「視聴者(の全部または大部分)には伝わっていません」と断定する根拠は無いと思います。現に一視聴者である私には十分に伝わりましたから。正しくは、「少なくとも自分(=sok)には伝わっていません」と言うべきではないでしょうか。
5月27日の『たかじんのそこまで言って委員会』での橋下弁護士の当初の説明は、正しく一般人に伝わっていたか。この点について少し検討してみます。
先ず、橋下弁護士の考える懲戒事由が正しく伝わっているかどうかは、当時、懲戒請求に言及していた人達の反応を見れば大体分かります。5月27日以降、ネット上で懲戒請求運動の輪が広がっていきますが、私が見た限りでは当初これに賛同していたブロガーは「蝶々結び」や「蘇生行為」といった“弁護内容”への批判と併せて懲戒請求に言及していましたが、橋下弁護士が言うような“世間への説明責任”には言及していませんでした。一例としては、今回の懲戒請求運動で重要な役割を果たした『@ウィキ』のテンプレートにも“世間への説明責任”という懲戒事由はありません。“弁護内容”ばかりが懲戒事由として書き連ねられています。
次に、先日のNHK 特報首都圏『ネットの“祭り”が暴走する』という番組でも指摘された2ちゃんねるの人達の反応はどうでしょうか。ブログ『痛いニュース(ノ∀`)』さんのエントリーから、光市母子殺害事件差戻控訴審と懲戒請求についての2ちゃんねる上で反応を見てみます。勿論、これはネット世論の極一部の反応でしかないということは断っておきます(極一部とはいってもRMさんの自己申告よりは多数のサンプルですが)。先に挙げた懲戒請求テンプレートの例と併せて、当時の様子を物語る傍証の一つとして御確認下さい。
(2007年05月25日)痛いニュース(ノ∀`):光市母子殺害事件 弁護側「死姦は蘇生行為」と主張
→差戻控訴審初公判の日の2ちゃんねる上の反応です。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任”についての記述はありません。なお、この日は橋下弁護士が懲戒請求について言及した日(収録日5/25)でもあります。
(2007年06月19日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 「生き返らすために死姦」など発言の弁護士らに、ネットでの懲戒請求相次ぐ→弁護士508人が中止を求め緊急アピール
→弁護士508人が懲戒請求の中止を求める緊急アピールを発表した際の2ちゃんねる上の反応。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任”についての記述はありません。
(2007年06月26日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 元少年、殺意を否認 「甘えたくて抱きついた」「抵抗されたからパニック状態に。危害与えるつもりなし」
→差戻控訴審第2回公判の日の2ちゃんねる上の反応です。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任” についての記述はありません。橋下弁護士が『たかじんのそこまで言って委員会』にて懲戒請求を呼びかけてから一ヶ月が過ぎても“世間への説明責任”を懲戒事由に挙げる声がありません。
(2007年06月27日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 「ドラえもんを信じていた」 「ドラえもんに何とかしてほしいと思い、遺体を押し入れに入れた」 元少年
→差戻控訴審第2回公判、集中審理2日目の2ちゃんねる上の反応です。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任”についての記述はありません。
(2007年06月28日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 「私なら、世間に“性暴力ストーリー”と取らせず、“母胎回帰ストーリー”と示せた」 心理鑑定の教授
→差戻控訴審第2回公判、集中審理最終日の2ちゃんねる上の反応です。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任”についての記述はありません。
(2007年07月24日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 弁護側「ピンポンダッシュ中に、たまたま被害者の部屋に」…差し戻し控訴審の集中審理へ
