2007年04月22日

渡辺秀子さん母子拉致事件 4月22日のテレビ報道

 渡辺秀子さん母子失踪事件に関して、ネット上で閲覧可能な新聞社・通信社報道以外が、どのように本件を報じていたのかを確認したく思い、2007年4月22日の日本テレビ『真相報道 バンキシャ!』から該当部分をテキスト起こししました。動画は『檀君 WHO's WHO』さんでダウンロードできました(現在は不可)。誤字脱字、間違いなどありましたら、御指摘よろしくお願い致します。確認の上、訂正致します。アナウンサーの敬称は省略しています。


NNN 真相報道 バンキシャ!Wikipedia) 番組放送時間18:00〜18:55


2007年4月22日 真相報道 バンキシャ!

福澤朗:さあ、続いてはこちらです。


【VTR:この後“知りすぎた妻” 恐怖…北の工作員】

ナレーション:北朝鮮の工作員が知り過ぎた妻とその子供を襲う。今、明らかになる北朝鮮工作員の実態。バンキシャはある事件を徹底追跡。そして、緊急再現。

(再現)渡辺秀子さん役:うちのだんな、工作員なんだ。

(CM)

福澤朗:それでは、続けてまいりましょう、はい。

ナレーション:今から33年前の1974年。1人の母が殺害され、その子供2人が拉致されました。一体、何故、事件に巻き込まれたのか。実は、夫は北朝鮮の工作員。取材を進めると、そこに今も蠢く北朝鮮工作員の姿が。『バンキシャ!』は事件を緊急再現。

【VTR:“知りすぎた妻” 監禁そして殺害 緊急再現…北朝鮮工作員の謎】

ナレーション:北海道・帯広、ここに34年前、驚くべき告白をされた女性がいた。

小田久子さん:ポロポロポロっとこう涙出してね、「あんた、どうしたのさ」って言ったら、「いや、実はね、うちのダンナね、工作員なんだ」って。

ナレーション:告白したのは埼玉県に住む主婦、渡辺秀子さん。33年前、北朝鮮の工作員に殺害され、幼い子供2人は北朝鮮に連れ去られた。長い間、闇に包まれた事件。しかし、今月、新しい事実が次々に明らかに。『バンキシャ!』は数々の取材と証言を基に緊急(ドラマ)再現。さらに『バンキシャ!』は、工作員の今に迫るべく、韓国に向かった。すると、浮かび上がったのは、若者が集まるある場所での工作活動。

字幕:ナゾ 暗躍…北朝鮮工作員の手口

ナレーション:『バンキシャ!』は、埼玉県上福岡に向かった。そこは静かな住宅街。人知れず姿を消した家族がいた。渡辺秀子さん、そして2人の子供。『バンキシャ!』は、証言を基に出来事を忠実に再現した。1967年、渡辺秀子さん(当時32歳)はスナックで働いていた。そこに客として来た高大基(コ・デギ)氏と結婚(当時46歳)。北海道から埼玉へと引越し、2人の子供に恵まれた。子供の名前は敬美ちゃん、6歳。剛くん、3歳。夫は、妻や子供に優しかったという。しかし、時折見せる別の顔があった。近所付き合いが少なかった秀子さんは、帰省するたびに唯一の親友にだけこのことを打ち明けていた。その親友、高校の同級生、小田久子さんはこう証言する。

秀子さんの親友 小田久子さん:うーん、まあ、自分のダンナは貿易会社の専務さんだって。名前も3つも4つも持ってるって、使い分けてましたからね。今、思えば、おかしいなって思うけど。

ナレーション:妻が見た夫の奇妙な行動。夫が外出先から帰ると、リュックサックの中には何故か多額の現金が。しかも、それをジーンズの中に入れる。現金の保管場所は何故か、ジーンズの中だった。妻は、その光景を何度も見ていた。封筒に入れられた現金を目にすることもあった。中身は400万円。さらに。

