2006年10月06日

滝川市教委遺書隠蔽事件を時系列で見る

 現在、ネット上で確認できる新聞社の報道を基に、時系列で表してみる。見易さのために引用形式はなるべく採用せず、こちらで整理する。記事の文面通りに引用した所は二重かぎ括弧で記す。参照したリンクは記事の末尾に列挙する。確認したい方は、各リンクが切れる前に参照のこと。

 ※各項目の文末にリンクを付けることにする。その際、見易さのため、新聞社名と日付のみを付すこととする。(10月11日追記)


当該女子児童について

 1993年、札幌市で生まれる。一人っ子。生まれて間もなく両親が離婚。滝川市に住む女子児童の祖母の兄にあたる男性(58)宅に、母親(37)と2人で身を寄せる。『女児について学校側は、「成績優秀で、自分の考えをしっかり述べることもできた。問題を抱え込むタイプではない」と話す。自宅でも、図書館から借りてきた20冊もの童話を読みふけるなど、「手のかからない子」だった。(読売:特集<2>)』『昨年4月から、教室で首をつる9月まで、欠席は病欠と忌引の計2日間だけ。小学校にもクラスで一番早く登校するなど、学校へ行きたがらないそぶりも見せなかった。(読売:特集<1>)』

北海道滝川市江部乙小学校について

 過疎化が進む地域。1学年1クラスしかなく、幼稚園から中学校までほぼ同じ顔ぶれ。(読売:特集<2>

 同小6年生の学級の児童数については、二種類の報道がある。
 10月6日放送の日テレ『スッキリ!!』における八代英輝氏とテリー伊藤氏の発言では、自殺した女子児童を含めて当該学級の児童数は17人。その一ヵ月後、11月6日付の毎日新聞記事では自殺した女子児童を含めて30人と報じられている。


今日までの経緯

2002年頃(3年生時)
 周囲から避けられるようになる。(毎日:10/2

2003年頃(4年生時)
 多いときには1日おきに「死ねるなら死にたい」と暗い表情で友人に話していた。この友人は女子児童と遊んでいると「遊ばない方がいいよ」と別の児童から言われた。女子児童は図書室で1人で過ごすなど日常的に仲間外れにされていた。(神戸:10/5

2004年頃(5年生時)
 『キモイ』と言われる。後の市教委側の説明によると、バレンタインチョコを渡そうとした同級生からの言葉とのこと。なお、2006年10月2日の時点では市教委側は『いじめには直結しないとの考えを示し』ている。(毎日:10/3


2005年4月
 6年生になる。

2005年5月頃
 それまで自宅に遊びに来ていた友達たちが突然来なくなった。(読売:特集<2>

2006年6月下旬
 修学旅行の部屋割りを決める。女子児童だけ部屋が決まらない。以後、担任や同級生の他の女子生徒を含め、三回にわたって話し合いがもたれる。(北海道:10/4

2005年7月上旬
 毎月の席替えで、2回連続で当該女子児童の隣の席になった同級生に対して、男子児童が「女児の隣になった子がかわいそう」と言う。(朝日:10/2北海道:10/4神戸:10/5

2005年7月20日
 女子児童、担任教諭に「いつも仲の良かったグループとうまくいっていない」「友達から避けられている」と友人関係について相談する。担任が指導する。学校側はそのときに解決したとしている。(神戸:10/5

 『校長は「それぞれ担任教諭が仲に入り解決したと認識している。八月の修学旅行でも、一人でいるなど変わったところは見られなかった」と説明した。(北海道:10/4)』

2005年8月
 修学旅行の部屋割りを決める話し合い(1回目)。女子児童は、どのグループにも入れてもらえなかった。

2005年8月18日
 担任教諭が話し合いをさせる(2回目)。(読売:特集<2>

2005年8月22日
 担任教諭が話し合いをさせる(3回目)。ようやく一つのグループに入る。部屋割りとは別の「行動班」では、男子の班に1人だけ入った。(読売:特集<2>

 学校側は「解決し、仲直りした」との認識。(朝日:10/2

2005年8月31日〜9月1日
 修学旅行当日。『残された修学旅行の写真で、女児は回転遊具に養護教諭と2人で乗って、ほほ笑んでいた。』(読売:特集<2>

 『「遊園地の絶叫マシンが楽しかった」と喜んでいたことから、周囲の大人は「精神的に追い詰められていた女児の意思を把握できなかった」(河江邦利小学校校長)(読売:特集<1>)』

2005年9月5日
 同級生の一人に自殺を仄めかす手紙を渡す。(読売:特集<1>毎日:10/2
手紙の外装:『「マル秘 親友にも言うな」と書いた紙で包まれていた』『子供向けに市販された便せん風の「予告状」』