→差戻控訴審第3回公判、集中審理初日の2ちゃんねる上の反応です。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任” ついての記述はありません。
(2007年07月26日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 被告の元少年「僕は死刑後、来世で弥生さんの夫になるかも」「弥生さんは、洋さんが怒っているのを喜んでいないと思う」
→差戻控訴審第3回公判、集中審理最終日の2ちゃんねる上の反応です。“弁護内容”についての批判はあっても“世間への説明責任”についての記述はありません。橋下弁護士が『たかじんのそこまで言って委員会』にて懲戒請求を呼びかけてから約二ヶ月が過ぎても“世間への説明責任”を懲戒事由に挙げる声がありません。
(2007年08月06日)大阪弁護士会館にて、光市母子殺害事件弁護団緊急報告集会が開かれた日。橋下弁護士も出席しています。その時の報告は8月7日から29日まで5回に亘って橋下弁護士のブログ上に掲載されました。第2回(8月7日)には「世間に対する説明」という言葉が出て来て、第3回(8月10日)には懲戒事由が“世間への説明責任”であると言明されています。
(2007年08月27日)痛いニュース(ノ∀`):【光市・母子惨殺】 橋下弁護士の「弁護団の懲戒請求呼びかけ」で、弁護団が賠償求め提訴へ
→橋下弁護士が『たかじんのそこまで言って委員会』にて懲戒請求を呼びかけてから約三ヶ月が過ぎました。コメント欄594、891、902、912、1012、1118、1136、1142、1158、1174、1192、1198、1217、1221、1240、1424、1457、1458、1472、1475、1489、1506、1543、1621にて“世間への説明責任”に関する記述が見られます。
(2007年09月05日)痛いニュース(ノ∀`):【母子惨殺】 弁護士ら 「橋下弁護士、業界の笑い者」「懲戒請求した人達、彼にそそのかされた被害者だから今は提訴しない」
→9月3日に弁護団が橋下弁護士を提訴した後の以降の2ちゃんねるでの反応です。コメント欄199、234、252、265、319、360、1008、1462、1631、1648、1657、1729、1746、1748、1750、1774、1807、2080にて“世間への説明責任”に関する記述が見られます。
気が向けば、その他のまとめブログの反応も追記するかもしれませんが、以上のように、8月に入ってから橋下弁護士が自身のブログ上で“世間への説明責任”に言及されるまでは、ネット上の“世間”の方では正しく理解されていなかったようです。RMさんが「現に一視聴者である私には十分に伝わりましたから」というのであれば、5月27日以降、少なくとも懲戒請求運動の初期において、橋下弁護士が呼びかけた懲戒事由が“弁護内容”ではなく“世間への説明責任”であったことを、貴方が知っていたということを証明するソースをどうぞ御提示下さい。8月以降なら橋下弁護士がよりはっきりと“世間への説明責任”に関する説明をされているので誰にでも分かることです。
また、私自身は“弁護内容”であろうと“世間への説明責任”であろうと、どちらにしても懲戒事由には当たらないという考えですから、当初から懲戒事由はどちらでもいいのです。橋下弁護士に対しては無茶な懲戒請求を主張していると思いますが、連座的な懲戒事由を流布させたテンプレート集サイトの責任までも橋下弁護士に負わせるのは妥当ではないというのが私の立場ですから。そのことは前回の本文に書いています。したがって、「正しくは、「少なくとも私(=sok)には伝わっていません」と言うべきではないでしょうか」という御指摘は失当であり、正しくは「少なくとも懲戒請求しようとしている者達およびそれをネット上で煽動する者達には伝わっていません」と言うべきであろうと考えます。
【9月17日6時50分頃追記】
その他の2ちゃんねるまとめサイトの反応を追記しておきます。
(2007年05月28日)( ;^ω^)<へいわぼけ:光市母子殺害事件 鬼畜弁護士21人の名前が明らかに
→読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』にて橋下懲戒請求発言が放送された翌日の2ちゃんねるでの反応です。弁護士21名の実名を伝えるフジテレビ報道、各弁護士がこれまでに扱った事件・所属弁護士会と法律事務所の特定、“弁護内容”についての批判、懲戒請求への言及はありますが、“世間への説明責任”についての記述はありません。
(2007年07月08日)( ;^ω^)<へいわぼけ:【NHK】 7-6のネット祭り特集で捏造編集発覚→ニコ動削除
