2009年01月19日

不毛なディスカッション

タケルンバ卿日記:悪いのは誰? - ある無人島漂流の物語
 ある夫婦、その妻に思いを寄せる男性、この3人とは何の関係もない男性、おじいさん。この5人が乗っていた船が難破し、無人島に流された。
 その過程で、夫婦の夫は行方不明となり、島に流れ着いたのは4人だった。この時点で夫の安否はわからない。
 夫の安否を確かめるには、船を出して捜索するしかないが、妻には船をつくる能力や、直す力はない。船をつくり、直すことができるのは、夫婦とは縁もゆかりもない男性ただひとりだった。
 妻はその男性に頼んだ。「船を直してください。夫を探したいのです」と。
 男性は直すと言った。だが、条件をつけた。その条件とは妻と一夜限りの関係を持つこと。
 妻は悩み、おじいさんに相談した。おじいさんは「気持ちのままに行動しなさい」と。
 妻は結局、その男性と関係を持った。男性は約束を守り、船を直した。
 そして船が直り、これからまさに夫を探すというときに、夫が無人島に自力でたどり着いた。
 妻は夫に、捜索するため、船を直すために男性と関係を持ってしまったことを告白した。
 夫はそんな妻を許さなかった。不貞であると。
 夫婦は破局した。
 ひとりになった妻の様子を見て、思いを寄せていた男が言った。「あなたが好きです」。

(中略)

断然、おじいさんが悪い!
 じじいが悪いです(キッパリ)。理由はこう。

最も無責任だから
 自分が思うに、この話の中では全員が何らかのリスクを負っているのです。

(後略)

 この設定で、何故「断然、おじいさんが悪い!」と言えるのだろうか?(追記あり


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posted by sok at 02:33| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月25日

あるメディア批判に関するメモ

 某所に書いた文章が二度も消されたので、念の為、ローカル保存しておいた直近の自分の文章をこちらに記録しておきます。文中の人物名(ハンドルネーム)は、各人の名誉もあるでしょうから、アルファベットに変えておきます。一度目の削除は過失だとして、二度目はどうみても故意ですよね(※1)。

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posted by sok at 01:05| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

大阪府知事選挙の感想

 先月27日の大阪府知事選挙は、橋下氏が熊谷氏に大差をつけて当選しました。年末までは橋下氏がやや優勢で、熊谷氏にも目があると思っていたのですが、結果としてその予想は外れました。当面は、府民の約183万票を得て当選した新知事の手腕に期待することにします。直近の予算編成、そして6月に行われるともいわれる補正予算で橋下色が示せるか、先ずはそうした点が橋下府政の判断材料になるのだろうと思います。早速、府債発行ゼロ方針については一部撤回されるそうで、これは地方交付税で補填される府債についてという限定付きなので、(その発言の軽さや勉強不足という点からの批判はあるでしょうが)この程度に留まる限りは特に問題視しません。橋下氏の場合、初期の誤りを正さずに懲戒請求の被害を拡大させたという経緯があるので、むしろ、知識を得て是正すべき点は柔軟に対処するという姿勢の方が府民全体の利益になるだろうと考えます。以下、選挙戦に関して思ったことを纏めてみます。ネット上の関心は既に中国餃子の問題に移っており、時機を失してしまいましたが…。

(2008年02月01日)毎日:<橋下徹氏>府債発行容認に転換ウェブ魚拓


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2007年08月28日

高村正彦防衛大臣について

 昨日、安倍改造内閣の人事が発表され、防衛大臣には高村正彦氏が起用されました。法務大臣と外務大臣を歴任された人物が防衛大臣という要職を務めるというのは、個人的には望ましい人事であると考えます。ただ、高村氏が日中友好議員連盟会長であることから、そのような人物が防衛大臣に就任することを警戒し、「媚中派」云々と批判する向きもあるようです。

 しかし、同議連の副会長は今回の改造人事で外務大臣に就任した町村信孝氏です。日中友好議員連盟に所属し、重要な役職に就いているという点では両者は共通しているにもかかわらず、ネット上の右派の評価は、不思議なことですが正反対です。個人的には、町村氏も高村氏も優れた政治家だと思うのですが、同様の肩書きを持ちながら一方だけが低く評価されている状況は残念です。


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posted by sok at 06:30| Comment(4) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月16日

竹中平蔵氏の議員辞職に対する評価

 昨日、竹中平蔵氏が議員辞職する意向を発表した。小泉首相という後ろ盾を失うと共に議員を辞職するというのは、范雎のような見事な引き際だと思う。しかし、そう情緒的に評価するだけで終えてよいものかという思いもある。情緒的な評価は後世の史家に任せて、現代に生きる者は、先ずは理によって評価を為すべきではないか。我々、国民の生活に関わることなのだから。

 今回の竹中氏の辞職発表は、大臣辞職ではなく議員辞職である。先の参院選では竹中氏の知名度が自民党の集票に貢献したが、そういう選挙対策的評価はともかく、6年ある任期の4年を残して辞任することに目を瞑ることは、選挙制度と議会制民主主義への軽視に繋がる。立候補時の竹中氏自身の発言とも矛盾し、投票した選挙民を欺く結果となった。政治家の出処進退と説明責任が問われる出来事である。


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posted by sok at 23:59| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月08日

2016年オリンピック招致活動を巡る暴言の応酬

 2016年オリンピックを誘致するために、先日まで東京都と福岡市が国内候補地の選考で競っていた。この件に関して、石原慎太郎東京都知事と姜尚中東京大学教授の間で、あるやりとりがあった。

(2006年08月30日)朝日:姜尚中氏の福岡応援に石原知事反発 「怪しげな外国人」(リンク切れ)
2006年08月30日23時44分
 五輪の国内立候補都市を巡り、石原慎太郎・東京都知事が、福岡市の応援演説をした姜尚中・東大教授に激しく反発、「怪しげな外国人」などとかみついた。

 姜教授は演説で「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックで、世界に勝てますか」と東京を批判。すると、続く東京側のプレゼンテーションで石原知事が「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。何のゆえんだかわかりませんが」と発言。その後の祝賀パーティーのあいさつでも「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」などと述べた。

 姜教授は在日韓国人2世で、熊本で生まれ育った。


 これに対して、斎藤貴男氏が下記記事にて怒りを露わにしている。

ゲンダイネット:【斎藤貴男「二極化・格差社会の真相」】
(2006年09月04日)もはやチンピラ小学生以下の石原暴言


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posted by sok at 06:00| Comment(3) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

はじめに

【目次】

1.当blog開設の経緯
2.当blogの方針について
3.本blogにおける表記について
4.テキスト起こしについて
5.コメントに関する注意点(2006年08月30日追記)
6.トラックバックに関する注意点(2006年08月30日追記)
7.当blogから引用される際の注意点(2006年12月11日追記)


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posted by sok at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする