2007年01月14日

『週刊現代』1月27日号について

 blog『トラッシュボックス』の深沢明人さんからのTBにて、『週刊現代』1月27日号に「蓮池薫氏=拉致未遂犯報道」の続報が掲載されていることを知りました。その「続報!!」と称する記事は、モノクロページの末尾にあたる172〜173頁に記載されています。以下、当該記事を読んでの私の感想を書きますが、この記事を読むためだけに350円を払うのは勿体無いので、図書館や喫茶店、美容室その他での閲覧をオススメします。


 先ず、形式面について。「続報!!」と書いていたので期待していたものの、当該記事を読んでみると、大見出しや本号の表紙を飾った米倉涼子さんのプロフィール、『モバイル現代』会員ページへの登録方法が紙面の3分の1を占めています。

 次の3分の1は、その『モバイル現代』会員ページに掲載している内容についての紹介で、そこには(1)先の『週刊現代』1月6・13日合併号の内容(2)蓮池さん自署の抗議文(3)拉致問題対策本部からの書面(4)他マスメディアからの取材内容と『週刊現代』編集長談話、以上が公開されていると書かれており、(5)「これを御覧になった読者のみなさんからのご意見を募ります。」という一文で締めくくられています。

 (1)については、前々号の内容の転載ですから続報に当たりません。(2)と(3)については、おそらく救う会全国協議会ニュースと同内容でしょう。わざわざ『モバイル現代』に会員登録しなくとも、ネット上で閲覧可能です。(4)については、J-CAST ニュースや昨年12月26日放送の朝日放送『ムーブ!』にて示された以上の内容でなければ、続報と呼ぶに値しません。(5)については、読者の御意見を募ったところで、それは続報には当たりません。

(2006年12月16日)★☆救う会全国協議会ニュース★☆
(2006年12月26日)J-CAST ニュース:蓮池さんが日本人拉致? 「週刊現代」特ダネの真贋
(2006年12月28日)拙エントリー:ムーブ!(12月26日放送分)テキスト起こし


 残りの3分の1、細かな字で書かれた部分について。おそらく、ここが続報に当たる部分なのでしょう。

 その第一段落は、前々号で取り上げた内容のあらまし。第二段落から第五段落は、特定失踪者問題調査会・荒木和博氏のblog記事からの引用。第六段落から第七段落は、元旦の東京新聞に4段抜きで掲載されたという、雑誌『創』編集長・篠田博之氏の文章からの引用。どちらも『週刊現代』記事を肯定的に評価する内容であることを紹介するものでした。第八段落は、『週刊現代』の今後の意気込み。第九段落は、『モバイル現代』の案内。荒木氏の文章については下記リンク先で読めます。

(2006年12月26日)荒木和博BLOG:「週刊現代」の記事

 『創』編集長・篠田博之氏の『東京新聞』元旦記事からの引用箇所は、以下の通り。
 『週刊現代』の加藤編集長はマスコミの取材に対して「証言を精査して掲載した」と言明。そもそも、掲載後反撃を食らうのが明らかな記事を載せるのだから、同誌とて何も考えずにやっているわけはないだろう。拉致された日本人が日本向けの工作活動に従事することを強いられるというのはあり得る話だけに、『週刊現代』と蓮池さん双方で徹底的に争い、どちらの言い分が正しいか明らかにしてほしい。

 第八段落で示された『週刊現代』の意気込みは、以下の通り。
 本紙は小泉・安倍政権が拉致問題の情報を国民に隠蔽してきたことが拉致問題の解決を遅らせていると見ており、今後とも続報を掲載していく所存である。

 結論。『週刊現代』1月27日号には、続報と呼べるほどの内容はありません。『週刊現代』編集部は、この程度の内容で「続報!!」と煽ってしまえる集団ですから、今後の続報は横井邦彦氏の新blog辺りからの引用になると思います。


【01月21日追記】
 横井氏の新blogについて。私は本件について、横井証言を裏取りもせずに取り上げた『週刊現代』というメディアの問題であると考えているので、今のところ横井氏の新blogの各記事を取り上げるつもりはありません。横井氏のその後の主張についてはblog『トラッシュボックス』の深沢さんが検証されているので、そちらのリンクを貼っておきます。本件における深沢さんの一連の主張には共感するところが多いです。