→2007年7月6日放送のNHK特報首都圏『ネットの“祭り”が暴走する』にて懲戒請求運動がネット発の“祭り”の一つとして取り上げられる。同番組は放送後すぐにニコニコ動画にアップされたものの8日には削除されました。その時の2ちゃんねるでの反応です。懲戒請求がメインの話題ではないので、“弁護内容”についても“世間への説明責任”についても、特に記述はありません。
(2007年09月06日)( ;^ω^)<へいわぼけ:【母子惨殺】 とくダネだけが橋下弁護士の行動に対して懐疑的な報道姿勢
→9月3日に弁護団が橋下弁護士を提訴した後の以降の2ちゃんねるでの反応です。橋下弁護士の“世間への説明責任”という懲戒事由に言及しているのはレス229、495。
【2008年5月1日23時00分頃追記】
今枝弁護士へ宛てたエントリーのコメント欄で、「君の長ったらしい文はデタラメだらけ」さんから頂いた指摘について、以下、検討してみます。なお、引用に際して、改行はこちらで変更しました。
橋下氏が、あの番組で発言する以前から弁護団への世間の批判は殺到していたしネット上で基地外弁護団を懲戒せよと懲戒請求申請書が既にアップされてたんだよ、橋下氏が発言しなくても、あの弁護団に懲戒請求が殺到していた事は確実なわけ
弁護団への批判は橋下弁護士が公開請求を煽動する以前からありましたが、そのようなことは、おそらく本件について関心のある方であれば誰でも承知のことでしょう。橋下弁護士の発言以前から弁護団に対して批判があったことと、根拠の無い懲戒請求を行なって良いか、煽動して良いかということは別の問題であり、弁護内容を批判することと弁護人の人格を誹謗中傷することも別の問題です。懲戒請求申請書に関しては後述します。
何故一審二審で8年も争われた裁判で差し戻し審で弁護団が変わるや全くそれまでと供述を変えてきたのか、荒唐無稽なストーリーも弁護団が作らせたものだと既に批判が殺到してたわけ、それについて世間に説明しなかった、会見を開いていないと思われていた弁護団に猛バッシングが掛けられたわけ
一審、二審では8年もかかっていません。最高裁が審理を決定するまでに3年半が過ぎています。差戻審で主張を変更すること自体は、橋下弁護士も認めています。橋下弁護士の主張の骨子ぐらいは把握して下さい。荒唐無稽なストーリーを弁護団が作ったというネット世論の言い分は、先日の差戻控訴審でも認められていません。世間への説明に関しては、更新意見書で既に行なわれていました。会見を開いていないと思われていたことについてはマスメディアの怠慢の問題です。
遺族感情を慮る様子さえ見れない人物だ?本村さんに対して徹底して配慮しているし、自分の発言でこのような事になって申しわれありませんと何度も挨拶すてんだよ。それで本村さんからも、有り難いお言葉を頂いたと橋下氏本人が言ってんだよ
それは遺族の立場ならそう言うでしょう。世論と対立する訳には行きませんから。結果、弁護団vs遺族という構図、弁護人への脅迫などについてまで、遺族が負い目を感じることになるのです。なお、本村氏は「橋下弁護士のご発言が正しかったかどうか、それは私には判断しかねますので、それは今回提訴された裁判で、司直で判断していただければいいと、思っております。」とも言っています。ご都合主義的な人達は、きっとスルーするでしょうが。
懲戒請求煽動から初期まとめサイト消失までの時系列まとめ
日弁連HPでは以前から懲戒請求という制度が紹介されていましたが、それは関係者が利用することを前提としているのであって、裁判とは無関係な人達の利用およびメディアを通しての煽動行為を前提としたものではありませんでした。時系列的な先後関係についても確認しておきます。
橋下徹弁護士が『たかじんのそこまで言って委員会』(以下、『委員会』)で懲戒請求制度について言及したのは、2007年5月27日(日)の放送回です。収録日は2日前の25日午後。スタジオ収録に参加した人が、そこで聞いた情報をウェブ上に広めようと思えば、早ければ25日夕方には可能だったということです。そして、当時、光市事件弁護団を批判的に紹介する記事を定期的に更新していたblog『痛いニュース(ノ∀`)』さんの25日付の記事を見れば、懲戒請求という単語が初めて出てくるのは、25日19時52分の時点です。下記リンク先のコメント欄1185番を御参照下さい。おそらく、匿名掲示板群において同情報が出回ったのも、その数分前から数十分前のことでしょう。
(2007年05月25日)痛いニュース(ノ∀`):光市母子殺害事件 弁護側「死姦は蘇生行為」と主張
『教えて!goo』(QNo.3029221)で安田好弘弁護士以外の20人の名前を尋ねる質問(特定作業)がなされたのは、5月25日14時28分のことです。回答欄で弁護人21名の名前が曝されたのは、同月27日22時56分です。