秀子さんの親友 小田久子さん:腹巻きっちゅうんですか、腹巻きにいっつもお金をこうやっていれてたって。

ナレーション:腹巻きの中に現金を入れて、持ち歩いていたという。また、押入れの布団の間に隠されていたもの。それは、風呂敷で包んだ金塊2個。妻が目にした、これら現金や金塊。一体、何を意味するのか。夫の服装に関しても奇妙なことに気付いていた。

(再現)高大基さん役:いってきます。

(再現)渡辺秀子さん役:いってらっしゃい。

ナレーション:家を出た時はスーツ姿だったのが。

(再現)高大基さん役:ただいま。

(再現)渡辺秀子さん役:お帰りなさい。

ナレーション:帰りにはジャンパー。服装が行きと帰りで違うことがあった。

字幕:出勤時と帰宅時では度々服装が違っていた。

ナレーション:夫の謎の行動の裏には何があるのか。度重なる夫の不審な行動。結婚から6年が過ぎた。秀子さんはついに、唯一の親友に夫の秘密について、ある告白をする。

(再現)渡辺秀子さん役:実はね、うちのダンナ…工作員なんだ。

(再現)小田久子さん役:工作員ってあんた、エンジニアの工作員なの?だから、秀ちゃんの家、お金持ちなんだ。

小田久子さん:工作員っていう、ほんとモノを作る人だと思って、「だから、秀ちゃんちお金持ちなんだね」って、私も言った覚えありますよ。

ナレーション:工作員の夫。『バンキシャ!』は、その夫を知る人物を見つけた。かつての勤務先、朝鮮問題研究所の同僚だ。

コリア問題研究所 朴斗鎮(パクドジン)氏:その軍事の部門を彼は担当して、え、まあ、資料として提出していた。

ナレーション:39年も前に、彼(高大基氏)が書いたという資料が残されていた。

『バンキシャ!』インタビュアー:米軍の情報ですね。

ナレーション:工作員の夫は、米軍の動向をつぶさに調べていた。その報告を見てみると「米海軍の大機動部隊が島根沖から移動」。しかし、研究員とは別の顔があったという。

コリア問題研究所 朴斗鎮氏:あ、今考えてみたら、あのように軍事部門を彼はやっぱり、あの、専門にしてたということは、やはり軍事情報の収集が一つの任務。

ナレーション:実は、秀子さんは結婚後、夫の工作活動を目にする機会が何度かあった。夫が設けた料亭での宴席。そこに現われた男達。そこで夫は、男達に高級料理や酒を振舞っていた。そして、妻の見ている目の前で、現金が手渡された。

小田久子さん:100万くらいを、「こんなよ」って言ってましたから。保安庁っていうんですか、海上保安庁の幹部の方と会ったときには。

ナレーション:海岸線を警備し、工作船の侵入を防ぐ海上保安庁の幹部に金を渡していたという。この接触には、どんな意味があるのか。『バンキシャ!』は、現在ソウルに脱北している北朝鮮の元工作員を訪ねた。長年にわたり、実際に工作活動を行なってきた人物だ。

北朝鮮の元工作員:北朝鮮の工作員が、海上保安庁の人間に金を渡していたとしたら、沿岸警備の情報を入手していたのではないでしょうか。これを入手すれば、日本へ工作船を送り込みやすくなりますから。

ナレーション:また、海上保安庁だけではなかった。

小田久子さん:防衛大学の、あの、幹部の方がね、一緒にその、競艇っていうんですか、競艇だか見に行った時にも、お金を渡してたって。

ナレーション:旭川や帯広の自衛隊、さらに、防衛大学の幹部にまで金を配っていたという。あの多額の金の使い途が見えてきた。さらに、工作員の夫は、夜、あるものを聴いていた。海外からの放送も多い短波ラジオを聴きながら、慌しく電話をすることもあった。ラジオからは何が流れていたのか。『バンキシャ!』は、北朝鮮の工作員がかつて聴いていた放送の録音テープを見つけた。

録音テープ(字幕):平壌放送です。

ナレーション:深夜、番組終了後に流れるのは。

録音テープ(字幕):277 59 516…。

ナレーション:ハングルで数字が読み上げられる。北朝鮮からの暗号と見られている。工作員の夫も、この暗号を聴いていたのか。だが、73年6月、事態は急転。夫は家族に何も告げず、家を出る。北朝鮮への帰還命令。突然去ってしまった夫。その2ヶ月後、秀子さんは帯広のホテルで親友の小田さんに会う。

(再現)小田久子さん役:秀ちゃん、どうしたの?

