2007年04月26日

長崎市長射殺事件報道 −テレビ朝日と朝日新聞と週刊朝日−

 朝日新聞社発行の週刊誌『週刊朝日』が、長崎市・伊藤一長市長射殺事件に関して、まるで安倍首相がこの「言論テロ」の黒幕と言わんばかりの広告を出している。

週刊朝日:「総力特集 長崎市長銃殺テロ 語られざる「闇」 城尾容疑者所属の山口組系水心会と安倍首相の「関係」を警察庁幹部が激白」Web魚拓

 特に反朝日的な見方をしなくても、行政対象暴力の行き着いた先の凶行と関わりがあると名指しされれば、誰だって腹が立つだろう。安倍首相も当然反論している。

(2007年04月24日)共同:首相、週刊朝日に憤り 暴力団との「関係」報道でWeb魚拓
 安倍晋三首相は24日夜、長崎市長射殺事件で容疑者が所属していた暴力団と首相サイドの「関係」を指摘した週刊朝日の報道について「私や私の秘書が犯人や暴力団と関係があるのであれば、直ちに首相も衆院議員も辞める考えだ」と述べ、強い憤りを示した。さらに「いくらなんでもだまっているわけにはいかない」と、法的措置を取る意向を明らかにした。

 首相は「一切関係ない。まったくのでっち上げで捏造だ」と強調。

 その上で「この記事を書いた(週刊)朝日の記者、あるいは朝日(新聞関係者)の皆さんは恥ずかしくないのか」と不快感を示した。

 また「いくら私が憎くて私の内閣を倒そうということでも、まったく事実に基づかない、いわば言論によるテロだ。報道ではなく政治運動ではないか」と指摘した。

 官邸で記者団の質問に答えた。
 この安倍首相の反論を受け、週刊朝日は早々に謝罪している。ただ、週刊朝日の山口一臣編集長のお詫びは、「一部広告の見出しに安倍首相が射殺犯と関係があるかのような不適切な表現が」あったことについてであり、記事内容については自信があるのだろう。

(2007年04月24日)朝日:週刊朝日報道を安倍首相が批判Web魚拓4/24/23:00:44)(Web魚拓4/25/02:21:31
 安倍首相は24日夜、今週の「週刊朝日」に掲載された伊藤一長・前長崎市長を銃殺した容疑者の所属している暴力団と安倍首相の秘書をめぐる報道について「週刊朝日の広告を見て愕然(がくぜん)とした。全くのでっち上げで捏造(ねつぞう)だ。驚きとともに憤りを感じている」と強く批判した。

 首相官邸で記者団に語った。首相は「私や私の秘書がこの犯人や暴力団組織と関係があるのなら、私は直ちに首相も衆院議員も辞める考えだ。関係を証明できないのであれば、潔く謝罪をして頂きたい」と述べた。さらに首相は「私や私の秘書に対する中傷でしかない記事だ。いわば言論によるテロではないかと思う」と強く反発した。

●広告の一部でおわび
 山口一臣・週刊朝日編集長の話 一部広告の見出しに安倍首相が射殺犯と関係があるかのような不適切な表現がありました。関係者のみなさまにおわびいたします。

 私個人の感想としては、4選を目指す伊藤一長市長は3期目から政党推薦を受けていなかったとはいえ(1)2期目は自民、民主、公明、自由の4党から推薦を受けていた保守政治家であること、(2)無所属出馬とはいえ連合長崎や企業、自治会、被爆者団体など約800の組織から推薦を取り付けていたこと、(3)その他の立候補者が新人3人であること、これらを鑑みれば安倍首相や自民党が、投票日を控えた時期に暴力団構成員を使って伊藤市長を狙撃させる理由は見当たらないように思う。週刊朝日が、何故それほどまでに自信があるのか理解できない。なお、細かい点では、初報では末尾が「関係者のみなさまにおわびいたします。」となっていたのに、その後「おわびいたします。」と手直しされている。

(2007年03月15日)西日本:長崎2007統一地方選 市長選・市議選告示まで1カ月 長崎市長選 佐世保市長選Web魚拓
(2007年04月13日)西日本:長崎2007統一地方選 2市長選直前情勢 長崎市長選 佐世保市長選Web魚拓

