2007年04月19日

渡辺秀子さん母子拉致事件 4月19日のテレビ報道

 渡辺秀子さん母子失踪事件に関して、ネット上で閲覧可能な新聞社・通信社報道以外が、どのように本件を報じていたのかを確認したく思い、2007年4月19日のテレビ朝日『スーパーモーニング』から該当部分をテキスト起こししました。動画は『檀君 WHO's WHO』さんでダウンロードできました(現在は不可)。誤字脱字、間違いなどありましたら、御指摘よろしくお願い致します。確認の上、訂正致します。アナウンサーの敬称は省略しています。

ANN スーパーモーニングWikipedia) 番組放送時間8:00〜9:55



2007年4月19日 スーパーモーニング

赤江珠緒:え、続いてです。続いては、本当にこの国の人権はどうなっているんでしょうか。北朝鮮拉致疑惑に新事実です。え、失踪した秀子さんの夫、強制収用所に送られていた可能性が高いことが明らかになってきました。


【VTR:北の拉致2幼児の行方…夫は強制収容所に!?】

ナレーション:拉致を指示した女工作員。その女にまもなく逮捕状が請求され、国際手配されようとしている。

女工作員をよく知る人:お釈迦様みたいな顔してな、体つきは金正日みたい体つきして、得体の知れない…得体の知れない。

インタビュアー:得体の知れない!?

ナレーション:2人の幼い子供の母、渡辺秀子さん。その渡辺さん家族に女工作員が下した行為は、卑劣なものだった。

メモ 再現イメージ:子供二人、ネムリ薬をノマス。渡辺秀子、工作員に殺される。

秀子さんの妹 鳥海冏子さん:みんなして「殺されてるんじゃないか」みたいな、思っていたんですけど、まだ生きてるとは思ってます。ああいう報道あったけども、会いたいですね。

ナレーション:その渡辺秀子さんの夫、高大基氏。なんと、その名前が北朝鮮の強制収容所のリストに記載されていた。

国際人権団体の人:ここに囚人のリストがありますね。

インタビュアー:ありますね、22番。コ・デギ。

ナレーション:今になって捜査が大きく動き出した、2人の幼児拉致事件を追った。

字幕:母は殺害?2幼児拉致事件 工作員の夫は“強制”収容所に送られた!?

ユニバース・トレイディングの元社員(男性1):木下陽子っていう女性です。長野出身だっていうことで、英語が得意だってことだ。

ナレーション:紺の着物に身を包み、すました顔でコップを手にする女。貿易会社ユニバース・トレイディングの木下陽子元取締役だ。彼女こそ2人の幼い子供を北朝鮮に拉致した首謀者だと見られている。

【北朝鮮秘密工作グループ 女性リーダーの正体】

ユニバース・トレイディングの元社員(男性1?):下の者に対しては非常に高圧的であると、なんというか女親分という感じだね。子分みたいな扱いをして、統制していたグループが4〜5人いたって話、しましたね。

ナレーション:ユニバース・トレイディングには、30人ほどの社員の中に、異様な結束を見せていた10人ほどの一団がいたという。

ユニバース・トレイディングの元社員(女性):あの人たちは別扱いで別グループだよ、別に親衛隊だよって言われました。なんか、この、下手なことを話すとすぐ、(木下)陽子さんのところへね、みんな行っちゃうと。で、あの連中だけは特別団結が強いっていうようなことは言っていた。

ナレーション:表向きは東南アジアや中東との貿易会社。しかし、裏の顔は北の秘密工作組織。それを全て指揮っていたのが木下陽子元取締役だった。

ユニバース・トレイディングの元社員(男性2):わがままな要素が多いって。うまいことゴマすっているなあってのが私の印象でね。喜怒哀楽が激しい。違う言葉で言うと身勝手。

ユニバース・トレイディングの元社員(女性):お釈迦様みたいな顔してな、体つきは金正日みたい体つきして、得体の知れない…得体の知れない。

インタビュアー:得体の知れない!?

ナレーション:そして、事件は起こった。渡辺秀子さんが突然姿を消した夫・高大基氏を探す過程で、ユニバース・トレイディングの存在を突き止めたからだった。組織の発覚を恐れた木下陽子元取締役は、母と子3人を目黒区のマンションに誘い出し、監禁。そして、。

ABC石高健次プロデューサー:まあ、アイスピックで渡辺秀子さんを、まあ、刺して、それとほぼ同時に首を絞めて殺した、と。

ナレーション:7年前、朝日放送、石高健次プロデューサーはこの事件を初めて報道した。ユニバース・トレイディングを取材した時、社長はこんなメモを残していたという。

メモ 再現イメージ:子供二人、ネムリ薬をノマス。渡辺秀子、工作員に殺される。

ABC石高健次プロデューサー:今、一人の女性が船に、まあ、乗って、幼児2人を拉致した、と。

ナレーション:取材によると犯行グループは7人。監禁したマンションで秀子さんを殺害した。その後、2人の子供に睡眠薬を飲ませ、工作船に乗せて、北朝鮮に連れ去ったという。乗せた場所は、地村さん夫妻が拉致されたのと同じ福井県小浜市の海岸と見られている。中には、良心の呵責に悩み、家族に犯行を打ち明けた男もいた。

犯行グループの1人(字幕):自分も殺害の現場にいた。これは絶対に秘密だ。俺は北朝鮮に行って、上層部に事の次第を報告する。必ず日本に帰国して、警察に自首する。

【工作員の夫は強制収容所か 母は殺害!?2児の行方は】

ナレーション:知人にそう言い残し、男は言葉通り、北朝鮮へ渡った。しかし、二度と日本に戻って来ることはなかった。渡辺秀子さん、当時32歳。2人の子供、敬美ちゃんと剛くんは6歳と3歳だった。

一家の近所に住んでいた人(女性):元気な子供さんでしたよ。けっこうプールなんかも連れて行ったりね。お母さんはいろんなことをなんか、さしてあげたいと思ってるんだなって。

ナレーション:姉の行方を知りたい。2003年(1月)、妹・冏子さんは家族が暮らした埼玉を訪ねた。

秀子さんの妹 鳥海冏子さん:こっちの生活は、本当に私は、もう分からなかったです。姉の生活はね。

ナレーション:そして、耳を疑うような話が待ち受けていた。

一家の近所に住んでいた人(女性):警察が入ったんですよ。トイレの所から、こうやっていつもずっとこうやって見てるんですよ、警察の方が入って。スパイの人がいるっちゅうのんで、警察がこの辺をずっと張ってましたから。

ナレーション:秀子さんの夫・高大基氏には、常に警察の監視がついていた。さらに一家が失踪した後も、不審な出来事は続いたという。

一家の近所に住んでいた人(女性):スパイの人が、あの、なんか、もす?(燃やすの方言?)、何かもしてたんですよ。バンバンバンバンバンバンバンバン。

ナレーション:一家が去った後、この土地を所有していたのは、朝鮮総連関係者だった。夫・高大基氏とも旧知の間柄だった男性で、今でも都内で暮らしている。

テレビ朝日記者(男性):テレビ朝日と申しまして、取材の関係なんですが、ちょっとお話聞きたくてですね。

男性の家族(女性):ちょっと、今、旅行に出ておりまして、戻りませんよ、当分。

テレビ朝日記者(男性):いつ頃(戻られますか)。

男性の家族(女性):わかりません。

テレビ朝日記者(男性):あ、そうですか。いつからお出かけですか。

男性の家族(女性):そこまで答える必要ないと思いますけれども。

ナレーション:韓国の軍事情報を収集する一方で、秀子さんと出会った北海道では自衛隊幹部と密会を重ねていた高大基氏。その素顔を知る人物がいる。高大基氏が秀子さんと結婚した頃、別の職場で机を並べていた朴斗鎮(パクトジン)氏だ。

高大基氏をよく知る 朴斗鎮氏:まあ、一言でいうと一匹オオカミ的な、そういうタイプですね。普通、結婚すると、その職場で、まあ、ささやかだけど、披露の宴をするじゃないですか。(彼は)そういうのも一切しない。

ナレーション:朴氏によれば、高大基氏が束ねていたのは北朝鮮の工作員組織だったというのだ。

高大基氏をよく知る 朴斗鎮氏:ま、直接、対南工作の裏組織の、ま、キャップですね。これをやれって言ったら、もう冷酷無比にやれる、そういうタイプです。

ナレーション:実はその工作員組織には黒幕がいるという。事件の舞台となったユニバース・トレイディングの設立に動いた金炳植(キムビョンシク)氏。朝鮮総連でナンバー2である第一副議長を務めた人物だ。しかし、総連内部の対立で、金氏は1972年、失脚。(1973年)部下であった秀子さんの夫・高大基氏もその影響で、北朝鮮に渡らざるを得なくなったという。
♪アカシアの雨がやむとき
「アカシアの雨に打たれて このまま死んでしまいたい」

ナレーション:アカシアの雨に打たれて、このまま死んでしまいたい。渡辺秀子さんは久しぶりに里帰りした時に、大粒の涙を零しながら、この歌を歌っていたという。夫・高大基氏は、妻・秀子さんに何も告げることなく、工作船に乗って北朝鮮に渡っていった。

“北”で高大基氏と会った金正敏(キムジョンミン)氏:1970年代半ばから後半にかけて、北朝鮮で会いました。4回くらいは会っていますよ。北朝鮮では1人暮らしをしていました。日本に家族を置いてきたのだろうなと直感で思いました。

ナレーション:しかし、北朝鮮で暮らす高氏のそばに、拉致された2人の子供の姿はなかった。国際人権団体であるアムネスティ・インターナショナルが、1994年に公表した収容所に関する資料。この49人の名簿の中に、高大基の名前がある。

アムネスティ・インターナショナル日本 寺中事務局長:ここに、あの、囚人のリストがありますね。

インタビュアー:ありますね…22番。コ・デギ。

ナレーション:備考欄には、北朝鮮に渡った在日朝鮮人であることが記されている。

アムネスティ・インターナショナル日本 寺中事務局長:勝湖(スンホ)収容所は、その後、すぐに閉鎖されているとふうに聞いています。おそらく、あの、その後も収容、どこかで収容され続けたであろうというのが、まあ、私どものこのレポートを出した段階での判断でした。

ナレーション:名簿にある「コ・デギ」が本人だとすれば、拉致された2人の子供も、厳しい暮らしを強いられていることになるのだろうか。

北朝鮮に詳しいジャーナリスト 恵谷治氏:おそらく、もう私の想像では、子供たちは父親と再会してないんじゃないかと思います。父親と会えば、母親はどうしたという問題は出てきますから、2人の拉致された子供たちについては、まあ、基本的には監視対象で生活してただろうと思います。

ナレーション:「組織を守るためには何でもする」と周囲に話し、拉致を指示した木下陽子元取締役。拉致された2人の子供は、今、40歳と37歳になろうとしている。


【スタジオ:北の拉致2幼児の行方…夫は強制収容所に!?】

小木逸平:はい、え、拉致のですね、まあ、首謀者と見られるのが、え、貿易会社を装った工作組織、え、ユニバース・トレイディングの元取締役の、この木下陽子という人物というふうに見られている訳なんですけれども。で、この同じ会社のメンバーとして、そして、工作員であった高大基氏。え、その妻、そして、その子供たちが、まあ、殺害、そして、まあ拉致されたと見られている訳なんですけれども、この高大基氏が召還されたその北朝鮮で、政治犯として、え、収容されている可能性が高いというのが、これ、まあ、鳥越えさん、1994年の人権団体の。

鳥越俊太郎:そうですね、94年のアムネスティ・インターナショナルのリストの中に高大基氏の、まあ先程ね、出ていましたけれども。名前が出てるということで、おそらく、政治犯として収容されてる、と。但し、そこはその収容所は閉鎖されてるというんで。僕はね、94年でしょ、もう十何年経ってますよね。あの、まあ、亡くなってる可能性もありますよね。あの、政治犯の強制収容所って、そんな並大抵のもんじゃなく、もう過酷なんですよ、凄く。これは、そこから脱走して日本に来た人とか韓国へ逃げて来た、あの、脱北した人達の本とか証言を聞くとね、過酷ですね、凄く。それで、相当、あの、強制収容所で、あの、何というんですかね、見せしめのために殺害されてますよね。

赤江珠緒:はあ、あの、中村さん、置かれている立場が北朝鮮では本当にコロコロ変わってしまうっていうケース、今までにもあったんですけれども、今回の高大基氏も、まあ、そうではないかと見られている訳ですね。

中村伊知哉:闇だらけですね。その、僕やっぱ、こういうの見てると、この話って日本と北朝鮮の問題だな、つまり、日本、最近、アメリカとか中国の顔色を凄く窺ってるんですけどもね、やっぱり日本は日本の筋を通して、調べる、怒るってことをちゃんとしないといけないと思います。(中村伊知哉…慶応義塾大学教授。元郵政省。特定郵便局長からMIT客員教授。ロックバンドの経験も。)

小木逸平:やはり心配なのは、その、工作員の子供ですから、何らかの、まあ、一定のレベル以上の生活が出来ているのかという風にも見られて2人の子供達。まあ、もう成人していますけれども、まあ。

赤江珠緒:こう、責任連座制みたいなところもありますからね。

鳥越俊太郎:子供は、それは、そんないい暮らしは出来ませんよ。

小木逸平:そこが心配ですね。

赤江珠緒:ねえ。え、拉致の指示者とされる木下陽子元取締役に関しては、まもなく国際手配される見込みです。

【14分02秒】

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※本エントリーは5月8日18時00分にupしました。
posted by sok at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | テキスト起こし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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