手紙の内容:「首つり自殺する 学校? 自転車ゴムひも たぶん9月中」「私本気だから」

 級友は思いとどまるよう説得する返事を書いていた。

2005年9月9日
 いじめを苦にして女子児童が自殺を図る。
時間:始業前。

場所:教室。

態様:教壇そばの天井に設置されたスライド映写用スクリーンの梁に、自転車の荷台用ロープをかけて。

第一発見者:登校してきた級友。

遺書の宛先:学校とクラスメート、母親、同居の親族男性、友人3人の計7通。(毎日:10/2

遺書の外装:「死んだら読んでください」と書かれた紙とともに教卓上に置いていた。母親宛の便箋(子供用)は、少女と猫のイラストが描かれたもの。(読売:特集<1>

備考:この日、河江校長は遺書の一部を自分の手帳に書き写している。(毎日:10/4毎日:10/5

7通の遺書の内の2通の内容毎日:10/2北海道:10/3

■6年生のみんなへ
 6年生のことを考えていると「大嫌い」とか「最てい」と言う言葉がうかびます。(中略)みんなは私のことがきらいでしたか?きもちわるかったですか?私はみんなに冷たくされているような気がしました。それは、とても悲しくて苦しくて、たえられませんでした。なので私は自殺を考えました。(中略)さようなら

■学校のみんなへ
 この手紙を読んでいるということは私が死んだと言うことでしょう。私はこの学校や生とのことがとてもいやになりました。それは3年生のころからです。なぜか私の周りにだけ人がいないんです。5年生になって人から「キモイ」と言われてとてもつらくなりました。6年生になって私がチクリだったのか差べつされるようになりました。それがだんだんエスカレートしました。一時はおさまったのですが、周りの人が私をさけているような冷たいような気がしました。何度か自殺も考えました。でもこわくてできませんでした。でも今私はけっしんしました。(中略)私はほとんどの人が信じられなくなりました。でも私の友だちでいてくれた人には感謝します、「ありがとう。」それから「ごめんね。」私は友だちと思える人はあまりいませんでしたが今まで仲よくしてくれて「ありがとう」「さよなら」(後略)

遺書のその他の内容読売:特集<5>

 「学校のみんなへ」と題した遺書では、「何度か自殺も考えました。でもこわくてできませんでした」と死への恐怖を打ち明けている。しかし「6年生のみんなへ」という遺書では、自殺後のクラスの様子を想像して、「(みんなが)もしも笑って、とてもよろこんでいるのなら」などとも書いていた。

 さらに、ある級友への遺書では、「また合う(会うの誤記)日まで、さよならだね。ずっとずっと死んでも生まれ変わっても友だちだよ」と、想像を膨らませていた。女児は、人間が死んでも魂は生き続け、また生まれ変わるという「輪廻転生(りんねてんしょう)」を考えていたのかもしれない。

2005年9月10日
 女子児童が搬送された病院で遺族の親戚男性と市教委の辰巳信男教育部長が2人だけで会う。この場で親戚男性は辰巳部長に対して、いじめを疑わせる記述がある遺書を見せようとする。親戚男性によると、同部長から「『遺書ではない。文書だ。見たくない』と突っぱねられた」とのこと。『男性が「あなただって人の親じゃないんですか」と言うと、辰巳部長に「人の親だから言っているんだ」とどなられ、にらみ合いになったという。』

 辰巳部長の主張では『男性からは首をつった数日後に遺書を示された。手持ちの筆記具がなく、自分一人で内容を理解できるか自信がなかったため、その場では見なかった』『(遺書を示されて)びっくりしたが、「見たくない」とは絶対に言っていない。その後のやりとりはよく覚えていない」』『「後日複数で見せていただきたい」と伝えた』とのこと。(毎日:10/5朝刊

2005年9月12日
 校長と教員一人が担任教諭と同級生二十八人全員に、最近の女子の変化について個別で聞き取り調査をする。(北海道:10/4

2005年10月
 学校から女子児童の家族に「本人のサインを学校、担任として受け止められなかった」との内容の文書が渡される。同文書には「席替えのことや友人関係について担任に相談があった」「修学旅行の部屋割りで(女児一人がどのグループにも入れないという)問題が生じた」ことに触れていた。但し、「担任の指導で解決された」と説明し、いじめは否定。 また、同級生への聞き取り調査結果も記載されていた。「カッターの刃を手首に当てていた」「死にたい、と言っていた」など、自殺の兆候があったことを多くの児童が証言していた。(読売:10/2

2005年10月12日
 遺族の親族男性、校長から遺書のコピーの提供を求められる。親族男性が自殺当日に校長がメモしていた事実を指摘する。河江校長は「一切していない」と否定。言い合いの末に同校長は「メモは名前だけしかしていない。気が動転していた」と認める。この対応に不信感を抱いた親戚男性は、遺書のコピーは翌年6月まで渡さず。遺族が校長室にて一部の遺書の中身を読み上げ、職員が内容をメモした。