(2007年05月25日)教えて!goo(QNo.3029221):山口母子殺害事件 21人の弁護団
何故、27日22時56分に『教えて!goo』に氏名が記載されたのか。27日放送のフジテレビ『新報道プレミアA』(毎週日曜日22:00〜23:15)にて、弁護人21人の氏名と顔写真が、21個のパイプ椅子の上に一つ一つ飾られる形で紹介されていました。その動画が『ニコニコ動画』などに公開され、キャプチャー画像がネット上に流布されたことが、『教えて!goo』の回答に繋がったのでしょう。当時、光市事件弁護団を批判的に紹介する記事を定期的に更新していたblog『( ;^ω^)<へいわぼけ』さんの5月28日付の記事には、『新報道プレミアA』からの当該画像と『教えて!goo』の当該質問へのリンクが貼られていました。
(2007年05月28日)( ;^ω^)<へいわぼけ:光市母子殺害事件 鬼畜弁護士21人の名前が明らかに
5月25日の橋下弁護士の懲戒請求煽動発言、27日の『新報道プレミアA』による氏名と顔写真の公表、そして日弁連HP上の懲戒請求手続きに関するページ。これらが関連付けられたことで、最初期の不当な懲戒請求が可能になりました。橋下氏の発言が制度の紹介に留まらずお墨付きを与える役割を果たし、フジテレビの報道が個人特定作業を一気に進展させました。その後、テンプレート集サイトが整備され、より簡単かつ大量の懲戒請求が可能になるという流れです。
したがって、貴方が言うような「橋下氏が発言しなくても、あの弁護団に懲戒請求が殺到していた事は確実なわけ」ということは考え難いです。また、本稿に限らず私はこれまで正当な事由による懲戒請求を問題とはしていません。テンプレート集サイトによる画一的・無根拠な懲戒請求を批判しています。時系列順にまとめてみます。
2007年5月25日
・7時19分25秒 2chに「光市母子殺害事件 弁護側「死姦は蘇生行為」と主張」というスレッドが立つ。
・午後 『たかじんのそこまで言って委員会』収録。橋下弁護士が懲戒請求に言及する。
・14時28分 『教えて!goo』(QNo.3029221)で弁護団21人の氏名についての質問が出る。
・15時12分 blog『痛いニュース(ノ∀`)』に同名のまとめ記事が公開される。
・19時52分 blog『痛いニュース(ノ∀`)』コメント欄(1185番)に懲戒請求という単語が初出。
2007年5月27日
・13時30分〜 『たかじんのそこまで言って委員会』放送(13時30分〜15時00分)。
・16時21分 『教えて!goo』(QNo.3034896)で懲戒請求方法についての質問が出る。
・16時55分 『教えて!goo』(QNo.3034896)で懲戒請求方法の初回答が出る。参照リンク先は日弁連HP。
・22時00分〜 『新報道プレミアA』で弁護団の氏名・顔写真が公表される(毎週日曜日22:00〜23:15)。
・22時56分 『教えて!goo』(QNo.3029221)で21名の名前が回答される。
2007年5月28日
・0時19分33秒 2chに「光市母子殺害事件 鬼畜弁護士21人の名前が明らかに」というスレッドが立つ。
・3時13分 blog『( ;^ω^)<へいわぼけ』で同名のまとめ記事が公開される。
2007年6月3日
・2時11分 『教えて!goo』(QNo.3034896)で懲戒請求テンプレート集サイトが紹介される。
2007年6月19日
・17時59分44秒 2chに「【光市・母子惨殺】 「生き返らすために死姦」など発言の弁護士らに、ネットでの懲戒請求相次ぐ→弁護士508人が中止を求め緊急アピール」というスレッドが立つ。
・21時21分 blog『痛いニュース(ノ∀`)』で同名のまとめ記事が公開される。記事の中で『21人の弁護士に懲戒請求を求める ---光市母子殺害事件--- @ ウィキ』へのリンクが貼られている。
2007年6月20日
・時刻不明 J-CASTニュースにて懲戒請求まとめサイトの存在が報じられる。
2007年6月23日
・22時10分 blog『Henkyo News』で懲戒請求まとめサイトの消滅が確認される。
2007年6月24日
・0時10分 『教えて!goo』(QNo.3110259)に懲戒請求を取り下げたい旨の質問が出る。
【当ブログの関連エントリー】
(2006年06月21日)山口県光市母子殺害事件とネット言論
(2007年07月02日)刑事弁護人の懲戒請求について
(2007年07月07日)NHK 特報首都圏『ネットの“祭り”が暴走する』テキスト起こし
(2007年09月09日)橋下弁護士が提訴された件について
鬼畜弁護団と猛批判を受けた弁護団21名の
名前、詳細など、そのフジテレビの番組が
