(2008年02月01日)毎日:<橋下徹氏>府債発行容認に転換(ウェブ魚拓)
熊谷氏の評価
熊谷氏の失速に関しては、熊谷氏個人の資質とネガティブキャンペーンが嫌われたという指摘があります。新聞折込チラシについてはネット上でも画像が話題になっていましたが、他に選挙カーでも橋下氏への批判が行なわれていて、私の周囲ではこちらの評判が悪かったです。選挙カーでの候補者の氏名連呼行為は、ただでさえ騒音として疎まれるものですが(選挙事務所の手伝いをしたことのある人であれば、有権者に候補者の氏名を記憶してもらうための一手法として已むを得ないと考える人もいるでしょうが、無党派層の人にすれば、そのような事情を考慮する義理はありません)、その上さらに「他人の悪口か」と思われれば、有権者に悪感情が芽生えるということもあるでしょう。
個人的にも、年明け頃からの熊谷陣営の手法は、反橋下という意識が強過ぎるように感じていました。反橋下という思考・言動は、橋下氏の存在がなければ展開できないものですから、そちらが強く印象付けられると、単にネガティブキャンペーンと捉えられて嫌われ、感情的な反発を招くというだけでなく、自身の政策や知事となってからの、すなわち橋下氏が敵役として存在しなくなった後のビジョンを府民に充分に伝えきれないのではないかと、内心懸念していました。橋下氏の一言一言を捉えて、仮に言い負かしたとしても、有権者に自身の政策や魅力が伝わらなければ意味がありません。熊谷陣営は目的を見誤っていたように思います。
りんくうタウンや阪南スカイタウンといった赤字公共事業が、度々、ローカル情報番組で話題になっているにもかかわらず、インフラ整備による経済振興を熊谷氏が訴える以上、それがこれまでの府の公共事業とどう違い、どう採算が取れるのかという点は、もっと詳しく説明して欲しかったです。「4年間で府民所得平均50万円アップ」という項目についても、これはあくまで4年間の任期内に果たすということであり、その内容もつまりは1996年の頃の府民所得まで戻すということであり、熊谷氏批判者達が言うほど滑稽だとは思いません。それを簡単に否定してしまうことは、大阪経済の建て直しに対してあまりにも悲観的過ぎます。しかし、その道筋を伝えるのは熊谷陣営の努めであり、府民にそうしたことを伝えきれなかったことは、敗因の一つだと思います。
(2008年01月19日)JANJAN:選挙・大阪府知事選マニフェストを読む・熊谷貞俊氏 府民所得を任期中に全国2位に引き上げ
また、熊谷氏の政策をバラマキと評する人がいますが、熊谷氏と橋下氏ではバラマキの質が異なるだけではないでしょうか。インフラの整備に重点を置く熊谷氏の政策は、これまでの自民党型のバラマキであり、府が教育や育児といった分野で支援することで府民の可処分所得を増やし(各家庭でこれまで教育や育児に割いていた金銭の幾らかを他の支出に当てられる)、それによって経済を刺激しようという橋下氏の政策は、どちらかといえば野党型のバラマキではないか、と。自民党的な政策を打ち出した熊谷氏が大差で敗北したことを考えれば、与党も勝利に喜ぶだけでなく、旧来的なやり方が府民・国民には受け入れられなくなっていると受け止めた方がいいでしょうし、与党支持者にもそうした緊張感はあって良いと思います。
府民とメディアとネット世論の関心事の相違
府知事選に関しては、メディアが示す争点とネット世論の関心事との間に開きがあったことも印象的でした。橋下氏出馬会見後から投票日前日、そして当選後の関西ローカルの情報番組を幾つか録画予約して見ましたが、TVメディアが伝える大阪府知事選挙における最大の関心事は、財政再建と大阪経済の活性化でした。情報番組が取り上げる「街の声」の内、真面目な内容の多くもそのようなものでした(但し、橋下氏の収入減少や子作りへの質問といった府政と関係の無い話題が多かったことも事実です)。