 河江校長は翌年10月の毎日新聞の取材に対して「(遺書に名前が出ていた)子供に話を聞かなければと思い、忘れないよう名前を書いた」「『冷たくされている』『大嫌い』など断片的にしか覚えていない」と説明。いじめを疑わせる記述をメモしなかったことについては「気持ちに余裕がなかった。口止めや情報収集のためではない」と説明している。これに関して、市教委の千葉潤指導室長は「隠そうという意図やうそをつく気はなかった」と説明している。(毎日:10/4

2005年11月22日
 安西輝恭市教育長が報道関係者に対して「手紙の中には、友だちが少なかったこと、迷惑をかけてごめんなさいという趣旨のことが書かれていた」と説明し、「自殺の原因に直接結びつくようなことは書かれていなかった」と強調した。(読売:10/3

2006年1月6日
 意識不明だった女子児童が病院で死亡。(読売:10/1

2006年3月
 卒業式。

2006年4月
 同級生は中学生になり、新生活に移る。

 1月から4月まで同居の親戚男性が同級生や保護者計十数人に話を聞く。
親戚男性による聞き取り調査読売:特集<2>

・「ある女子の好きな男子をほかの子に漏らし、仲間外れにされた。『友達にならない方がいいよ』と言われ、クラスのほぼ全員に無視されていた」

・「体にまとわりつくので嫌われていた。暗い、気持ち悪いとも言われていた」

・「席替えで(女児の)隣になった男子が『かわいそう』と同情されていた」

・「ある女子が教室で『(女児を)嫌いな人は?』と言ったら、過半数が手を挙げていた」

自殺未遂後の学校側の対応読売:特集<3>

・校長、全校集会で「6年生が首をつる『事故』があった」と報告、「命は決して自分一人のものではない。親からいただいた大切なものだ」と児童に説く。但し、いじめを苦にしていたことは伝えず。

・市教委・学校側、現場となった女子児童の教室を別の教室に場所を移す。スクールカウンセラー2人を常駐させ、6年生全員に相談を行う。登下校時は教員が校舎前に立ち、子供たちに積極的に声をかける。様子がおかしな児童がいないか、教員同士で情報を交換する「生徒指導交流会」を毎朝開いた。

・校長と教員、いじめの事実を探るため児童への聞き取りを実施。「女児の言動に最近変わった様子はなかったか」との聞き取り調査に対し「秋祭りが終わったら死のうか、と言っていた」「死んだらお墓参りに来る?と聞かれたりした」などの証言が集まった。同級生たちは「冗談だと思っていた」とのこと。

・学級で話し合わせることはせず。校長は「児童に動揺が広がり、(自傷行為や不登校といった)二次的被害を出すことだけは避けなければならなかった」と釈明。原因究明より心のケアを優先。

・「子供たちには当初、やはり精神的ショックが見られた。じっとしていられず、大声ではしゃぐ子もいた」

・教員や保護者の一部も不眠や食欲不振に陥り、カウンセラーに相談する。

・教員、児童に対し「彼女も病院で闘っている。君たちも頑張ろう」と励ます。女児のため千羽鶴を折る。もちつき大会などの行事は中止せず、例年通り行う。そうした配慮で、児童に不登校などの後遺症は表れなかったと説明。

・同級生が卒業し、新生活に移った後、校長と同級生の保護者は取材に対し「やっと落ち着いた子供たちに、この問題を聞かないでほしい」と話す。

・市教委は「(児童の卒業で)調査は終わりということではない。ある程度、時間をおいて調べるということもある」と話す。


遺族側の反応
・『「あの子が死をもって残したメッセージは無視され、なかったことにされようとしている」と無念さを訴える。周りの子供が「落ち着いた」という言葉が、遺族には「忘れた」と同義に聞こえてしまう。』

市教委側の言い分と遺族側の言い分の違い読売:10/1

市教委:同級生に対して聞き取り調査を行う。現在も「死の直接的な原因は特定できない」。

遺族側:同級生に対して聞き取り調査を行う。同級生は「(女児が)仲間はずれにされていた」ことや「集団的な陰口」があったことなどを認めている。

 2006年11月6日付の毎日新聞記事によれば、女子児童が自殺を図った後に市教委側が行った調査は、市教委側の説明では「原因究明と児童のケアを一体ととらえて取り組んだ」とのことだったが、実際は家庭訪問を含めた3回の聞き取り調査で「女児の趣味や得意だったこと」「変わったことや気になること」などを児童に尋ねただけだったという。また、同記事によれば、女児の死亡後、遺族宅に線香を上げに来たり、謝罪をしたりしたのは市教委関係者が大半で、同級生の親子が訪れ、遺族に声をかけることは殆どなかったとのこと。(毎日:11/6