(再現)渡辺秀子さん役:私…、もしかしたら、もう久ちゃんに会えなくなるかもしれないんだ。もしかしたら、向こう(北朝鮮)に行くようになるかもしれない。久ちゃんがいてくれて、本当助かったよ。(泣きながら)久ちゃんがいなかったら、どうにもならなかったよ。いつも、つきあってくれて、ありがとう。

ナレーション:2人が会ったのは、この夏が最後だった。

小田久子さん:「いつも、つきあってくれて、ありがとう」っと、こうポロポロポロっと涙出してね。

ナレーション:妻と子はその後、夫を探し歩いた。訪ねたのは夫の勤務先。今もその建物は当時のままだ。

字幕:夫が勤めていた貿易会社へ…。

ナレーション:夫の勤め先はユニバース・トレーディング。実は、この会社は貿易会社の名を借りた工作員の隠れ蓑で。

コリア問題研究所 朴斗鎮氏:貿易会社っていうのは結局、海外に出たり入ったりしても、人から疑われないでしょ。工作組織の会社だということがバレたときには、大変なことになるわけですよ。

ナレーション:夫を探すため、妻は当時の朝鮮総連にも足を運ぶ。知りすぎた妻。組織はそれを許さなかった。『バンキシャ!』は都内のマンションを訪ねた。ここは工作員の拠点だった所。母と子は、ここに監禁された。監禁された親子は転々と場所を移される。そして、ついに親子は離れ離れに。母・渡辺秀子さんは1974年3月頃、首を締められ殺害された。2人の子供は工作船に乗せられ、福井県小浜の海岸から、北朝鮮に連れ去られたと見られている。拉致、そして、殺害をも厭わない手段。北朝鮮の闇の手口。そして、今、その活動は形を変え、続けられていた。


ナレーション:木曜日、『バンキシャ!』は韓国ソウルへと向かった。

『バンキシャ!』取材班:あ、ありますね、インターネットカフェ。このあたりですね。

ナレーション:訪ねたのはソウル市内のインターネットカフェ。メールでの連絡、工作活動は変化していた。1999年に北朝鮮の潜水艇が撃沈された事件、その前後に工作員同士でメールがやりとりされる。その内容を入手した。

工作員の報告メール:仲介人が出発した。交通事故が起こったようだが、結果が知りたい。

ナレーション:一見、仕事の連絡のような文面。だが、実はここで「仲介人」とあるのは、仲間のスパイのこと。「交通事故」は、仲間が乗った潜水艇が撃沈されたことを指していた。これに対する返答は。

北朝鮮側の指令メール:仲介人は死亡した。営業には差し支えがないから営業を続けるように。

ナレーション:「営業」とは、工作活動のこと。また、別の工作員グループのメール。

別の工作員グループのメール:社長の誕生日に渡す珍しいプレゼントが決まったら、教えてほしい。

ナレーション:「社長」とは、金正日総書記のこと。昔はラジオを使っていた工作員の連絡。しかし、今はインターネットカフェから発信される。


ナレーション:さらに『バンキシャ!』が注目したのは、2001年、奄美沖で撃沈された工作船。工作船は大きな母船と小さな船がセットとなって活動していた。その大きさの比率は3対1。果たして、工作船は今。『バンキシャ!』は、この3対1の比率を基に、工作船が停泊する北朝鮮・清津(チョンジン)の港の様子を、衛星写真で見てみた。先ずは、一年前の衛星写真(2006年5月2日)。大きな船と小さな船。比率は3対1。工作船らしき船は、やはりここに停泊していた。港全体では85施規の船が。そして、これは今月10日(2007年4月10日)、僅か12日前の港の様子。やはり、大小の船が。比率は3対1。