私個人の関心も、私の周囲の友人・知人・家族・親族と話してみた際の彼ら彼女らの関心も、テレビメディアの特集とほぼ一致していました。他都道府県の事情は知りませんが、こと大阪府に関していえば、5兆円の借金があり(勿論、資産もあります)、都道府県レベルでは唯一、財政再建団体に転落する手前という状況です。知事を選ぶ基準として、保革を問わずイデオロギー的な観点を重視してはいられません。そうしたイデオロギー色の強い問題での賛否はボーナスステージくらいに捉えていました。先ずは財政再建と経済振興策であり、それから各候補者の特色である政策での比較でしょう、と。
ネット世論の関心はというと、右派は人権擁護条例や同和対策予算に対する姿勢、橋下氏の過去の核武装論を好意的に捉えて支持を表明する方が殆どでした。在日外国人の選挙権については、有力三候補全員が付与に肯定的な回答をしているので、この問題で三候補者に大きな違いはなく、争点にはなりません。マニフェストに掲げた項目、発言した内容の全てが100%実現される訳ではなく、また、喫緊の課題は財政再建団体に落ちないための財政再建と経済振興ですから、在日外国人選挙権付与問題を後回し、先送りにする可能性の高い候補者に投票するという判断も可能ですが、この報道が伝わってからのネット上の右派の狼狽ぶりからは、そうした思考は殆ど読み取れませんでした。左派はというと、こちらは橋下氏の過去の発言を問題視する方、商工ローンの弁護をしていたことを問題にする方、懲戒請求問題への批判から橋下氏を否定する方などをよく目にしました。
このネット世論の関心の持ち方が、どうも自分には馴染めませんでした。大阪府という大都市の首長を決める選挙について、府民のみならず他都道府県民も注目するというのは当然であり、余所者が口出しするなとは思わないのですが、府知事選への関心がイデオロギー色の強いものばかりで、保革を問わず大阪府の財政再建や経済再生にはあまり関心が無く、にもかかわらず告示日前から府民を愚弄するような言辞を用いる人もいて、他人事とはこういうことかと思いました。橋下氏が当選して、左派ブロガーの中には府民を「キチガイ」呼ばわりする人までいます。
罵倒も表現の自由の内ではあり、選挙で示された民意もまた批判の対象になります。なりはしますが、批判する前に府民の多数が関心を寄せるであろう事柄、大阪府の抱える問題と対処すべき優先順位をしっかり把握していた上での批判だったのかということは、省みられた方が良いと思います。自分達の関心事と同じものに他者(それも当事者)が関心を示さないと、罵倒・嘲笑するとなると、その人達は何のために時事問題に継続して関心を持ち、ネット上で発信されているのだろうと思ってしまいます。右派は左派を、左派は右派を嘲笑する感覚の延長で、府民や府政を見ているのでしょうか。
弁護団懲戒請求問題は争点にし難い
橋下氏の出馬表明後、ネット上の言説に関して気になっていたことが幾つかありました。一つは、懲戒請求問題において橋下氏を批判していた人達が、懲戒請求問題の時の勢いのまま、府知事選候補者としての橋下氏を批判し始めたことです。選挙前から、これは奏功しないだろうと思いました。
例えば、懲戒請求問題を争点に橋下氏を批判したいと思った人がいたとします。そこで昨年の懲戒請求問題を思い起こして下さい。この問題は、昨年5月27日に橋下氏が出演する番組にて視聴者に光市事件弁護団への懲戒請求を呼びかけたことから生じました(収録は2日前の25日)。これに対して、弁護士508人が懲戒請求の中止を求める緊急アピールを発表したのが6月19日のことです。このアピールではネット世論の激情を抑えることは出来ず、むしろ反発を買うことになりました。これは大阪府知事選挙の告示日から投票日までと大体同じ期間です。
