2007年04月12日

渡辺秀子さん母子拉致事件 4月12日のテレビ報道

 渡辺秀子さん母子失踪事件に関して、ネット上で閲覧可能な新聞社・通信社報道以外が、どのように本件を報じていたのかを確認したく思い、2007年4月12日のテレビ報道を3番組分、テキスト起こししました。各動画は『檀君 WHO's WHO』さんでダウンロードできました(現在は不可)。誤字脱字、間違いなどありましたら、御指摘よろしくお願い致します。確認の上、訂正致します。アナウンサーの敬称は省略しています。


FNN スーパーニュースWikipedia) 番組放送時間16:55〜19:00
NNN NEWSリアルタイムWikipedia) 番組放送時間17:50〜18:16
FNN ニュースJAPANWikipedia) 番組放送時間23:30〜23:55


2007年4月12日 スーパーニュース

安藤優子:え、先ずは新たな拉致と認定です。34年前、幼い2人の子供が、突然、母親と共に失踪した事件で、警視庁などは今日、北朝鮮による拉致と断定し、捜査本部を設置しました。


【VTR】

渡辺秀子さんの妹 鳥海冏子さん:え、これが最後に来た年が、もっとホントに肉付きが良くて、こんなにやせてきちゃったんですよね。

ナレーション:北朝鮮の工作員だった夫を探し回った末に、他の工作員に殺害されたと見られる渡辺秀子さん。

インタビュアー:(夫がスパイと)お姉さんにこっそり言われたってことですね。

鳥海冏子さん:そうですね。2人きりになった時にね。スパイ…っていうこと、あ、悪いことなんだなと…私はその時、だからもう、それ以上、何か聞けなかったですよ、私としてはね。

ナレーション:警察庁は今日、1973年に失踪した秀子さんの長女・敬美ちゃんと長男の剛ちゃんを、北朝鮮による拉致被害者と認定しました。警視庁などは捜査本部を設置。近く、リーダー格の女工作員の逮捕状を請求する方針です。

リーダー格の女工作員:組織の秘密を守るためなら手段は選ばない…。

ナレーション:この女工作員らは1973年6月、突然行方をくらませた夫を探し歩く秀子さんと2人の子供をマンションに監禁。その半年後、秀子さんは殺害されたと見られています。当時、品川区の貿易会社を隠れ蓑に工作活動を行なっていたこの女。

リーダー格の女工作員:自分が世界を自由に動き回れるなら、お前達みたいな鈍い動きはしない。

ナレーション:喫茶店で部下に平手打ちするなど、気性が荒い性格だったといいます。そして、1974年6月、この女の指示で福井県小浜市の海岸から工作船に乗せられたと見られる秀子さんと2人の子供。この時、一緒に工作船に乗っていた別の女工作員は。

子供2人と船に乗った女工作員:睡眠薬を飲んで寝ていたはずが、起きてしまったのでびっくりした。

ナレーション:と供述。この女工作員は、今も日本で生活しているといいます。一方、リーダー格の女は、1979年に日本を出国。現在も北朝鮮で生活している可能性が高いとのこと。失踪から34年、今日の拉致認定を受け、秀子さんの妹は、

鳥海冏子さん:まあ、今まで本当に情報がなかったもんですから、まあ、情報が入ってくることを信じ。これからの捜査には、まあ、そういう(情報の)面でも期待しております。

【スタジオ】

安藤優子:はい、実に34年という時間が経過しております。もう一度、この渡辺さん一家の失踪の経緯を振り返ってみたいと思うんですが。
渡辺秀子さん一家の失踪の経緯
1973年    6月ごろ 夫が行方不明に
(昭和48年) 9月ごろ 夫の行方を訪ね歩く
         11月ごろ 渡辺さんと子供2人が監禁される
1974年    5月ごろ 渡辺さん殺害か
(昭和49年) 6月ごろ 子供2人が拉致される