『バンキシャ!』スタッフ:ああ、たくさん、船、いっぱいありますね。

ナレーション:数えてみると、一年前に較べ、港の船は大幅に増えていた。184隻。一年前に較べ、数は2倍以上。工作船の活動が活発になったのか。それとも、遣わなくなったのか。蠢く工作員の影。『バンキシャ!』は、あるリポートの存在を知る。国際人権団体が発表した北朝鮮に関するリポート。そこには、政治犯収容所に入れられた可能性のある人物が記されている。そこに、ある名前を見つけた。

『バンキシャ!』スタッフ:ああ、高大基(コ・デギ)という名前、ありますね。

ナレーション:秀子さんの夫、あの工作員の高大基氏と同じ名前だった。北朝鮮に渡った後、権力闘争に敗れたと言われる夫。今、どこに。

ナレーション: (4月20日(金)東京・内閣府)一昨日、秀子さんの姉(※妹の間違い)が上京した。北に連れ去られた子供たちを拉致被害者として認定するよう政府に申し入れた。手段を選ばない北の工作員。その闇は深い。


【渡辺さん宅の再現セット内にて】

菊川怜:秀子さんの親友によれば、秀子さんの夫で北朝鮮工作員の高大基氏は、(押し切れの)布団の中にこうして、(風呂敷に入った)金塊を2つ入れていたといいます。こちらの金塊は12.5キロある本物ですが、実際には1つ10キロだったと言います。え、持ってみると本当に重くて、持てないぐらいです。これ1つで時価3500万円だそうです。そして、現金なんですが、このようにしてジーンズの中に入れて、補完してありました。こうした北の工作員は、30年以上も時を経た今も尚、存在すると言われています。


【スタジオ】

福澤朗:さあ、石川さん、明らかになった今回の事件なんですが、拉致、監禁、そして殺害まで厭わないという、この北朝鮮工作員の怖ろしさを、まざまざと感じますね、これ。

いしかわじゅん:本当ですね。(いしかわじゅん(56歳):漫画家 鋭い観察眼で世相を描く)

福澤朗:ええ。

いしかわじゅん:まあ、ちょっと、さっき、あの工作員、ちょっと女房に対して無防備過ぎるような気もするんだけど。まあ、日本はね、昔からスパイ天国だってね、よく言いますからね。ヨーロッパだと、ほら、地続きだから、アジアからアフリカまで歩いて行けちゃうんで。どっからどう入って来るか解らないけど、日本は海に守られてるっていうね、もう信仰みたいなのが。

福澤朗:あるのかもしれませんね。

いしかわじゅん:ありますよね。でも、実際にはそうじゃないもんで。

福澤朗:そうです。

菊川怜:川上さんは今回の事件、どうお考えになりますか。

川上和雄:うん、どうもよく解らないんですよね。あの、警視庁の公安っていうのは、これはまあ、泳がせをすることもあるんですけれど、実際にこの奥さんが殺されたとかね、子供が連れ去られたって、一体何が証拠でそういうこと言えるのか。それのとこ、全然出てこないんですね。それから、こういう金塊や何かあったっていうのも、それは単なる友達だけの話なのか、或いは実際に警視庁から流れた話なのか。どうも、その辺もよく解らないし。どうも、非常に謎に包まれてますね。(川上和雄(73歳):元東京地検特捜部長 豊富な捜査経験)

福澤朗:え、なお、警視庁などの共同捜査本部では、秀子さんの殺害事件について、あのユニバース・トレーディングにいた指示役と見られる日本人の女の逮捕状を、今週中にも請求する方針です。

【18分55秒】

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※本エントリーは5月8日18時00分にupしました。
posted by sok at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | テキスト起こし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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