その後も弁護士ブロガーさんや院生さん達がテンプレートによる懲戒請求の問題点を指摘してはいたものの、懲戒請求が収まるということはありませんでした。9月3日に弁護団が橋下氏を提訴した頃には、懲戒請求は計3900件にまで増加していました。ネット上で対抗言論が形成されてからも弁護団への批判が直ちに収まるということはありませんでしたが、弁護団や法曹系ブロガーからの繰り返しのアナウンスによって徐々に懲戒請求の勢いは鎮まり、11月22日には東京弁護士会が、12月22日には第二東京弁護士会が、同月27日には大阪弁護士会が懲戒棄却の議決をしました。なお、差戻控訴審の結審は12月4日。(一旦は誤報扱いされた)橋下氏出馬の初報は翌5日でした。
年末、気が付けば弁護団批判は収束してはいましたが、さて、大阪府知事選挙の告示日から投票日までの3週間で、これまでの懲戒請求問題を巡る論争を再演してみせて、橋下氏の知名度や人気、話術に惹かれている人達に投票を思いとどまらせるよう説得するだけの自信が、橋下氏批判者にはありますか?しかも、橋下氏を批判していた人達の多くは、弁護団のテレビ出演には否定的でした。であれば、どのような場で懲戒請求問題を争点に出来るのでしょうか。ネット上であれば、既にこれまでの議論が「橋下徹」というキーワードで検索できるでしょうから、ネットをあまり利用しない層、懲戒請求問題における橋下氏の言動を知らない人を対象に改めて問題点を指摘できないと効果は薄いです。仮に、再演してみせても、それで大阪府政の喫緊の課題である財政再建や経済振興といった政策での議論が疎かになるのであれば、それはそれで問題です。昨年12月18日のエントリーで次のように予想しました。
(2007年12月18日)市民による懲戒請求と大阪府知事選挙
(前略)ネット上では弁護士懲戒請求騒動における橋下氏の言動をどう評価するかという点ばかり注目されているが、そのような観点から投票するという人はそう多くはないだろう。
光市弁護団への懲戒請求は、東京弁護士会が請求棄却の決議を下すまでに7500件を超え、今枝弁護士個人だけでも約500件とはいうものの、一部の悪質な請求者の複数請求を纏めれば、思った程の広がりを見せてはいない。勿論、実際に懲戒請求された弁護士の方々にとっては、それでも充分に業務に支障の出る数ではあるが、伝え聞くところの実数は、懲戒請求騒動の経過や結末のみならず、その端緒すら知らない人がネット外に大勢いることを示している。ネット上で関心を集める話題がネット外でまで関心を集めるとは限らないし、府知事選挙となれば多岐に渡る評価基準の一つに過ぎない。
過去の問題発言を争点にしても攻め切れない
過去の問題発言への賛否が主たる争点になるだろうかということも気になっていました。今回の府知事選は全候補者が新人であり、政治的な実績で評価できないので、それまでの言動やマニフェスト、討論の様子などを判断材料にするしかないのですが、それでも現在の大阪府の財政難を考えると、判断材料にも優先順位は出てきます。個人的には、橋下氏批判者達が過去の問題発言、特に核武装発言を争点に批判を展開しても攻め切れないだろうと考えていました。これについても昨年12月18日のエントリーから引用します。
橋下氏の持論である改憲論や核武装論についても、地方公共団体の首長の職務とは一先ず関係がないので、この先、府知事経験を活かして国政に打って出るという場合や府知事としての地位と知名度を活かして持論を積極的に展開しようとするのでもなければ、その方面からの批判はネガティブキャンペーンの域を超えない。また、そういった過激発言に共感して投票しようとする側も、期待を裏切られるだろう。橋下氏自身、出馬表明会見にて「出馬表明をしたことで個人的見解は慎まなくては。公の立場としては、現実的に核武装はありえない。現実の選択としてできない」と語っている。