安藤優子:1973年の6月頃、渡辺さんの夫が突然、行方が分からなくなりました。で、そして、一旦、渡辺さんは実家のある郷里に帰るんですが、9月頃、3ヶ月後にもう一度、東京に出て来て、夫の行方を訪ね歩きました。え、多分、そうした行動が引き金になったんでしょう。11月頃に渡辺さんと、そして子供2人が監禁されるという事態になりました。そして、翌年のこれ5月頃なんですが、渡辺さんは殺害。そして、その翌月には子供2人が北朝鮮へと拉致されたという訳なんです。まあ、こうしたことがですね、今になって捜査本部が設置されたということで、まあ、いかにも時間が経ち過ぎてると思うんですが、まあ、これはとにかく可及的速やかに捜査を行なって、まあ、指名手配なり、なるということになる訳ですよね、勿論。

木村太郎:というか、拉致問題全体の問題を、この核が一段落した後は、やっぱり東アジアの外交課題にしなきゃいけないわけです、日本は。そのために必要なのは、実は中国の協力なんで。で、温家宝首相が来ている時に、どれだけそういう協力の意思表示を引き出せるかって、一つの鍵だったんですけど、昨日発表された日中共同プレス発表の中で、日本側が拉致問題を出したのに対して、まあ、温家宝首相の方は「そのために必要な協力を提供したい」と、こういう表現をしたっていう一文があるんです。これ、大変意味があることなんで、これから中国に何がしてもらえるのか。中国が自分で責任を取ると言った訳ですから。それで中国経由の、やっぱり北朝鮮に対する様々な、これから外交的な、交渉が必要になってくると思いますね。


須田哲夫:次は仰天光景の裏に、あの国が。

【VTR】

ナレーション:日本海を臨む岸壁に、自転車がずらり1万5000台。さらにタイヤを3000本。行き先は、そう、あの国です。(字幕:入港禁止のはずが…)

(CM)

ナレーション:おびただしい数の自転車、一体どこまで続くのか。ここは日本有数の港町・鳥取県境港。およそ1万4000平方メートルの岸壁に集められたのは、中古自転車1万5000台。冷蔵庫2000台。古タイヤ3000本。そして、中古の貨物自動車50台。

報告 作野俊介:え、これらの中古自転車、防犯登録証を見ますと、こちらは京都。さらには、え、こちら岡山県ですね。さらに向こうの方には兵庫県からも来ています。え、全国から集められているのが分かります。

ナレーション:1月中旬から徐々に集まって来たというこれらの中古品。その行き先は北朝鮮だといいます。今日もこの港には、中古自動車を搬入する業者が次々と出入りしていました。

地元の人(男性1):よう集まったもんだなと思って、こんだけな。感心しとるわ、うん。

地元の人(男性2):ここばっかりやないですよ。日本の港ほとんどでしょ。

ナレーション:日本政府が北朝鮮の船の入港を禁止してから、およそ半年。にもかかわらず、大量の中古品が輸出を待っているのは何故なのだろうか。

山梨学院大学 宮塚利雄教授:え、エネルギー不足ということもありまして、自転車が一番その、市民の移動また運送手段として、もっとも今、北朝鮮、あの、求められているものだと。日本がです、万景峰92号のですね、あれをこう再開するんじゃないかというようなこともあった訳ですね。それに合わせて業者さんが集めたという話もあります。それが今回、見事に、まあ、あの失敗、失敗というんでしょうか。その通りにならなかった訳ですけれども、それを、あの、第三国経由ででも、とにかく入れるということだと思います。

温家宝首相:日本側が約束を実際の行動で示すことを希望する。

ナレーション:中国の温家宝首相は今日午前、衆議院本会議場で、中国の首相として初めて国会演説を行い、日本政府が過去の侵略を認め、深い反省を表明していることを評価した上で、安倍総理大臣の靖国参拝自粛を暗に求めました。