 朝日新聞社は本件に関して、当初から言論に対するテロという論調で報じてきた。例えば、「またも長崎市長が撃たれた。この卑劣なテロを断じて許すことはできない。」という文章で始まる18日の社説では、故人が「核廃絶運動の先頭に立ち続けてきた」こと、17年前に「本島等市長が右翼団体の男に銃撃されて重傷を負った」こと等に触れ、容疑者の動機が不明なうちから「反核運動が萎縮するのではないかと心配」し、「相手が言うことをきかないからといって、暴力で封殺するようなことがまかり通れば、言論の自由が封じ込められた結果、国の針路を誤った戦前の暗い時代に後戻りすることになりかねない。」とも書いていた。18日の時点では、本件を“言論の自由に対するテロ”と捉える論調であった。

(2007年4月18日)朝日社説:長崎市長銃撃―このテロを許さないWeb魚拓

 19日の社説では、怒りを共有しようと読者に呼びかけている。冒頭の「暴力団の凶弾に倒れた伊藤一長・長崎市長が、帰らぬ人となった。何とか一命をとりとめてもらいたいと願っていたが、かなわなかった。心から哀悼の意を表したい。」という思いに同意する。その後に続く文章では「いまのところ、政治的、思想的な背景をうかがわせるものは出ていないようだ。しかし、容疑者の挙げる動機がなんであれ、この凶行が民主主義に対するテロであることに変わりはない。首長や議員は国民に選ばれ、その代表として行動する。そうした政治家が暴力にさらされ、自由に活動できないようでは、民主社会は成り立たない。」と改めてこれが言論の自由を封殺するテロであることを強調している。ここでの論調は「左翼の過激派によるテロもあった。」という一文もあるものの、具体例として挙げられるのは全て右翼によるテロである。

(2007年4月19日)朝日社説:長崎市長殺害―テロへの怒り共有しようWeb魚拓

 だが、言論へのテロを許さず、その怒りを共有しようという割に、テレビ朝日(筆頭株主は朝日新聞)は事前に届いていた「告発文」(当初は「犯行声明」)を同日中に警察に届出もせず、任意提出も拒んでいる。当初からテレビ朝日が「告発文」を提出していれば、伊藤市長射殺という凶行が防げたかといえば、それは判らないが、テレビ朝日の行動には真相究明よりもスクープ重視の意図を感じる。

(2007年4月18日)報知:長崎市長銃撃 テレ朝に犯行予告?Web魚拓
 城尾容疑者の名前が差出人として書かれた郵便物3通が17日、テレビ朝日(東京・港区)のニュース番組「報道ステーション」あてに届いていたことが分かった。

 封筒の表面には、太字のペンの手書きで「テレビ朝日 報道ステーション御中」とあて名が記され、裏面は長崎市内の住所と「城尾哲弥」と差出人名が書かれていた。郵便物には、A4判の封筒2通と定型の封筒1通。長崎中央郵便局の消印で、いずれも4月15日付だった。この日の午前に同局に届き、同日夕、開封されたという。

 中身は、4枚の紙に書かれた、伊藤市長を告発しているとみられる直筆の文書と、告発内容に関する資料、カセットテープなど。「報ステ」では番組冒頭で城尾容疑者からの直筆の手紙を「犯行声明文」とテロップを付けて紹介した。

 しかし、放送を見た視聴者から「犯行声明が届いたなら、未然に事件を防げなかったのか」「なぜ警察に届けなかったのか」などの苦情や質問が同局に殺到。番組後半部で古舘伊知郎キャスター(52)が「一部、ナレーションで『犯行声明』として、誤解を生んでご迷惑をおかけしました」と異例の訂正、謝罪を行った。テロップも「市長糾弾の手紙」と変更して、再度、城尾容疑者の手紙を紹介。古舘キャスターは「郵便物が届いたのは“夜”でありました。さらに市長の銃撃は一切触れられていない。そして物理的に動くことができなかった」と「犯行声明」であることを否定し、釈明した。

 同局広報部では「午後9時のニュースを見て容疑者の名前を知った。その名前から本日届いた封書の差出人と同じだと気づき、中を見たところ、市長を告発していると見受けられる内容だった」とコメント。テロップ変更のいきさつについては「手紙を一見したところ『犯行声明』の印象を受けましたが、詳細を読み込んでいくと、犯行につながる文言は一切なかった」とした。郵送された封書、テープの詳細を公表するかについては、中身を総合的に精査、判断して決めたいとしている。

