2007年09月01日

中日新聞のマッチポンプ記事

 先日の名古屋市千種区・闇サイト女性拉致殺害事件に関して、被害者のブログに匿名による心ない中傷があったことついて、中日新聞が記事にしています。記事は被害者のブログに中傷コメントが寄せられたことに触れた後、犯人達が偽名を用いて互いに身元を明かさずに悪意をエスカレートさせたこと、さらに違法DVDや規制薬物の販売など、違法情報や有害情報の氾濫状況や法によるネット規制にまで言及する内容です。

cyunichi


 しかし、被害者のブログの存在を検索次第で辿れるように報じたのは、当の中日新聞でした。

(2007年08月31日)ちょいmemo:中日新聞の華麗なテクニック
「ちょいmemo」さんのまとめから引用
・中日新聞が事件被害者のブログをすっぱ抜く。検索ワード満載。
・ニュー速にスレが立つ。
・バカがブログを荒らす。
・中日は記事削除。スレでの非難は>>1に集中。
・中日が「ネットは匿名による悪意のすくつだけしからん!」と記事を書く←いまここ

 自らが不用意にネット上の匿名の悪意を誘発・助長しておきながら、犯人達の接点である闇サイトと被害者ブログへの心ない中傷を匿名という一点で結び付けてネット規制を論じるというのは、あまりに卑怯な手法です。


 ネット世論がソースを重視する限り、メディア報道による裏付けがなければ、デマはデマとしてやがては淘汰されるものと思いますが、メディア報道がネット上の匿名の悪意を誘発・助長すれば、これは根拠無き匿名の悪意とは比較にならない害悪を撒き散らすことにもなります。報道に携わる者が、ネット時代のメディア報道のソースとしての影響力を認識していれば、心ない中傷をする機会さえ与えなかったことでしょう。実名文化が匿名文化の負の側面を煽ることもあるのです。中日新聞が今回の件で匿名批判をするのであれば、その発端となった自社記事についても言及し、自省を記すべきでした。

 それから、機会を得て、心ないコメントを書き込んだ者は当然批判されるべきです。特に、コメント欄で死刑批判を論じ、故人の人格を攻撃した人達は最低です。死刑や厳罰化への批判を反論可能性の無い故人へ向けても、死刑消極論への誤解を招くだけです。

※コメント欄のcioさんの文章も合わせて御覧下さい(17時半頃追記)。
posted by sok at 06:14| Comment(2) | TrackBack(0) | ネットと言論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょいmemoのcioです。
リンクありがとうございましたm( __ __ )m
うちのおちゃらけ記事からこうして理路整然とした立派なメディアの姿勢批判記事を書いていただけたなんて、ちょいmemo冥利に尽きるというものです。ありがとうございました。

>死刑や厳罰化への批判を反論可能性の無い故人へ向けても、死刑消極論への誤解を招くだけです。

あれはまさにその「誤解を招く」事を目的に書かれたコメントだと思われます。
ただ、どちらにせよ、事件被害者や遺族の感情を踏み躙ってまでなされる行為にいかなる理念があろうとも、許してはならないのは確かです。
中日新聞のやり方が下作なのは確かなのですが、その釣り餌に容易にかかってしまう「闇」を持った人間が居ることも事実…
何とも嫌な展開の事件です。

長々と失礼しましたm( __ __ )m
Posted by cio at 2007年09月01日 10:27
 cioさん、コメントありがとうございます。


>あれはまさにその「誤解を招く」事を目的に書かれたコメントだと思われます。

 たぶん、そうなのだと思います。スルーしようかとも思いました。ただ、過去に犯罪被害者に対して陰謀論をもって中傷する死刑反対派ブロガーを見たことがあり(そのブロガーを諌めた別の死刑反対派ブロガーが暴言の元と誤解されて炎上しました)、また、私自身、死刑・厳罰化には消極的なため、ああいう書き込みは、それが殆ど「誤解を招く」事を目的とした者によるものであったとしても、看過出来ませんでした。
Posted by sok at 2007年09月01日 12:20
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