【VTR】

安藤優子:さて、え、中国の温家宝首相が、創価学会の池田大作名誉会長と会談をしました。え、池田氏がカメラの前に姿を現すのは14年ぶりのことになります。で、この今回の池田大作名誉会長と、中国の温家宝首相の会談が実現したのは、中国側が連立与党を組む公明党を重視している姿勢を示したものと見られています。

【8分01秒】

2007年4月12日 NEWSリアルタイム

笛木雅子:こんにちは。

近野宏明・森麻季:こんにちは。

笛木雅子:ニュースリアルタイムです。34年前に渡辺秀子さんの2人の子供が北朝鮮に拉致されたとして、警察は今日、捜査本部を設置しました。

近野宏明:この拉致の実行に係わったと見られる女の夫が、初めてカメラの前で語りました。


【VTR】

拉致実行犯とされる女の夫(字幕):警察にもいっさい断ってるから、あんたらにしゃべって警察にしゃべらないということはありません。

近野宏明:この事件は1973年、渡辺秀子さんと2人の子供が失踪したものです。渡辺さんの夫の高大基氏は、東京の貿易会社の幹部という肩書きを持つ傍ら、北朝鮮の工作員として活動していました。警視庁などは夫の会社の役員だった女らが渡辺さん親子を監禁し、子供2人については74年6月に福井県小浜市から工作船で北朝鮮に拉致したものという見方を強めました。また、渡辺さんは殺害された疑いが持たれています。日本テレビは拉致実行グループの一員とされ、子供を北朝鮮に連れて行ったと見られる元社員の女の夫から話を聞くことが出来ました。

インタビュアー(字幕):拉致は認める?

拉致実行犯とされる女の夫(字幕):否定も肯定もしない、黙ってるって。20年前に起こったものを何で出してくる。

インタビュアー(字幕):(リーダー格の女は)殺すしかないと言っていた?

拉致実行犯とされる女の夫(字幕):調子に乗ったら、気は小さいくせに荒っぽい。

近野宏明:警視庁などは拉致実行のリーダー格である女への逮捕状請求に向け、捜査を進めています。

【スタジオ】

笛木雅子:さあ、田宮さん、本格的に捜査が行なわれます。

田宮榮一 元警視庁捜査1課長:そうですね。まあ、国際犯罪です。外国人も絡んでいる訳で、海を渡った関係がありますからね、難しいと思いますが、しっかり捜査してもらいたいと、エールを送りたいと思いますね。

笛木雅子:え、後ほど詳しくお伝え致します。

【1分57秒】(その後、約8分30秒の温家宝首相来日関連報道の後)

近野宏明:え、続いては北朝鮮情勢。最高人民会議で2年ぶりに金正日総書記が姿を現しました。

【VTR】

森麻季:鳴り止まぬ盛大な拍手に金正日総書記も思わず。

(CM)

近野宏明:核開発で世界を揺さ振る北朝鮮で、日本の国会に当たる最高人民会議が昨日開かれ、2年ぶりにあの人が姿を現しました。アメリカの制裁解除を受けて、表情にも心持ち変化があったように見受けられます。

【VTR】

ナレーション:昨日、北朝鮮で行なわれた最高人民会議。いわゆる国会に当たる。そこに、大きな拍手で迎えられたのは金正日総書記だ。総書記の登場に議員らは総立ちで拍手を送った。金総書記が席に付いても、拍手は鳴り止まない。本人も満更でもなさそうだ。最高人民会議に出席するのは2年ぶり。前回と較べて見ると、少し表情が柔らかくなったようにも見える。

北朝鮮情勢に詳しい 重村早稲田大教授:一番考えられるのは体調ですね。あの、まあ、体調が悪いと出て来れない。それから、もう一つはいわゆる成果。あの、経済的な成功があったとかですね、米朝の間でですね、まあ、金融制裁、あの、口座の、凍結口座の解除というのがあって、平壌の中は物資が豊富になったと言われています。まあ、これは中国からの…。