大阪府民が知事候補に望むのは、やはり財政再建や景気対策であって、橋下候補に対して投票するかどうかも、基本的にはこの観点からだろう。(後略)
核武装についての賛否は府政に直接関わるものではないにもかかわらず、過去の核武装発言に賛同または批判する人が出るのは、大都市の知事となった場合の発言力・影響力を考えてのことなのでしょう。しかし、橋下氏は出馬会見において早々に自説であった核武装論を封印していました。民主党側がこの点で批判を続けたところで、「タレントとして私人の立場では好き勝手言ってきましたが、公人となる以上は…」と返されれば、それまでです。むしろ、公私の区別を付ける橋下候補の姿に、有権者は好感をもったのではないでしょうか。橋下氏は「知事になれば自分を支持しない人の税金も扱うことになるのですから…」という趣旨の発言もしていました。府知事となれば、これまでのような発言はしないと事ある毎に言及していました。私は人の性質は簡単には変わらないと考えますが、こう明言されて、それ以上、過去の発言を争点として詰めることが出来るか、選挙期間中にその訴えが府民に届くかと言われれば、自信がありません。
ネット上の匿名vs匿名、筆名vs筆名のフラットな状況において時間をかけて議論をするならともかく、選挙戦は告示日から投票前日までの約3週間、告示日前の数週間を入れても時間は限られています。その期間についても、候補者は全てを無党派有権者に向けられるものではなく、政党に支持・推薦を取付けに行ったり、利益団体へ挨拶しに行ったりしなければなりません。そうした有限の選挙期間に、それでも核武装発言を争点にしようというのであれば構いません。全く批判しないというのも核武装反対派の名折れとなるでしょうから。ただ、詰め切れないことは分かっているのですから、熊谷陣営は府民に中傷ビラと受け取られて反感を買う可能性と比較衡量した上で検討すべきでした。300万枚もビラを用意して批判することなのか、仮に過去の問題発言を取り上げるにしても、府政と直接関係がなく、かつ賛否分かれる核武装論よりも、買春をODAと評した橋下氏の道徳・倫理観に焦点を絞り、その言動の前後の文脈も踏まえ伝えた方が府民への訴求力はあったのではないか、大阪府は過去に故・山田勇氏による選挙期間中のセクハラ問題がありましたし、橋下氏は若年層や女性に人気がありましたから、そちらを重点的に攻めた方が忌避する人も出たと思います。
勝つのは橋下氏でも熊谷氏は善戦するんじゃないかと思ってました。こんな大差になったのは意外でした。
sokさんの記事を読んで「なるほど、『負けに不思議の負けなし』だな」と思いました。
私は正直言って橋下氏が嫌いで信用してませんが、選ばれた以上はアンチを黙らせるような成果を挙げてくれることを願っております。
選挙期間中、ローカル情報番組を幾つか見ていて思ったことですが、「街の声」として橋下氏関連の質問に答える府民の表情はどれも明るいものでした。大阪で、政治・政治家の話題で、こんなに府民の表情が明るくなることが最近あっただろうか、と。橋下氏の政策に魅力を感じた人も勿論いるでしょうが、彼の人を惹きつける才覚と、これまでの言動から窺える反権威・反官僚の気質に、有権者の多くが、府政を取り巻くしがらみを断ち切る力を期待したのではないかと思います。
ただ、私個人の気掛かりもまた、橋下氏の力についてです。政見放送で見せた力への意思、あの「多数派の支持」と「実現可能性」について連呼するだけの政見放送は、有力候補者の政見放送としては過去に見たどれよりも悪趣味な内容でした。橋下氏特有の世間主義と権力に寄り添う気質が、悪い方向に進まないことを願っています。まあ、府民としては好き嫌いを言ってはいられないので、先ずは手腕を拝見しようと思っていますが、早速、府政とは関係のない岩国市長選に口出しして、反感を買っているようで…。