明らかにする前から幾らでもネット上や
他の番組でも全員かは知らないが報じられていたし出回っていた、橋下弁護士の発言前からサイトは既に出来上がっており名前等を書き込めば、すぐに懲戒請求申請書を
出せる状態になっていた、よって橋下弁護士の発言に関わらず懲戒請求が殺到していた事は確実なんだよ、既に差し戻し審の弁護団の供述が8年もの時間をかけて争われた
裁判の後に変わった事に説明会見を行わなかったと世間一般に大きな不審と怒りを与えた状況でTV局は一切それを報じず弁護団への圧倒的な批判一辺倒の番組を作り、そんな状況でも橋下氏は、あの発言をした後、これは放送してはいけないかもしれませんがと一定の配慮を見せた、がTV局は橋下氏の発言をそのまま報じた、この問題の根幹はTV局に大きな責任があり今枝氏は彼自身で考え抜いて橋下氏の発言に対する批判、怒り、橋下氏によって自分が教わったプラスとなった点、自分が新たに学び吸収した点等を考え抜いて自分で出した結論なんだよ、全くの他人であり、この事件に全く無関係であり司法関係者でもないアンタが偉そうに、知ったかぶりをして長々と文章を書いている事に激しく腹が立つ!
反SOKさんへ
まず、懲戒請求のまとめサイトが出来たのは放送の2日前でした。その日は丁度委員会の収録日であり、その時に見に行ってた人が作った可能性は否定できません。
次に放送後のそのサイトのアクセス数の増加、そして懲戒請求をするのであれば当然知っていておかしくない懲戒請求の基礎知識の欠如から橋下弁護士の発言で煽動されたといえますし。
それ以上に法の専門家たる橋下弁護士が簡単に出せると間違った説明をしたのが一番の間違いで、虚偽の懲戒請求であれば相手側の負った懲戒請求での不利益について訴えられるおそれがある事を専門家なのに言わなかったがために、結果、懲戒請求は簡単に出来る署名程度に考えて出してしまった人がネット上でも沢山います。
それに橋下弁護士は弁護団に懲戒請求すると散々いったのに8月の弁護団の説明会に参加して弁護方針を理解する発言を向こうで出してからは懲戒請求を忙しいからしないと言ってます。
つまり煽動の初めが橋下弁護士かどうかが一番の問題ではなく、懲戒請求を専門家が誤って説明したのが問題なのです。
「全員かは知らないが」という論法だと、安田弁護士や足立弁護士の名が報道されただけでOKということになりますが、そのような認識は懲戒請求まとめサイトの認識とも既にズレています。下記懲戒請求まとめサイトの更新履歴は「2007-05-31」が最初です。更新の履歴ですから、設立時期はそれより前(おそらく5月25〜30日の間)ですが、ポイントは「21人の弁護士に」という表題部分です。21人の氏名がいつ判明したのかという点で「全員かは知らないが」などという言い訳は通用しませんし(分かり次第追記していくのがこの手のネット運動の手法ですから)、トップページでも「2007年5月27日に放送の『たかじんのそこまで言って委員会』での橋下弁護士の発言で」とあります。
『21人の弁護士に懲戒請求を求める ---光市母子殺害事件--- @ ウィキ』
ttp://atashi.com/webarchives/2007/06/20/22/37/55/www34.atwiki.jp/tyokai-seikyuu/index.html
懲戒請求制度自体は橋下発言前から存在しました。安田・足立両弁護人が最高裁の弁論期日(2006年3月15日)を欠席した後、遺族である本村氏自身が東京第二弁護士会と広島弁護士会に対して、両弁護士の懲戒請求を行なっています。広島弁護士会での「懲戒請求せず」の決定が出たのは2007年4月20日。「橋下弁護士の発言に関わらず懲戒請求が殺到していた事は確実なんだよ」と断言するからには、この2006年3月15日〜2007年4月20日頃の間に、光市事件弁護団への懲戒請求が濫発されていたことを証明しなければなりません。頑張って証明して下さい。
下記日経新聞報道によれば、2007年度の懲戒請求数は前年比7倍とのことです。前年の懲戒請求数は光市事件のもの(本村氏による懲戒請求)だけではないので、光市事件に関するものだけの増加比率は7倍では済まないでしょう。上記御指摘の妥当性は、前年比という点で絞れば2007年1月1日〜5月24日までに急増したものなのか、2007年5月25日以降に急増したものなのか、を検証すれば判断できます。
2007年12月21日
日経:弁護士懲戒請求7倍、07年9585件・橋下氏の呼び掛け影響
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080221AT1G2003020022008.html
Matimulog:Bar橋下の弊害・懲戒事件が前年比7倍!