2006年6月21日
 市教委、遺書7通のうち6通の原文のコピーを入手する。『遺族側は辰巳部長の言動に加え、首をつった当日に遺書の内容の一部を転記していたのに内容を覚えていないとする河江校長に不信感を抱き、今年6月まで遺書のコピーを市教委側に渡さなかった』。(毎日:10/3毎日:10/20

2006年6月27日
 滝川市教委指導室長、21日に受け取った遺書6通の写しの全てを空知教育局(道教委の出先機関)に提出。空知教育局は遺書の内容を把握する。(毎日:10/20毎日:10/21

2006年6月29日
 空知教育局の生涯学習課長、遺書6通の写しを封筒に入れて、岩見沢市内であった研修会に参加した道教委学校安全・健康課の研修担当の主幹に手渡す。その際、「遺書は原因究明に欠かせず、新たな展開につながる」と、遺書の重要性を主幹に説明したとのこと。(毎日:10/20毎日:10/21

2006年6月30日
 道教委学校安全・健康課の研修担当主幹から、いじめ問題担当の主査に遺書の写しが手渡される。同主査は中身を確認し、空知教育局と連絡を取り、中身を分析できる専門家がいるかどうか等のやりとりをし、指示も出したが、秋山雅行課長やいじめ問題担当主幹ら上司には報告せず。報告しないまま放置し、かつ、紛失していたことが、今年10月20日に判明する。

 同主査は、空知教育局に対してその後も遺書についての問い合わせを行っており、空知教育局側は『道教委が把握しているものだと思い込んだという。特に同教育局からこの問題の対応について道教委に相談することはしなかった。』(毎日:10/20毎日:10/21

2006年9月
 遺族が読売新聞社に遺書を提供する。(読売:10/1

2006年9月10日
 小学校の河江校長と教頭が、女子児童の同級生が通う中学の学校祭を訪れる。『学校行事には必ず足を運び、心のケアを今も続けている』『「先生、私たちの壁新聞、金賞とったんだよ」。中学1年生になった元教え子たちに元気な声で出迎えられ、小学校校長は安心した。「悲しい出来事からよくここまで立ち直ってくれた」』(読売:特集<3>

2006年10月01日
 読売新聞が遺書の存在を報じることで、女子児童の問題が表面化する。ネット上の当該読売新聞記事の日時は9月30日と表記。(読売:10/1

2006年10月2日
 滝川市教育委員会が記者会見を開く。冒頭、安西輝恭教育長が「児童の心のサインをつかむことができず、まことに申し訳なく思っています」と謝罪。事故発生後に同級生への聞き取り調査などで原因究明に取り組み、心理カウンセラーによる全校生徒の心のケアに努めたことなどを説明。(北海道:10/3

 2日朝から市教委宛に約50件の抗議電話が寄せられる。『多くは「学校でいじめがあったことをなぜ認めないのか」という抗議で、無言電話もあるという。』(北海道:10/4

記者会見での質疑応答(※当方で纏めたもの)読売:10/2北海道:10/3毎日:10/3

記者:「いじめ」の有無や考え方について
市教委:「原因を断定するまで至っておらず、いじめの事実は把握できなかった。」

記者:遺書の記述について(「(同級生から)『キモイ』と言われてとてもつらくなりました」など)
市教委:「文章は重く受け止めるが、そのまま『いじめ』との結論を導き出すことはできない。」「クラス全員から言われたとの事実は出ていない。」

記者:責任問題について(遺族から『市教委は風化を待っている』との指摘がある)
市教委:「近い時期に、この事故を分析した結果を発表したい。」

記者:遺書の公表を控えたことについて
市教委:「これまでの(同級生などの)聞き取り調査では、原因を特定できない。調査では(いじめを裏付ける)これぞというものは出てこなかった」「慎重に扱ってきたためで、隠すつもりはなかった」

滝川市教育長側の弁明

 『ささいな言葉や行為であっても無視することはできないが、一方でその受け取り方は人によってさまざま。いじめを裏付ける決定的な事実は出てきていない。』『今後、市教委として改めて経緯などについて調査する。』(朝日:10/2

 『市教委は当時の発表について、「言葉を選んで話していたのは事実。(手紙の)具体的なことについては触れないと決めていた」と、内容を把握していながら発表しなかったことを認め、「(いじめを訴えていたという)言葉だけが先行することに慎重になった」と釈明している。』(読売:10/3

 『苦しい心の奥をつかめなかったことは残念で、女児や遺族におわびしたい。』『遺書の文言と、同級生から聞き取った内容を一つずつ照らし合わせて分析したが、自殺の原因に結びつくものは確認できなかった。』(読売:10/2