(2007年01月21日)トラッシュボックス:「証言」者・横井邦彦の奇怪な拉致問題認識(1)
(2007年01月21日)トラッシュボックス:「証言」者・横井邦彦の奇怪な拉致問題認識(2)


【01月25日追記】
 既報と提灯記事を寄せ集めて「続報!」と称するメディア。胡乱な情報で被害者を加害者に仕立てる前に、先ずは「よど号」グループへ真実を語るように迫ってみてはどうか。

(2007年01月02日)電脳補完録:よど号 田中義三受刑者が死亡
(2007年01月14日)産経:よど号グループは真実語れ 拉致被害者家族が集会
 北朝鮮に拉致された有本恵子さん=失跡当時(23)=ら、よど号ハイジャック事件メンバーや妻が実行にかかわった疑いのある被害者の家族らが14日、横浜市で集会を開き「よど号グループは真実を語れ」と訴えた。

 有本さんの父、明弘さん(78)と母、嘉代子さん(81)、松木薫さん=同(26)=の姉、斉藤文代さん(61)が出席。

 よど号グループをめぐっては、メンバーの元妻が「人材獲得のため欧州で有本さんらをだまして北朝鮮に連れて行った」などと証言。警察当局は、有本さん拉致の実行犯としてメンバーの魚本公博容疑者(58)を国際手配し、松木さんと石岡亨さん=同(22)=についても、メンバーの妻2人が拉致に関与した疑いがあるとみて捜査している。

(2007/01/14 20:19)



拙日記の『週刊現代』1月13日号関連エントリー
(2006年12月26日)『週刊現代』1月13日号について
(2006年12月27日)横井邦彦氏の言う「おもしろい指摘」って?
(2006年12月28日)ムーブ!(12月26日放送分)テキスト起こし
posted by sok at 13:30| Comment(8) | TrackBack(2) | 日本人拉致事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然の書き込み、失礼します。
また、このブログとは全く趣旨の異なった書き込みをお許し下さい。

現在、私は下記掲示板においてあらぬ誹謗中傷を受けています。
http://6827.teacup.com/sawamura/bbs
Toro Rosso=ろぐ氏=adoruk626氏ということにされてしまい、いわれなき中傷を受けています。
私は過去に極端な左翼主義者や右翼主義者によって個人情報を晒され、普段の社会生活にまで支障をきたす事態に陥ったことがあります。
そして今回、上記掲示板管理人沢村圭一郎のToro Rosso=ろぐ氏というおかしな思い込みによって、再び同じような状況に陥りつつあります。
ろぐ氏=sok氏であるのなら、沢村圭一郎の上記掲示板へ、別人であると書き込むか、或いはメールを送ってもらえませんか。本当に困っています。

ろぐ氏=sok氏でないのなら、このようなお願いは本当に見当違いで、お詫び致します。申し訳ありません。
Posted by Toro Rosso at 2007年01月21日 15:42
 Toro Rossoさん、コメントありがとうございます。

 御質問の件ですが、私はblog「log」のadoruk626さんではありません。以前にも当コメント欄にて、私とadoruk626さんを同一視される方がいましたが、何故そのように考えられたのかさっぱり解りません。過去、adoruk626さんと他ブロガーの間で何があったのかもよく存じておりません。小泉政治への評価を巡って親小泉と反小泉のブロガー間、掲示板間で諍いがあったというくらいの認識しかなかったので、今回の波濤板の一件も知りませんでした。

 もし、波濤板の方々が貴方の個人情報を晒し、プライバシーを侵害しているのであれば、teacup掲示板の利用規約に従い、適切に対処してみてはどうでしょうか。第10条(会員資格の取消)、第14条(その他の禁止事項)、第20条(情報の削除)の中には、該当するものがあるかもしれません。


株式会社ティーカップ・コミュニケーション_ご利用規約
http://www.teacup.com/kiyaku/kiyaku.shtml
Posted by sok at 2007年01月21日 22:30
何度も申し訳ありません。
adoruk氏の連絡先(メアド等)はわかりますでしょうか。今現在adoruk氏のブログは既に終了しています。
adoruk氏となんとか連絡をとり、私とは別人である旨を波濤板の管理人に伝えてほしいのです。