(2007年4月18日)読売:城尾容疑者の「犯行声明」、「告発文」に訂正…テレビ朝日Web魚拓

(2007年4月19日)読売:長崎市長銃撃、容疑者の文書などテレ朝から押収Web魚拓
 長崎県警の捜査本部は19日午前、城尾容疑者の差出人名義でテレビ朝日(東京)に郵送された、伊藤市長への不満を記した文書とカセットテープ4本を押収した。

 テレビ朝日広報部が明らかにした。

 テレビ朝日は任意提出を拒んだが、県警が裁判所の差し押さえ令状を示したという。

(2007年4月19日)痛いニュース(ノ∀`):テレビ朝日、なぜか「長崎市長銃撃男」郵送物の任意提出拒否→県警、差し押さえ令状示し押収

 朝日新聞に話を戻せば、20日になってやっと行政対象暴力をメインに論じた社説が出てくる。しかし、23日の社説ではまた「テロと核への怒り」という見出しになる(内容は田上富久新市長への期待)。

(2007年04月20日)朝日社説:長崎市長殺害―暴力団をのさばらすなWeb魚拓
(2007年04月23日)朝日社説:新長崎市長―テロと核への怒りを胸にWeb魚拓

 今日の時事通信報道では、テレビ朝日に届いた文書が別人の筆跡である可能性も指摘されている。そのような重要な文書の提出を拒んでいた企業グループが、言論への暴力を許さないと言い、城井容疑者所属団体と安倍首相との「関係」を喧伝している。

(2007年04月26日)時事:郵送文書の一部、別人の可能性も=城尾容疑者「自分も書いた」−市長射殺Web魚拓
 伊藤一長前長崎市長射殺事件で、逮捕された指定暴力団山口組水心会=解散届提出=会長代行城尾哲弥容疑者(59)が事件前にテレビ朝日に郵送した文書の一部は、同容疑者以外の者が書いた可能性があることが25日、長崎署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は、筆跡鑑定をして詳しく調べている。

 調べに対し、城尾容疑者は文書について、自分以外の者が書いたと供述。「自分も書いた」とも述べているという。

(2007年04月24日)朝日:前市長射殺事件、文書提出は「総合的判断」 テレ朝社長Web魚拓
 長崎市の伊藤一長前市長が射殺された事件で、城尾哲弥容疑者が犯行前にテレビ朝日に送りつけた文書を長崎県警に提出したことについて、テレビ朝日の君和田正夫社長は24日の定例会見で、「今回の事件は言論に対する銃器を使ったテロということを総合的に検討して判断した」と語った。

 押収は差し押さえ令状をもとに行われたが、同社長は「令状があれば必ず提出するとは限らない」とも話した。

 その他、個人的に興味深かったのは、『きっこの日記』の中の人が安倍首相批判の文脈で「過去の下関市長選で、対立候補の選挙妨害をするために」と書いていたこと。伊藤市長は自民党にとって対立候補ではないのだが、反自民・反安倍なら何でもありな人達にはそういうことは理解できないらしい。

(2007年4月25日)きっこの日記(Web魚拓

 それから、長崎市長射殺事件に関して『博士の独り言』が流布させたデマを擁護しながら、今回の『週刊朝日』報道を批判している人達。『博士の独り言』と『週刊朝日』は(1)影響力の違い(アクセスランキング一位の一個人ブロガーと大マスコミ発行の週刊誌)と(2)対象の違い(在日朝鮮人蔑視と安倍政権攻撃)はあるものの、他者の不幸を政治利用している点で、どちらも悪質であり悪趣味である。週刊朝日のやり方を不快に思うなら、自らの襟を正した方がいい。


他所様の関連エントリー
(2007年04月25日)国を憂い、われとわが身を甘やかすの記イザ!:安倍首相の怒りのコメントと懲りない朝日新聞
(2007年04月25日)Birth of Blues:朝日新聞社史上最大のスクープ!内閣総理大臣安倍晋三は長崎市長射殺犯の仲間だったのだ!
(2007年04月25日)Birth of Blues:【長崎市長射殺事件=安倍晋三黒幕疑惑 外伝】福島みずほのどきどき日記
(2007年04月18日)福島みずほのどきどき日記:日記

【4月29日追記】
(2007年04月20日)あんた何様?日記:長崎 伊藤市長の死を利用したい人々
(2007年04月28日)あんた何様?日記:長崎市長の死を利用したい人々 その2
(2007年04月21日)Korean the 3rd:長崎市長を銃撃したのは城尾哲彌か、白正哲か