女子児童の母親(37)の発言

「学校や市教委の説明ではとても納得できない。なぜ娘が死ななければならなかったのか、教えてほしい。(読売:10/1)」

「いじめに気づいてやれれば、転校するなどの選択肢もあった。せめてトラブルに気づいた先生から、連絡の一本さえあれば。(朝日:10/2)」

2006年10月3日
 伊吹文明文部科学大臣、閣議後に国会内の食堂で行われた記者会見で『「(女児が)いじめと訴えていたのに公開せずに握りつぶすのは、あってはならない」と滝川市教委の対応を批判。「子供の精神的なケアを充実させる必要がある」とも述べ、女児が自殺した小学校で専門家によるケアを進めるよう求めた。(北海道:10/3)』

2006年10月5日
 女子児童が『同級生に「死にたい」と話したり、交換日記に「自殺したい」と書いていたこと』『学校で「キモイ」「臭い」などと言われ日常的に仲間外れにされていた』ことが明らかになる。(神戸:10/5

 午前、市教育委員会(了輪隆委員長)が臨時の教育委員会議を市役所庁舎で開き『女児の自殺の原因を「遺書の内容を踏まえ、いじめであると判断する」と結論づけ、「(自殺を図った)原因を特定できない」としていじめを認めなかった従来の見解を一転させた。』、『会議は公開された。冒頭でこの問題を巡り、千葉潤指導室長が4日までに全国から電話約850件、電子メール約1000通の抗議や批判が寄せられたと報告。事務方がまとめた協議事項を読み上げた。』(毎日:10/5夕刊

 『会議では、事務局側が当初、「遺書の内容は、いじめと考える」との見解を示したが、委員から「表現がわかりにくい」と指摘され、いじめと自殺との因果関係を認める表現に変更した。』(読売:10/5
臨時の教育委員会議での質疑応答(※上記の毎日新聞および読売新聞記事から纏めたもの)

 高谷富士雄委員:「これまでの見解と180度転換した気がする。なぜ早く出せなかったのか。」

 千葉潤指導室長:「あまりにも暴力行為やトラブルなどの『事実』の把握にとらわれ過ぎた。反省している。」

 篠島恵里子委員:「いじめの定義に(世論との)ずれがあったのではないか。」

 安西輝恭教育長(兼教育委員):「遺書には苦しい思いがある。遺書はいじめと考えると判断させていただく。」

 なお、結論は5委員全員一致。

 滝川市教育委員会、午後の市議会総務・文教委員会にて午前の会議の内容を報告する。(読売:特集<4>
滝川市議会総務・文教委員会での質疑応答(※上記の読売新聞記事から纏めたもの)

市議:「これまでいじめと判断していなかったものが、一転いじめと判断された。市教委が考える『いじめの定義』が、これまでと変わったことになるが、以前とどこが変わったのか。」

安西教育長:「本人がいじめと受け取った時がいじめ」「『キモイ』と1回言われただけでも非常に傷付く子供もいるだろう。そういった子への対応を大事にしていかないといけない。」

市議:「結局、いじめを認めたのは『遺書の内容が非常に重かったから』ということではないのか。自殺するほど深刻でないといじめと呼べないのか。」


市議:「(読売新聞を手にして)報道は『いじめ隠し』と言っている。私たち議員も遺書の内容を知る立場になく、いじめはなかったとの説明を信じていた。これは虚偽報告ではないか。」

安西教育長:「内容の一部だけを公表したということ。決して隠してはいないが、そう思われていることは反省したい。公開には遺族の了解も必要で、公開によって第二、第三の犠牲者が出ないとも限らない。」

市議:「自殺を『事故』と呼び、遺書を『手紙』と呼ぶ市教委の対応はおかしい。」

市教委・千葉潤指導室長:「自殺を図った直後、女児は死亡していなかったので、そう呼んでいた。私自身、教員だったことから、児童に『首つり』『自殺』といった言葉を使いたくなかった部分はある。」

安西教育長:「今、全国から厳しい批判を受けて、滝川市教委への信頼は低下している。具体策を講じて市民の信頼を回復していくのが私の責任。」「(安西教育長自らの責任問題について)今とるべき責任は、対応策を粛々と進め、市民らの信頼を回復すること。最終的には、みなさんにご判断いただく。」(後段は読売:10/12


 市議会終了後、滝川市の田村弘市長、安西輝恭教育長、河江邦利校長が謝罪のため遺族宅を訪れるが、インターホン越しに面会を拒否される。『田村市長は取材に対し、「誠心誠意、おわび申し上げたい。子どもの無念と、ご遺族の心情に十分な対応ができなかったことを反省しています」と話した。遺族はこの後、「市長らだとは気付かなかった」と述べ、「あらためて謝罪を受ける」としている。』(北海道:10/5