それにしても、大阪府民に至るまで貶す人たちには、橋下氏に好感を抱いているとはいえない私でも正直閉口しました。
大阪府民やそれに準じる人間の身内批判なら、自分にもかかってくることでそれなりに理解できますし、自分が大阪府民でなくてよかったレベルの感想を述べるならまだよいのです。
しかし、直接の利害関係のない人たちまでが、特に政策について検討するでもなくタレント性に乗せられたとか何とか言っているさまは、正直懲戒請求をした人々以上に見苦しいものがあったように思います。
懲戒請求騒動はまだ(ズレてはいても)正義感に近いものがあったと思いますが、こっちは正義感さえいまひとつ感じられないのが実感です。
個人的に、一つ気がかりなのは、懲戒請求訴訟が橋下氏敗訴となったとき、橋下氏が「公務が忙しくて、広島高裁に行く時間がない」と称して裁判所に悪態をつきながら訴訟から撤退してしまうおそれがあることでしょうか。彼の世間主義は割といいように使われていますので、そういうこともある気がします。
もちろん訴訟から撤退するのは誰であれ尊重されるべき一つの選択肢ですが、裁判官や法制度を貶しながら(今でも学者その他に独自の見解を盾に悪態をついていますが)の撤退に動機付けや正当化の要素を与えてしまうのでは、刑事弁護に関する認識を広めるという裁判の一つの意義が吹き飛んでしまう恐れがあるためです。
公明党に関しては、当初、大阪府本部が橋下氏「推薦」に消極的で、告示日前にやっと「支持」が出るという状況だったのが、開票後の政党別支持率報道(出口調査)では公明党支持層の9割が橋下氏を支持していました。府知事選期間中の民主党の国会運営で、府政に影響を与えたものとしては、小沢代表が新テロ特措法の採決に欠席して大阪入りしたこと、ガソリン税暫定税率廃止問題で戦術変更をしたことが考えられます。この二点が無党派有権者の反感を買って熊谷氏不支持に傾斜したと見ていましたが、御指摘のように公明党→創価学会という動きで見た方が、あのダブルスコアでの大勝を説明し易いように思います。
2008年1月31日
弁護士・未熟な人間・今枝仁「橋下弁護士」裁判、本人尋問も回避し、結局一度も広島に来ないのか?
http://beauty.geocities.yahoo.co.jp/gl/imajin28490/comment/20080131/1201763910
懲戒請求煽動被害訴訟については、御存知とは思いますが、今枝弁護士のブログに、橋下氏側は『「もう、主張・立証はない」「被告本人尋問の必要はない」との意向のようなのです』とありました。府知事の仕事と懲戒請求騒動の責任は別問題なので、一府民としては「公務の多忙」を言い訳にしてもらいたくはありません。謝罪し、反省し、損害を賠償し、府知事の仕事に専念されることを望みます。ただ、この点は残念ながら院生さんや今枝弁護士の危惧が現実化しそうですね。橋下氏にしてみれば、懲戒請求煽動被害訴訟にしても岩国市長選を巡る憲法論議にしても、世間に「どっちもどっち」という印象を与えれば、それで充分なのだろうと思います。
そうなった際に、「世間」の側が、一時的にでも橋下氏の懲戒請求提案を肯定した人達が、訴訟からの撤退を許容せず、問題を切り分けて批判できれば良いのですが、先日のグランドプリンス新高輪の一件を巡る日教組批判を見ていると、好き嫌いという個々人の主観的な判断を司法判断より優先させる人達が少なからずいるようで、彼らが声を挙げる可能性は少ない気がします。変化があるとすれば、選挙期間中の橋下氏による「在日外国人への地方選挙権付与」に関する発言の影響で、彼らの好悪の感情がどう動くかということが考えられますが、この場合も結局は主観であり、別問題への賛否を持ち込んでいるだけなので、そうした傾向から抜け出せなければ、刑事弁護人の地位への配慮という課題が達成されるのは、まだまだ先になると思います。遠い道程です。説得していくしかないのですが。