評論インタビュー:アレクサンドル・ソクーロフ監督『太陽』(2004)

 こちらは8800字程度の長文です。天皇の戦争責任論について他行可能性という観点から論じておられます。他行可能性という言葉は普段の生活では聞き慣れない言葉ですが、宮台氏の表現を借りれば「当事者がその場その時に別様に振る舞えなかったか否か」という反実仮想と「当事者と同様な立場に置かれた別の人間なら別様に振る舞えなかったか否か」という反実仮想からなる批判可能性のことです。『天皇のスゴさとは何か』の項では立憲君主制について、『大日本帝国憲法は出鱈目なのか』の項では統帥権干犯問題について触れておられます。


YouTube動画:丸激トーク・オン・デマンド
YouTube:左翼はずっと嘘をついてきた
YouTube:すっきり分かる靖国問題


【追記:宮台氏の靖国神社関連記事】
(2006年09月03日)MIYADAI.com Blog:最近「富田メモ」問題について対談した際の、宮台発言ピックアップです
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2006年08月09日

麻生太郎氏の靖国神社特殊法人化論を支持します

 昨日、麻生太郎氏が、靖国神社の在り方について御自身の所見を公開しました。以前から報道番組等でアウトラインは示唆されていましたが(過去のテキスト起こしを参照して下さい)、纏まった所見となると、これが初めてのことです。先ずは、分祀論や不参拝論がある中で、国民に対して御自身の代替案を公開したことを評価します。評価と書くと偉そうですが、賛否に留まらずに代替案を示される方を、私は尊敬します。

(2006年08月08日)麻生太郎オフィシャルサイト:靖国に弥栄(いやさか)あれ
(2006年08月08日)外務省 外務大臣会見記録(平成18年8月)


目次

1.麻生氏の優先順位について
2.麻生氏は靖国を軽んじているのか
3.「非政治化」とはどういう意味か
4.靖国神社の抱える問題点について
5.非宗教法人化の提案と政教分離について
6.その他(追記あり)

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2006年07月21日

元宮内庁長官が書き留めた昭和天皇発言メモについて

※目次と検証サイトへのリンクを追記、誤字脱字を訂正し、第1項を一部加筆して再構成しました。


目次

1.はじめに
2.故・富田朝彦氏のメモを巡る報道について
3.火炎瓶を投げた人について
4.ネット上の捏造説について
5.自民党総裁選挙について
6.政治家の器量について(小泉純一郎首相と小沢一郎代表の比較)
7.昭和天皇について
8.靖国神社と遊就館について
9.富田メモを「錦の御旗」する人達について(2006年07月22日追記)
10.富田メモ検証サイトについて(2006年07月23日追記)


1.はじめに

  20日、昭和天皇が生前、当時の宮内庁長官の故・富田朝彦氏に語ったとされる内容を、富田氏が手帳に記述していたもの存在することが、日本経済新聞の取材により明らかにされました。日経は「昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ」という見出しで、その日の朝刊一面で取り上げました。

(2006年07月20日)日経:昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ

 これを受けて新聞・TVその他の各メディア、政治家、さらにはネット上でも様々な議論がなされています。メディアや政治家の間では、この件がA級戦犯分祀論議や首相の靖国参拝問題などに影響を与える可能性に触れる論調も見受けられます。

(2006年07月20日)朝日:昭和天皇「私はあれ以来参拝していない」 A級戦犯合祀
(2006年07月20日)読売:昭和天皇、A級戦犯合祀に不快感…宮内庁長官メモ
(2006年07月20日)産経:昭和天皇、靖国のA級戦犯合祀に不快感
(2006年07月20日)毎日:昭和天皇:靖国A級戦犯合祀に不快感「だから参拝していない」
(2006年07月20日)毎日:昭和天皇:富田メモ 遺族に戸惑い 研究者らも驚く

 個人的には同日の産経朝刊一面記事「インサイダー疑惑 日経社員 強制捜査へ」が印象的でした。産経新聞社、狙ってやっているのであれば意地悪ですね。ネット上では下記の産経記事がその事件を扱っています。

(2006年07月20日)産経:インサイダー疑惑の日経社員、公告盗み見て利益数千万円


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posted by sok at 18:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 靖国神社参拝関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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