ナレーション:会議では朴奉珠(パクポンジュ)首相に替わって、陸海運相だった金英逸(キムヨンイル) 氏が新たに首相に選ばれた。軍用の電力を民間に回すよう提案するなどしていたという朴首相。金総書記に更迭されたと見られている。

インタビュアー(字幕):朴奉珠前首相について。

重村早稲田大教授:これはまあ間違いなく更迭でしょうね。経済が良くないのは、まあ間違いない。その責任を全部おっ被させられたと。軍とかなり衝突したと言われています。

インタビュアー(字幕):金英逸新首相について。

重村早稲田大教授:その軍の受けがいい、あの、首相としては相当の若返りを図ったということだろうと思います。

ナレーション:核問題でギリギリの交渉を続ける北朝鮮。開幕のスピーチでは、核保有国になったことを強調した。しかし、明後日に期限が迫る核施設の停止については、一切触れなかった。北朝鮮が拘っていたマカオの銀行での資金凍結は、一昨日、全面解除され、ボールは北朝鮮に投げられた。しかし…。

ヒル国務次官補(字幕):金次官が望むなら、私は喜んで会う用意がある。私のスケジュールは分かってるのだから、後は彼と北朝鮮次第です。

ナレーション:今日、ソウルでこうこぼしたアメリカのヒル国務次官補。金桂寛(キムゲグァン)外務次官と会談したい意向を再三示しているが、北からの返答はまだ無いという。

【スタジオ】

笛木雅子:え、こちらの写真は34年前に失踪した北海道出身の渡辺秀子さん。そして、その夫です。警察当局は今日、秀子さんの幼い子供達2人が北朝鮮に拉致されたものと見て、捜査本部を設置しました。失踪の直前、秀子さんは親友の女性に「夫は工作員だった」と告白していました。

【VTR】

おととい 小田久子さん(65):“いつもね、つきあってくれてありがとう”とポロポロポロっと、こう涙を出してね、“あんた、どうしたのさ”って言ったら、“いや、実はね、うちのダンナね、工作員なんだ”って。

ナレーション:北海道帯広市・小田久子さん。34年前の夏、親友の女性から衝撃的な告白を受けた。その女性とは高校の同級生だった渡辺秀子さん。1973年、2人の子供と共に姿を消した。秀子さんの運命を変えたのは、この男。夫で在日朝鮮人の貿易商・高大基(コデキ)氏だった。

小田久子さん:“自分のダンナは貿易会社の専務さんだ”って。“月給はだいたい80〜120万円ぐらい持ってくる”んですって。

ナレーション:金回りも良く、幸せそうだったという秀子さん一家。だが、秀子さんは夫の裏の顔を垣間見ていた。

小田久子さん:(夫・高氏の行動)“うちを出る時はジャンパー着て行って、帰り背広着ていた”とかね。“腹巻きに、いつもこうやってお金を入れていた”。“自宅に帰ってきた時はよく外でラジオを聞いていた”って。

ナレーション:実は高氏は北朝鮮の工作員だった。夜一人で聞いていたのは、本国からの指令だったのか。秀子さんは、さらに生々しい現場も目撃していたという。

小田久子さん:(夫・高氏の行動)その(帯広の)自衛隊の幹部の方がいて、その幹部の方と、あの、十勝川温泉で飲んだり食べたりして。秀ちゃんが行って同席したことあるんでしょ。そこでもやっぱり100万単位のお金を渡してた、と。で、“(札束が)いっつもこんぐらい厚さだ”って言ってますから。

ナレーション:札束は自衛隊幹部だけでなく、海上保安庁や当時の電電公社の職員にも渡されていたという。機密情報を集めるためのスパイ活動だったのか?73年6月、高氏は突然、行方をくらます。北朝鮮に呼び戻されたのだ。その2ヵ月後。秀子さんは涙ながらにこう告白した。
実はね、うちのダンナね、工作員なんだって

小田久子さん:工作員だって言ったって、私その頃、全然その理解できなかったです。その工作員っていう。ほんと“物を作る人”だと思って。

ナレーション:そして、秀子さんは小田さんに別れを切り出した。

小田久子さん:(73年8月の告白)“実はね、私向こう(北朝鮮)に行くようになるかもしれないんだよ”って。ええ?って私、言ったんです。“もしかしたら久ちゃんとも、もう会えなくなるかもしれないんだあ”って言ってね、その時に私に(秀子さんから)、スカーフ頂いたんです、スカーフ。ですから、もう…。

ナレーション:親友にそっと渡したスカーフ。自らの運命を予感していたのか。その後、秀子さんは夫・高氏を探すため勤務先などを訪ね歩いた。だが、73年の秋、幼い2人の子供と共に、突然、姿を消す。そのおよそ半年後、74年3月10日の深夜。何の前触れもなく、小田さんの電話が鳴った。消息を絶っていた秀子さんからだった。

小田久子さん:(74年3月10日の電話)“秀ちゃんかい?”って言ったら、“うん”って。“あんた今どっから掛けてるの、こんな時間に”って私言ったらね、(秀子さんは)“福井”って言って、そしてボーって後ろの方でね、あのポッポッポって何てかしら霧笛の音っていうんですか、そしてね、“どっから?”って聞いたら“ちょ”とか“きょー”とか言って、向こうから一方的に切れたんですよ。

ナレーション:この電話が秀子さんからの最後の連絡となった。夫の失踪、秀子さん親子の失踪、そして、福井からの電話。実は、この間に事件は起きていた。夫の会社の同僚だった工作員の女の指示で、秀子さんらは東京都内のマンションに監禁されていたのだ。その後、福井県に移され、小田さんへの電話の後まもなく、秀子さんは殺害されたと見られている(字幕:秀子さん 74年3月ごろ殺害か)。そして、子供達は74年6月に福井県小浜市から工作船で北朝鮮に拉致された。

小田久子さん:私は未だにまだね、(秀子さんは)生きてると思ってます。会いたいわ、うん、笑って会いたいです。

ナレーション:今も秀子さんの帰りを待ち続けている小田さん。警察は今後、拉致を指示したと見られる工作員の女の逮捕状を請求する方針だ。

【スタジオ】

笛木雅子:さあ、田宮さん、改めて、34年前でも時効は成立しないんですか。

田宮榮一 元警視庁捜査1課長:そこが問題ですね、実態がよく解らないと、いつ犯罪が終わったかということが問題になるんですけどね、殺人とか何とかってのは殺し終わったと、そっから犯罪終わりなんで、時効が出発します。しかし、監禁という罪はね、監禁してる間中ずうっと犯罪が続いてる訳ですからね。まあ、どういう状態なってるかということを丹念に調べて、時効が成立するかしないか。まあ、しかし、その疑い、成立しないという疑いがあるから捜査本部設けて、これから捜査しようということじゃないですかね。

笛木雅子:今日、捜査本部が設置されました。

【9分25秒】

2007年4月12日 ニュースJAPAN

松本方哉:次に、34年前に北海道出身の渡辺秀子さんと渡辺さんの子供2人が失踪した事件で、警視庁などは北朝鮮による拉致と断定し、捜査本部を設置しました。

滝川クリステル:また、拉致を工作したと見られるリーダー格の女には逮捕状を近く請求する方針です。

ナレーション:失踪から34年、北朝鮮の工作員に殺害されたと見られる渡辺秀子さんの子供、敬美ちゃんと剛ちゃん。2人は今日、北朝鮮による拉致被害者と認定され、事件の詳細も分かってきた。

インタビュアー:(夫がスパイだと)お姉さんにこっそり言われたってことですか?

4日 渡辺秀子さんの妹 鳥海冏子さん:はい、そうですね、2人っきりになった時にね。スパイ…って言って、ああ、悪いことなんだなっと私はそのとき…。だから、もうそれ以上聞けなかったですよ、私としてはね。

ナレーション:1973年6月、突然行方をくらませた北朝鮮工作員だった夫を探し歩いていた秀子さんは、子供2人と共に、リーダー格の女工作員らによって都内のマンションに監禁された。当時、この女工作員らは、秀子さんの夫が勤めていた品川区の貿易会社を隠れ蓑にして工作活動を行なっていたという。そして、監禁された半年後、秀子さんは殺害され、翌年6月、秀子さんの子供2人は女工作員らによって福井小浜市の海岸から工作船に乗せられたの見られている。この時に一緒に乗っていた日本人女工作員は、この時の様子をこう供述している。
「睡眠薬を飲ませたけど、子供が起きてビックリした」

ナレーション:警視庁などは共同捜査本部を設置し、近くリーダー格の女工作員の逮捕状を請求する方針だ。

鳥海冏子さん:今日、やっと捜査本部立ち上げということで、まあ、それに対しては、本当に感謝しております。まあ、今まで本当に情報が無かったものですから、情報が入ってくる事を信じ。これからの捜査には、そういう面でも期待しております。【437】

【スタジオ】

松本方哉:さて、インサイドアメリカです。え、北朝鮮の核施設の封鎖期限が14日に迫る中、今週初め、アメリカ政府の2人の高官がアジアに向けて飛び立ちました。一人は六カ国協議の首席代表ヒル国務次官補で、東京へ向かい、もう一人、ホワイトハウスのチャNSCアジア部長は、リチャードソン州知事率いるアメリカ兵の遺骨収集団の一員として平壌へ入りました。まあ、今夜は期限直前、2人が仕掛けた米朝神経戦の内幕を検証します。

【VTR】

ヒル国務次官補(字幕):松坂どうなった?どうなった?負けたの?

記者(字幕):負けです。

ヒル国務次官補(字幕):残念だな。彼にはもっとサポートが必要だな。

ナレーション:余裕の表情でこう話すヒル国務次官補。北朝鮮核問題解決に向け、全力投球を続ける彼には強力なサポート役がいた。その男が今日、来日した。

ビクター・チャ国家安全保障会議(NSC)アジア部長(字幕):ヒル次官補は今重要な時期と見ている。金次官も北朝鮮も分かっているはず。

ナレーション:ブッシュ大統領から絶大なる信頼を受けているビクター・チャ国家安全保障会議(NSC)アジア部長だ。六カ国協議では次席代表としてヒル次官補と二人三脚で事態打開を目指し、今年1月にベルリンで行なわれた米朝極秘会談の席にもチャ部長の姿があった。そして、今回、ブッシュ政権の高官としては初めて北朝鮮を訪問。裏の交渉人として核封鎖を求めた。

韓国・ソウル11日 ヒル国務次官補(字幕):チャ部長が北朝鮮から電話をかけたので通話料金がすごくかかった。現金で払わなければならず、あまり長い間は話せなかった。

ナレーション:一方の北朝鮮、11日に開かれた最高人民会議ではおよそ2,500万ドル(=約30億円)の資金返還を間近にしてとあってか、気勢が上がった。

郭範基副首相(字幕):強力な自衛的核抑止力を持つことで、いまや堂々たる核保有国として不敗の国力を持ち、全ての力を経済建設に集中することができるようになった。

ナレーション:資金凍結という重要カードを手放す中、アメリカは核施設の停止をどう導き出すのか。ただ、神に祈るのみなのか。

ヒル国務次官補(字幕):我々は非核化を望んでいる。バンコ・デルタ・アジアの問題は解決した。後は北朝鮮が行動をとる番だ。

東京午後10時ごろ ビクター・チャ アジア部長:北朝鮮は欲しい物は手に入れた。義務を履行する時だ。

ナレーション:核施設停止・封印の期限まで残り2日。表のヒル、裏のチャ。ブッシュ政権の2枚の切り札にはどんな決め球が隠されているのか。ABCニュース安全保障問題担当ジョナサン・カール記者が読み解く。