(2007年04月28日)産経:週刊朝日が首相に謝罪広告 朝日新聞などに掲載へWeb魚拓


関連エントリー
(2007年04月20日)ネット上の保守言論は現実主義へと引き返せるか
posted by sok at 22:00| Comment(10) | TrackBack(0) | ネットと言論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>長崎市長射殺事件に関して『博士の独り言』が流布させたデマを擁護しながら、
>今回の『週刊朝日』報道を批判している人達。

正鵠を射てますね。

わたしは愚民を善導して頂ける方は宗教思想法人個人問わずどなたでも大歓迎ですので、読んでいてワクワクしますw
Posted by kingcurtis at 2007年04月27日 10:04
「博士の独り言」と、加藤紘一宅の放火事件を天誅だか天罰だと書いた「極右評論」が
人気ブログランキングでワンツーフィニッシュという事態はホント、マズイですよ。
Posted by 不完全変体 at 2007年04月27日 12:15
 kingcurtisさん、不完全変体さん、コメントありがとうございます。

 『博士の独り言』に関しては、事は極論ブロガーとその支持者・閲覧者だけの問題なのだろうか、と気になっています。例えば、杉原千畝さんや樋口季一郎さんといった先人を、右派ブロガーやコメンターが讃えている様を見かけることがありますが、その先人の偉業を讃えながら、自身は目の前で根拠もなく(少なくとも根拠も示さずに)流布された差別的言辞を見ても一切苦言も呈さない。せめて、ソースが出るまで待つくらいの慎重さはあっても良いはずなのに、それもない。私の見た限りでは保守系ブロガーで苦言を呈しているのは『Korean the 3rd』の新井さんだけでした。その新井さんのエントリーにも論点を摩り替えて差別的言辞を擁護するコメンターがいて、どうしようもない状態です。

 これが、今まさに誰かが暴漢に襲われていて、下手に助けに入ると自分の身がどうなるか分からないというような危険を伴う状況ならば、私もこういうことは言いません。安全圏から綺麗事を言うつもりはありません。しかし、今回の件はネット上でただ一言、声を挙げるかどうかというだけの話でした。でも、その一言も殆どありませんでした。『博士の独り言』の一件を見知っていながらスルーするか擁護するかしていた人達が、その後に報じられた『週刊朝日』の一件では厳しく批判していました。右派がこのまま自浄作用を失って、『博士の独り言』のやり方を良しとするならば、いずれ右派言論(嫌韓反中も含む)の仇になると思います。どうも私には、一部の極論ブロガーとその支持者の問題とは思えませんでした。
Posted by sok at 2007年04月28日 04:55
コメントでははじめまして。以前から大変興味深く拝見しています。
本エントリーや20日の「ネット上の保守言論は現実主義へと引き返せるか」に見られる右派言論に対するスタンスは全く正当なものだと思います。強く支持します。
Posted by 深沢明人 at 2007年04月30日 00:06
はじめまして。
そして、ご紹介ありがとうございます。

リテラシーという言葉が叫ばれて久しいですが、今回の状況を見ると、本当にリテラシーの意味分かってる?と問いただしたくなりますね。
拙ブログでは情報戦という言葉を免罪符に倫理観の欠如を正当化するコメントもあって、私は一体今まで誰に対して何を書いていたのだろうかとあきれるばかりです。

以前、キッズgooという検索サイトで保守系サイトがフィルタリングに引っかかって表示されないという事象がありました。あれは単純にフィルタリングの精度に問題があるせいであるというエントリをあげましたが、巡回サイトである保守系サイトのほとんどが陰謀論を語っていて愕然としたことが思い出されます。
Posted by K.Arai at 2007年04月30日 14:12
はじめまして。私自身、現在の保守言論(と自称しているもの)には少々懐疑的になっていますので、このブログの内容には感銘を受けました。
特に違和感を感じるのは、常々、市井のブログの良さの一つには、プロにはない「立場からの自由」にあると考えているのですが、現在の「保守ブログ」の「保守」というものは、「保守」であること自体が正義であると考え、そこから派生した「党派性」を持ってしまっているように思える点です。
南北朝鮮・中国の批判をすることが保守という立場を取る「目的」になってしまっていて、それに反するものは敵であるという気味の悪さを感じるわけです。
これは党派性ゆえの政治性なのでしょうけれど、そうならばそれは単にプロパガンダであって、批判でもなんでもない。それに付随して「保守」が正義、「左」が悪、という二分法をするサイトも多いですが、以前の「進歩派」が正義、「右」は悪、という図式を逆にしただけなのではないか、とも思っています。それはあくまで立ち位置の違いであって、重要なのはその立ち位置を導いた論理とプロセス・内容であって、「右」「左」のどちらかが正義というものではないはずなんです。
左系がこれほどまでに退潮したのは「悪」だったからではなく、そのプロセス・論理に欺瞞や癒着があったからであって、それを批判してきた自称「保守」の方々の「党派性・政治性」は、天に向かってつばを吐くような行為に思えます。そういうことが分かってない方々が多過ぎるのではないか、と不安に思います。
長文になり申し訳ありませんでした。
Posted by コロンバス at 2007年05月01日 17:31
理解しがたいと思われる部分があるので訂正いたします
>それはあくまで立ち位置の違いであって、重要なのはその立ち位置を導いた論理とプロセス・内容であって、「右」「左」のどちらかが正義というものではないはずなんです。