 午後6時過ぎ(読売新聞の記事では午後5時半過ぎ)、滝川市の田村弘市長、安西輝恭教育長、河江邦利校長ほか3名が謝罪のため遺族宅を訪問する。母親は心労でふさぎ込み、同席せず。親戚男性が応対する。(毎日:10/5読売:10/9

 女児の遺影が飾られた祭壇の前で、安西教育長は涙声で謝罪し、遺影に頭を下げた。『いじめの把握や対応に不十分さがあった。子どもの苦しみ、家族の心情をないがしろにする事実があり、心からおわびします』『慎重を期すあまり、遺族への配慮が欠けていた』と反省を表明した。(朝日:10/5

 これを受けて親族男性は『正直動揺しています。母親に代わり謝罪の言葉を受けます。お参りありがとうございます(毎日:10/5)』『ずいぶん時間がかかったが、市教委がすべてを認めて謝罪するということなら納得できる。これも、私たちが遺書を公表し、内容が報道されたからだと思う。今後の対応は、市教委の話を聞いてから考えたい(読売:10/5)』『急な展開で動揺しているが、報道していただいたマスコミの皆さん、応援してくれた全国の皆さんの力が市や市教委を動かしてくれました。ありがとうございます(読売:10/9)』と話した。

 この日までに『全国から電話約850件、電子メール約1000通が寄せられた。「いじめを認めないのはおかしい」「原因究明が遅い」などと批判する内容がほとんどだったという。』(朝日:10/5)。

 その後、同市役所にて田村市長・安西教育長・河江校長による記者会見が開かれ、市教委は「遺書の内容から総合的に判断して、いじめが原因だったと考えられる」との最終見解を発表。冒頭、安西教育長から「遺書内容の公表について慎重を期す余り、女児の遺族への配慮が欠けていたことをおわびしたい」と謝罪した。(読売:10/9
滝川市役所での記者会見の内容(※上記の読売新聞記事から纏めたもの)

記者:自殺の原因を一転していじめと認めたことについて
市教委:「女児の苦しい叫びである遺書の内容を唯一最大のものと受け止め、最終的にいじめが原因と判断した。調査状況から、これ以上の新事実は出ないと判断し、この時期の発表となった」

記者:「なぜ女児が亡くなった時にいじめが原因と判断できなかったのか」
市教委:「事実を正確に確認し、ほかの児童に指導とケアをしようと思っていたが、そのために時間がかかった」

記者:遺書のいじめに関する部分を伏せたことについて
市教委:「第二、第三の事故が起きてはいけないと思った。だが深く考えすぎた」

 この記者会見では、安西教育長の説明の後に河江校長が「今回の自殺の原因が、全ていじめであるという判断をしておりません」と発言し、記者に問い質される場面もあった。河江校長は、保護者会でも「いじめ」が原因であるとは説明していないとのこと。(日本TV系「スッキリ!」:10/06

 なお、5日午前の滝川市教育委員会の臨時会議にて示された再発防止策について、読売新聞の同記事から引用する。
 市教委は、緊急に取り組むべき課題として、<1>子供と保護者のいじめ相談に応える専用電話の設置<2>いじめ防止啓発資料の作成<3>いじめ問題に関する各学校の図書の充実<4>学校や関係機関によるいじめ防止ネットワーク作りの推進<5>教師向けの指導資料作成<6>教師の専門性向上のためのカウンセリング研修会開催<7>第3者によるいじめの調査分析のあり方を検討する――の7点を推進するとした。
 学校側の対策として、<1>道徳教育の一層の充実<2>教員間の報告・連絡・相談・確認の指導体制を徹底<3>朝の打ち合わせの活用や生徒指導部会の日常化などを通した児童生徒の実態把握――を挙げた。

 文部科学省による「いじめ」の定義は次の通り(1994年に当時の文部省が初等中等教育局長通知で示した定義)。

文部科学省:生徒指導上の諸問題の現状について(概要)
(注)いじめについては,「@自分より弱い者に対して一方的に,A身体的・心理的な攻撃を継続的に加え,B相手が深刻な苦痛を感じているもの。なお,起こった場所は学校の内外を問わない。」ものとして件数を把握した。

2006年10月上旬
 自殺した女子児童の友人だった女子生徒(現在、中学2年生)は、かつての同級生たちが「俺たち、何もしていないのに悪くなっている」と言っているのを直接聞いたという。同女子生徒は『傍観したことを当然とするような発言に、怒りを覚えたという。』(毎日:11/6