沢村圭一郎とその取り巻きは、安倍政権に変わった今もずっと反小泉か親小泉かにこだわり続けています。反小泉か親小泉かで揉めた過去を引っぱり出し、個人に対する謂れなき誹謗中傷を繰り返しています。
拉致被害者支援者という立場を忘れ、いつの間にか政治評論家へと変貌してしまった愚かな「支援者」に哀れみを感じます。
Posted by Toro Rosso at 2007年01月22日 13:21
 Toro Rossoさん、コメントありがとうございます。

 adoruk626さんの連絡先についてですが、私は知りません。交友のあったブロガーの方々に相談してみてはどうでしょうか。ただ、同一人物ではないことをネット上で証明するのは困難です。仮にadoruk626さんが名乗り出たとしても、それをもって相手方が別人だと判断するかは解りません。相手が納得するまで終わらないのであれば、時間と労力の無駄ということにもなりかねないので、その点は注意が必要かもしれません。
Posted by sok at 2007年01月22日 21:01
アドバイスありがとうございます。
確かに、現状のシステムでは同一人物でないことを証明する事は困難なように思います。log氏と連絡がとれ、その上で掲示板管理人である沢村圭一郎が投稿禁止措置を解いてくれれば、リモートホストの比較等ができるかとは思いますが、肝心の沢村が怒り狂って完全に我を見失ってますから。この状況では投稿禁止措置を解く事などあり得ませんし、万が一そうなったとしても、いろいろとこじつけて己の過ちを認めないような気がします。
まさに「時間と労力の無駄」なのかもしれません…
泣き寝入りが頭のいいやり方なんでしょうね…
Posted by Toro Rosso at 2007年01月23日 15:29
 Toro Rossoさんへ。

 私は、泣き寝入りを奨励するつもりはありません。言葉足らずでした。
 以下、一般論として思うところを書きます。


【挙証責任について】

 ネット上で同一人物であるか否かが争点になる場合、“であること”の証明は、原則として、それを主張する側が行なうべきだと思います。難癖を付けられた側が“でないこと”の証明を行なうなんて馬鹿げています。貴方とadoruk626さんが同一人物であると主張する人がいるならば、その者が挙証責任を負うべきです。そして、その証明に理があるかどうかは、彼らが判断するのではなく、第三者が判断するべきことです。第三者が判断可能な形で、かつ、貴方のプライバシー権を侵害しない方法で挙証責任を負うのは、彼らの方です。証明できなければ、確たる根拠もなく同一人物認定をする者として信用を失うのも彼らの方です。


【証明の前提となる合意形成について】

 相手方が納得する状況とは、どういう状況を指すのか。相手方が提示する全ての疑問(その中には屁理屈もあるでしょう)、それに全て応えるのでは、貴方の側の負担が大きいです。例えば、adoruk626さん本人が名乗り出たとしても「自作自演だ!」と一蹴されるかもしれません。色々やりとりしている間中、そのやりとり自体が「粘着だ!」と非難されるかもしれません。そういう不毛に陥らずに、相手方に対して“でないこと”の証明をするのであれば、その前に「どのような証明がなされれば同一認定を取り下げるのか」という点について、一定の合意形成が必要です。互いが同意するゴールを設定して、それに向かって立証を始めるのであれば、“でないこと”の証明も楽になります。


【権利を侵害されたら】

 波濤板への書き込みが禁止になった状態(貴方に訂正を求める機会が無い状態)で、誹謗中傷がなされたり個人情報が晒されてプライバシー権が侵害されたりした場合には、貴方には直ちに株式会社ティーカップ・コミュニケーションに削除要請を行なうという選択肢もあります。この場合、頭から貴方の言い分を聞こうとしない人達を相手にすることなく、掲示板運営会社との事務的なやりとりだけで済みます。勿論、それも事務的ゆえにもどかしいという思いをするかもしれませんが、思い込みで書き込み禁止にする人を相手にするよりは気が楽だと思います。この点で、私は泣き寝入りを奨励するつもりはありません。勿論、争いを煽るつもりもありません。ただ、彼らが調子に乗って一線を越えたならば、直ちに規約に従って対応することも出来るのです。いつでも適切に対処できるように、証拠保全のためにキャプチャー画像を撮ったり、Web魚拓を取ったり出来うる対抗策は取っておくべきかと思います。