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2008/02/bar_8ae2.html
2007年5月27日の『委員会』放送以降、時事・社会問題を扱ったブログや掲示板で懲戒請求を呼びかける記事が増加しました。まとめサイトの内容が充実していくのもこの時期からです。弁護士508人が中止を求めて緊急アピールを出したのは、同年6月19日のことであり、橋下発言以前から懲戒請求が殺到していたのであれば、もっと早い時点で何らかのアピールが司法関係者からなされていたことでしょう。以上のことは、今でも簡単に検索で調べられますし、削除された記事の中にも、ウェブ魚拓やソーシャルブックマークなどでその跡が確認できるものがあります。御確認下さい。
よって、「橋下弁護士の発言に関わらず懲戒請求が殺到していた事は確実なんだよ」という断定には根拠がなく、御指摘は事実に反します。ウェブ上で、どこの誰とも分からない人が懲戒請求を呼びかけるのとは違い、弁護士である橋下氏が(誤った説明とはいえ)同制度について言及したことが、お墨付きを与える効果となりました。
橋下弁護士の真意が報じられなかったとの御指摘についてですが、これは橋下弁護士自身が『橋下徹のLawyer’s EYE』というブログを持っており、かつ、産経新聞による申告漏れ報道(2006年5月23日)の際には、頻繁にブログを更新して産経新聞を批判していたことと併せて考えれば、テレビでの発言がテレビ局側の編集によって削除され、思うところを伝え切れなかったとしても、その点は自身のブログで適宜適切に補足説明を加えることが出来ました。しかしながら、当時、視聴者には彼の意図するところが伝わっていなかったにもかかわらず(本エントリー参照)、5月27日の『委員会』放送から8月7日の『光市母子殺害事件弁護団緊急報告集会出席報告』記事まで、ブログは放置されたままでした。
テレビ局側が真意を歪めて伝えたのであれば、即時にウェブ上で補足説明を加えておけば良かったのであり、そうした努力を怠った上で、自説に都合の良いときはメディアの影響力を利用しておきながら、不都合な部分については編集するテレビ局側に全責任を負わせるというのは、無責任な発想です。例えば、南京事件論争を扱った2004年10月17日放送の『委員会』には、保守系言論人の西尾幹二氏が出演していました。放送の翌日、西尾氏は自身のブログにて編集に関する批判をし、そこで放送内容と自説との差分について補足説明されていました。申告漏れ報道時の迅速な対応を知っていれば、西尾氏に出来たことが橋下弁護士に出来ないとは考えられません。
(2004年10月17日)ユウコの憂国日記:「たかじん」南京虐殺、靖国参拝など(ゲスト:西尾幹二)
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/6112/nikkiokoshi-0410.html#Anchor1033449
(2004年10月18日)西尾幹二のインターネット日録:「たかんじんのそこまで言って委員会」に出席して
http://www.nishiokanji.jp/blog/?p=77
なお、「全くの他人であり、この事件に全く無関係であり司法関係者でもない」ことを理由に批判されるのであれば、反SOKなる人物のコメントも(それに先立つ名前欄とコメント欄の区別も付かない二つのコメントについても)、自身が事件関係者あるいは司法関係者であることを証明しない限りは、その批判からは逃れられません。自分が発した言葉がブーメランとなって自らを切り裂いていることくらい自覚して下さい。盛大に自爆していますよ。それと、自分の意見に自信があるのであれば、反SOK という他律的なハンドルネームを付けるべきではなかったと思います。他人に反発することでしか自分を確認できないというのは、悲しいことです。
アンタ正気か、アンタが今枝弁護士の決断に対して刑事弁護を再生しないといけないところまで毀損させたのは橋下弁護士です
だの刑事弁護において光が見えない決断だの、おかがましい身の程知らずも甚だしい
書き込みをしてやがるから事件関係者でも
ない人間がデタラメかつ偉そうな事を書くなと言ってやったんだよ、俺は司法関係者