2006年10月10日
 市議会総務・文教常任委員会にて、安西輝恭教育長は冒頭『「多くの皆様にご迷惑をかけた。心からおわび申し上げる」と謝罪した上で、「責任をとる」と発言した。さらに、議員から「即刻辞任すべきではないか」と問われると、「地域でのおわびや説明の終了後、責任をとらせていただきたい」などと述べた。』『安西教育長は、市立開西中校長などを経て99年5月に教育長に就任し、現在2期目。任期は07年5月までだった。』(読売:10/12

 『自殺の重大さを深刻に受け止めている。説明責任を果たした上で、社会的責任をとらせていただきます』と辞意を表明。『安西教育長は十二日から二十二日まで六回にわたって行われる市内十一の小中学校の保護者や地域住民向けの説明会を終えた後、辞任する意向だ。教育長は、女子の通っていた小学校の教職員に対し、事実関係について再調査する考えも示した。』(北海道:10/10

 『市教委には9日までに全国から当事者の処分などを求める抗議の電話1800件、電子メール2800通が寄せられた。安西教育長は「自殺の重大さを真摯(しんし)に受け止め、女児や遺族に心からおわびする。女児の住んでいた地域のみなさんに説明をした後、責任を取りたい」とした。』(朝日:10/10

 当時の同級生の保護者、市教委から経過説明を受ける。保護者からの意見は「1年前のことをほじくり返してどうする」「自分の子どもの名前が書かれている親もいるだろう。遺書は見たくない」といった内容が多数を占めたとのこと。この日の保護者は、毎日新聞の取材に対して「何も話すことはない」と沈黙。(毎日:11/6

2006年10月12日〜22日
 六回にわたって、市内十一の小中学校の保護者や地域住民向けの説明会行う。(北海道:10/10

2006年10月12日
 午後6時過ぎ、滝川市内にて説明会が開かれる(第1回)。江部乙小学校在学生の保護者と江部乙中学校(死亡した女子児童の同級生が進学した中学校)の保護者100人が参加。説明会の冒頭、安西教育長が一連の問題の経過を説明し、いじめの認定が遅れたことなどについて謝罪した。いじめた側の児童の保護者に配慮して、冒頭部分以外、説明会は非公開で行われた。説明会は約2時間行われ、保護者側から、いじめの実態や今後のケアに関する質問、不満の声が上がった。(札幌TV放送:10/13
説明会でのやりとりの一部(上記札幌TV放送記事から引用)

保護者:「あんな説明会で次に進めるんでしょうか。質問と全然かみ合わない答弁」「報道に書かれたことしか、説明がなかった」

安西教育長は逃げるように裏口から出てきました。

記者:「もっと早く説明会が、できなかったんですか?教育長、応えてくださいよ。説明責任果たすって言ったじゃないですか」

安西教育長:「・・・・・」

2006年10月13日
 夜、滝川市文化センターにて市民向けの経過説明会が開かれる(第2回)。その後『安西教育長は「調査や遺族対応に不十分さがあった。指導監督する立場で責任を取る」として教育委員会と市長あての辞表二通を提出した。市教委は辰巳信男教育部長と千葉潤指導室長を更迭、十六日から新体制で市教委への信頼回復といじめ再発防止を目指すことを発表した。』(北海道:10/14午前

2006年10月14日
 教育委員会の議決と市長の同意を得て正式に辞職、併せて教育委員も辞任。『市教委は辰巳部長を市総務部参事、千葉室長を同部総務課主幹に異動。新たな教育部長には小田真人市民生活部税務課長が就き、教育長職務代理者を兼ねる。新体制では指導室は学校教育課に統合、部課長が組織横断的に協力する「心の教育推進本部」を発足させ、本部長となる新教育部長を中心に今後の対応策などを練り直していく考え』(北海道:10/14午前

 同市教委の了輪隆委員長も辞意を表明。『市役所で開かれた教育委員会で「皆さんに混乱を与えたことを深く反省し、おわび申し上げます」と述べ、十五日までに市教委に辞表を提出する意向を明らかにした。』『了輪委員長は一九九九年から教育委員を務め、二○○二年から教育委員長。近く開かれる教育委員会で辞職が決まれば、定員五人の教育委員は三人体制となる。』(北海道:10/14午後

2006年10月16日
 滝川市と市教委、人事異動を発令。教育委員会議にて、了輪隆教育委員長の辞職が決定。『会議では委員から「私たちも了輪委員長と同じ気持ちで責任を取りたいが、総辞職すれば混乱が起きる」との意見が出され、3委員は職務を続ける姿勢を示した。』(毎日:10/17

 了輪委員長の辞職に伴い、中山公子委員が職務の代理を務める。教育委員を兼任していた安西前教育長は14日に辞職しているので、当面は残る3人の委員で職務を行い、市側が新委員2人を任命して5人体制になってから委員長を互選するとのこと。