【まとめ】

 おそらく、Toro Rossoさんは対話による穏健な解決法を模索しているのだと思いますが、そのためには互いが納得できるゴールを設定してからの方が良いと思います。そもそも、その合意すら得られない相手に対して、“でないこと”の証明を始めるのでは、本来、立証責任を負わないはずの貴方の側に過度に負担がかかります。そういったことから先のレスでは、時間と労力の無駄になるかもしれない旨を書きました。今の状況を「泣き寝入り」と捉えず、突っ撥ねるぐらいの姿勢でいた方が、気が楽かと思います。それに、他人を口汚く罵ることに対して抵抗の少ない人達が集う掲示板から書き込み禁止措置を受けたとしても、そんなもの痛くも痒くもないのではありませんか。彼らが貴方を排除したつもりでも、実態は彼ら自身が隔離されているようなものなのですから。根拠無き批判は、見る人が見れば分かります。
Posted by sok at 2007年01月25日 21:14
初めまして。例の横井氏のブログ「労働者のこだま」の最新記事『もう拉致家族会は解散の時だ』というタイトル・内容のトンデモぶりに怒りを禁じ得ませんでした。私が投稿したコメントを紹介します。

未だ解決せず (嗚呼 労働者)

2007-05-22 21:15:47

横井氏の言葉からは、拉致被害者の家族の方々、取分け横田夫妻の存在が「目障り」だという意識がヒシヒシと伝わって来ますね。それは偉大なるマルクス様のご意向ですか?それにしても、愛する娘・家族を取り戻すために戦い続けている人々に向かって解散しろとは何たる傲慢!!「北朝鮮籍を取得して北朝鮮の労働者階級とともに金正日独裁政権打倒の闘いに立ち上がることをおすすめする。」・・・・あなたが実践することをおすすめします。なお、この投稿はコピペして某掲示板に保存して置きます。

Posted by 嗚呼 労働者 at 2007年05月22日 23:55
 嗚呼 労働者様、コメントありがとうございます。横井邦彦氏が取り上げた『諸君!』6月号を読んでいないので、氏の指摘が妥当であるかは一つ一つ判断することはできませんが、以下、読まなくても判断できることだけ書いておきます。

 横田夫妻が国内左派を批判しているのは、それが『諸君!』という雑誌側の意図でもあるでしょうが、現に国内左派が拉致問題に冷淡を通り越して悪意的であったという過去を鑑みれば、被害者家族がそれを批判することに何ら問題はありません。また、横田夫妻や他の家族会の方々の講演や活動などをみれば、国内左派の批判はその言動のほんの一部に過ぎないことが分かります。例えば、家族会はアノーチェさんやドイナさんといった日本人以外の拉致被害者家族との連帯を図り、また、人権問題としての拉致事件の解決を世界に訴えています。

 日本共産党が批判されていないという指摘については、橋本敦参院議員(当時)が1988年3月26日の参議院予算委員会で拉致問題を取り上げたこと、橋本議員の秘書だった兵本達吉氏の活動などを鑑みれば分かることでしょう。それが党というより一議員と秘書個人の資質によるものであったとしても、一応は共産党関係者が拉致被害者救出に尽力していました。

 一方、その頃、横井邦彦氏は…。彼のこれまでの主張が事実であるとすれば、彼は1986年3月当時において、北朝鮮が日本人を拉致していたことを知っていて、かつ、参議院議員選挙に立候補しながら、北朝鮮の国家犯罪を世論に訴えなかったということになります。当時において何ら行動しなかった人間が横田夫妻の目的を邪推してみたり、「横田夫妻には日本国籍を捨てて、北朝鮮籍を取得して北朝鮮の労働者階級とともに金正日独裁政権打倒の闘いに立ち上がることをおすすめする」と己の願望を被害者家族に仮託してみたりするというのは、かなり卑劣で悪質な言動です。

 横井氏には、オピニオン誌での横田夫妻の発言の揚げ足を取ったり、被害者家族という当事者性から出る激情の一部を切り取って非難したりするのではなく、自身のちぐはぐな主張を顧みることをおすすめします。
Posted by sok at 2007年05月24日 00:15
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