じゃねーよ馬鹿、そんな事一言も書いてねーし、今後、司法関係を目指す気も全くないがアンタみたいな身の程知らず且つ知ったかぶりでデタラメ書く奴が許せないまで、文章は丁寧を装ってるつもりでも内容が極めて失礼である事を自覚しろ、今枝弁護士が考え抜いて橋下弁護士から受けたデメリット、メリットを清算し、ある意味恩人でもあるという結論に達した末に出した考えだ、もう一度書くがこの事件とも司法とも、何ら関係ないアンタが、刑事事件を失墜させたのは橋下弁護士だの今枝弁護士の決断を批判するだの事実無根で的外れな書き込みをするのは身の程知らずな暴挙なんだよ、刑事弁護を失墜させたのは、この光市事件の差し戻し審に関わった弁護団であり、会見を一切報じず批判一辺倒の放送をした全TV局にあるんだよ、TV局が開かれたという会見を報じていれば橋下弁護士は今回の発言はしていないんだからな
橋下弁護士が懲戒請求を煽動したこと、今枝弁護士が橋下弁護士を提訴したこと、これらはメディアを通して報道・放送されていますし、今枝弁護士は『委員会』で提訴を取り下げる宣言をしています。全てメディアを通じて行われており、かつ、懲戒請求を巡る混乱は社会問題になりましたから、その取り下げの是非について言及することには何の問題もありません。そのようなことに、事件関係者であるか司法関係者であるかなど関係ありません。関係者からの批判しか許さないというのであれば、賛同もまた関係者にしか許されないことですし、そのような許可権限は貴方にはありません。今枝弁護士自身、広く意見を募っており、橋下弁護士にしても当時盛んに「世間」を持ち出していましたから、その点からも私の文章は「世間」のうちの一意見として問題ありません。他者に向かってデタラメと繰り返すのであれば、せめてソースを示して下さい。貴方の主張には権威主義と主観しかありません。
刑事弁護を失墜させたのが「会見を一切報じず批判一辺倒の放送をした全TV局」と言うのであれば、よみうりテレビおよび『委員会』もその批判からは逃れられませんし、今枝弁護士の考えを尊重するのであれば、『委員会』出演時、今枝弁護士が訴訟取り下げとセットで言及されたこと、例えば「懲戒請求をたくさんやろうという手段は間違いだったということはきちんと社会に理解して欲しかった」や「確かに懲戒請求を煽ったことは混乱を招いたし、許せません、今でも。」などについても思いを致さねば話になりません。橋下弁護士の真意を報道しないことをテレビ局側の責任にするのであれば、弁護団の真意が報道されなかったことも全TV局の責任であり、そちらのみ弁護団の責任というのはダブスタです。橋下弁護士の責任を不問にするためだけに、今枝弁護士を持ち出したり、テレビ局の責任を持ち出しているから、ちぐはぐな主張になるのです。なお、「刑事弁護において光が見えない決断だ」とは、私はどこにも書いていません。
ソースも示せず、まともなハンドルネームも選べないようであれば、次からは削除します。これで三度警告しました。
昨年5月末頃からネット上では「橋下弁護士GJ!」という意見をよく目にしました。9月の橋下弁護士提訴後は「橋下弁護士は悪くない」という免責の言論も幾つか目につきました。しかし、当時の状況をよく見ていた人であれば記憶にあるように(ダニーさんが御指摘のように)、橋下弁護士は自身も弁護団を懲戒請求すると明言していながら、結局は懲戒請求しませんでした。今、橋下弁護士を擁護している人達は、その擁護のために誰を切り捨てているのか、そして、橋下弁護士が誰を切り捨てたのかということに考えが至っていないように思います。
報道で弁護団の弁護内容の一部を知って憤りを覚えた人のうち、何人かは橋下弁護士の発言を聞いて「懲戒請求」で検索し、行動したことでしょう。また、何人かは賛同しつつも面倒臭いから行動しなかったことでしょう。この少しの違いが両者を分かちました。似たような感覚で事件を捉えた者同士なのに、何も行動しなかった人達が、(過ちとはいえ)一歩踏み込んだ人を切り捨てました。ただ、橋下弁護士一人を免責するためだけに、平然と。彼らは「もし自分が請求していたら」という別様の可能性には想像力を働かせようとはしません。懲戒請求そのものの問題とは別に、この点にも橋下支持者の無責任さが表れているように思います。