→しかしそれはあくまで立ち位置の違いでしかありません。重要なのはその立ち位置を導いた論理とプロセス・内容であって、「右」「左」のどちらかが正義というものではないはずなんです。

失礼しました。
Posted by コロンバス at 2007年05月01日 17:34
 深沢明人さん、コメントありがとうございます。

 週刊現代の件ではTBありがとうございました。『博士の独り言』がコメント欄・TB欄を閉じたことで、彼への批判は高まることでしょうが、そこで問題とされるのがソースの提示・不提示や言論封殺的な姿勢のみであれば、同じことは何度でも繰り返されると思います。彼がソース不明のまま見切り発車した動機(おそらくは差別主義)の問題は、彼をアクセスランキング1位にしている支持者にも共通するでしょうから、この点をどのように伝えればいいか、タテマエとしてスルーされたり、優等生ぶっているだけと受け取られかねず、思案に余っています。差別を指摘する側に差別心理があると言う保守系ブロガーも出て来て、もうちょっと脱力状態です。
Posted by sok at 2007年05月01日 21:38
 新井知真さん、コメントありがとうございます。

>情報戦という言葉を免罪符に倫理観の欠如を正当化するコメントもあって

 「そもそもこの未確定情報の流通の広がりは現状不利益を被るのは朝鮮人だけ。」と言い切っていた人ですね。彼の特異な友敵認識を見ていると唖然とさせられます。人権擁護法案反対派のブロガーやコメンターの多くは、私の見た限り、差別的言論の自由を謳歌する者ばかりでしたが、新井さんは今回だけでなく、昨年の乙武ブログ炎上の際にも差別的表現を用いるコメンターに苦言を呈していました。その点で首尾一貫した人だなと思っていました。

(2006年09月10日)自明の理と過失衡量を経ない相対化論
http://sok-sok.seesaa.net/article/23563618.html
(2006年09月11日)皇室典範改正論議と2007年参院選
http://sok-sok.seesaa.net/article/23605954.html
Posted by sok at 2007年05月01日 21:44
 コロンバスさん、コメントありがとうございます。

>以前の「進歩派」が正義、「右」は悪、という図式を逆にしただけなのではないか

 この点に関して、『嫌韓流』に掲載されている大月隆寛という民俗学者のコラム「自虐と嫌韓−嫌韓厨・考」(234〜239ページ)でも指摘されています。『嫌韓流』は読むけれど、『嫌韓流』の中にある自分達に向けられた警句を見ようともしない人達は、いずれ彼らの嫌う左派と同じ道を辿るのだと思います。

『だが、だからこそ見えにくくなっている別の現実、というのもある。いつまでも「嫌韓厨」にあぐらをかいたままでいるのなら、それはあの団塊の世代、いつまでも“若者”という自意識のまま、サヨクモードの身振りともの言いに固着して、うつろいゆく眼前の事実に眼を開こうとできずに年老いていったオヤジやオバサンたちと、やってることは全く変わらない。』(『嫌韓流』239ページ下段より引用)


>重要なのはその立ち位置を導いた論理とプロセス・内容であって

 日々の生活(学生生活、社会人生活、家事育児その他諸々)に忙しくて論理やプロセスを他者に委ねるというのは、ある程度仕方ないとも思うのですが、今回の件はそういう配慮をするほどの高度な議論をしている訳でもなく、素人目にも明らかな間違いでした。日頃、保守派が用いるソース至上主義や「悪魔の証明」論で対応できました。論理に一貫性があれば。自分達の既存の論理で対応できただけに、不安になりますね。
Posted by sok at 2007年05月01日 23:07
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