松本方哉:北朝鮮核問題を巡る最近の動きについてブッシュ政権はどう感じていますか。

ジョナサン・カール記者:以前、「慎重な楽観視」をしています。北朝鮮の資金凍結問題という思わぬ障害もありましたが、それも解決しました。ですから、ブッシュ政権は北朝鮮が期限内に初期段階の処置を履行すること。寧辺(ヨンビョン)の核施設を停止し、IAEAの査察官を受け入れることに幾許かの期待を持っています。ブッシュ政権は公には北朝鮮に期限を守らせると発言していますが、裏では1日か2日の極短期間なら期限を過ぎても仕方が無いのではないかと言い始めています。

松本方哉:リチャードソン州知事の訪朝団にはチャ・アジア部長が同行しました。ホワイトハウスはどんな戦略に出たのでしょう?

ジョナサン・カール記者:あれは重要な出来事でした。アメリカ政府のトップクラスの高官が久しぶりに北朝鮮の土を踏んだのですからね。表向きはリチャードソン知事の同行者で、目的も朝鮮戦争のアメリカ兵の遺骨収拾でしたが、チャ部長の平壌入りは核問題の解決に本気であるというブッシュ政権の明確なメッセージでした。建前はともかく、ホワイトハウスの国家安全保障会議の高官を平壌に送り込むというのは、大変に大きなステップです。今回の動きが、ブッシュ政権の戦略を大きくシフトさせたとまで言えるかは分かりませんが、核問題の合意を何とかして具体化しようという態度は明確に見えましたね。

松本方哉:全体的に見て、アメリカ政府は今でも北朝鮮が本気で核計画を放棄すると信用しているのでしょうか?また、政権内部の強硬派は今、どう考えているでしょう?

ジョナサン・カール記者:2点ともいいポイントを突いていますね。北朝鮮に核計画を破棄させらえるかという点は、まだ「慎重な楽観視」に留まっています。北朝鮮が合意に従って行動すると、心から信じている人は、ブッシュ政権には穏健派も含めて、誰一人いません。一方、政権内の強硬派は、そもそも最初から疑念を持っていた訳ですから、バンコ・デルタ・アジアの騒ぎを見て、北朝鮮への疑念をさらに強めています。

滝川クリステル:まあ、舞台裏でヒル次官補とチャ部長の連携の動きがあった訳ですね。

松本方哉:まあ、特にチャ部長は、政権内では軸足は強硬派に属していまして、アメリカ代表団を隠れ蓑にして、実はこれ、金桂寛次官と直接対決した格好だった訳です。

滝川クリステル:強硬派、ますます疑念を深めてるという訳ですけれども。

松本方哉:あの、アメリカ政府の高官は核施設の稼動停止を期限までに取らなければ、別の強硬なアプローチに移らざるを得ないことや、一方で国連安保理の制裁決議がこれ、今も稼動していることを挙げまして、要は過去に約束を違えてきた歴史を持つ北朝鮮の行動・態度が本当に変わったのかが焦点だとしています。まあ、期限まで後2日。北朝鮮はどう出るんでしょうか。

滝川クリステル:以上、インサイドアメリカでした。この後もニュースです。

【8分54秒】

関連エントリー
(2007年04月07日)渡辺秀子さん母子失踪事件に関する時系列メモ
(2007年04月09日)渡辺秀子さん母子失踪事件リンク集
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(2007年04月04日)渡辺秀子さん母子失踪事件 4月4日のテレビ報道
(2007年04月05日)渡辺秀子さん母子失踪事件 4月5日のテレビ報道
(2007年04月08日)渡辺秀子さん母子失踪事件 4月8日のテレビ報道
(2007年04月13日)渡辺秀子さん母子失踪事件 4月13日のテレビ報道
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(2007年04月27日)渡辺秀子さん母子拉致事件 4月26日のテレビ報道
(2007年04月28日)渡辺秀子さん母子拉致事件 4月27・28日のテレビ報道

※本エントリーは4月27日15時00分にupしました。
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