 また、辞職した安西前教育長が、退職金約700万円を返納する意向を示していることを明らかにしており、田村弘市長も自らの減給処分を23日の臨時議会に諮る予定。(読売:10/17

 その他の処分としては『辰巳信男・前市教委教育部長(16日付で市総務部参事)と千葉潤・同指導室長(同総務課主幹)を停職2カ月の懲戒処分にした。辰巳前部長について「教育委員に適正な報告を行わず、一連の事務処理に不手際があった」とし、千葉前室長については「問題の調査や遺族への対応を怠り、問題解決を先送りした」などとしている。』(毎日:10/16

 道教委が、道内の全市町村教委、道立学校、市町村立学校の校長らを対象に、いじめ問題の指導徹底を通知。
道教委の通知内容(読売新聞と毎日新聞の記事から)

 『各市町村教委に対して「説明責任について十分配慮するよう努めること」』  『いじめ根絶に向けて学校、市町村教委、道教委など教育関係者が、「考えられるあらゆる方法により、最善を尽くす」こと』

 『「いじめの定義等の再確認」との項目を設けた。いじめの一般的定義を<1>自分より弱い者に対して一方的に<2>身体的・心理的な攻撃を継続的に加え<3>相手が深刻な苦痛を感じているもの――と確認し、「いじめの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うこと」「いじめられる側の責に帰すことは断じてあってはならない」と強調』  『各学校には、児童生徒を徹底して守り通すという認識を一人一人の教員が持つよう強く求めた。』(読売:10/17

 『通知では▽いじめられた児童・生徒の立場になって問題に対応する▽学校の対面などを気にして、いじめを校内だけで解決しようとせずに、家庭・地域との連携や教育委員会への相談を行う▽教育委員会は日ごろから、いじめ問題解決の重要性を地域住民に知らせ、学校への指導や助言を行う−−としている。』(毎日:10/17


2006年10月17日
 文科省初等中等教育局児童生徒課・亀田徹生徒指導室長ほか2名が滝川市を訪れ、滝川市教委の小田真人教育部長、河江邦利江部乙小校長ほか3名人から、(1)女児が自殺を図る前の教育相談などの対応、(2)その後の調査内容と遺族への対応、(3)問題の公表のあり方、この3点を中心に事情を聴取。

 ここでの内容は19日に開かれる全国の都道府県教委、政令指定都市教委の担当課長レベルを集めた会議で提供され、いじめによる自殺を防止する取り組みに生かされるとのこと。(毎日:10/18

2006年10月18日
 田村弘市長が自身の給料を11月から3カ月間50%、12月の期末手当も50%削減することを発表。減給理由については「対応に不手際があり、市民に多大な迷惑をかけた」と説明している。23日の臨時議会にて、給与条例の改正案を提出する。『市長の給料は、条例で月額91万円と定められているが、田村市長は03年の市長選で「3割削減」を公約にし、30・3%を独自削減して63万4270円にした。今回の削減で3カ月間は31万7135円となり、市の全職種の平均給料(44歳)35万4000円を下回る。14日に辞職した安西輝恭・前教育長は退職金約700万円を返納する意思を示している。』

 夜、滝川市江部乙町農村環境改善センターにて住民説明会が開かれる(第3回)。江部乙中学校の保護者や地域住民が対象で、約150人が参加。田村市長が初めて出席した。『田村市長は「いじめによる死を重く受け止め、いじめの根絶と信頼回復に取り組みたい」と謝罪した。参加者から「現場の教師の顔が見えない。子供の心が分かっていない教師もいるのでは」「亡くなった子供のお母さんの心のケアにも努めてほしい」などの批判や要望が出された。』(毎日:10/18

2006年10月20日
 今年6月21日に死亡した女子児童の遺族から滝川市教委に渡された遺書の写しが、同月27日に市教委から空知教育局に提出され、同月29日に道教委学校安全・健康課の研修担当主幹を経て、いじめ問題担当主査に手渡されたが、同主査から秋山雅行課長やその他の上司への報告はなく、そのまま放置され、しかも紛失していたことが判明する。

 同主査は報告を怠った理由について「事態の推移をみながら、タイミングをみて報告しようと思っていた」と説明している。しかし、一連の問題が報道された後も上司には報告していない。但し、同主査は空知教育局に対して、その後も遺書についての問い合わせを行っている。秋山課長は19日に報道機関からの取材を受け、出先機関である空知教育局に確認することでこの事実を知るに至る。道教委学校安全・健康課における席順は『遺書を受け取った主幹は右隣に主査が座り、左隣にいじめ担当の主幹がいる。課長の席まで3メートルもない。』とのこと。図にすると下記の通り。
○いじめ問題担当主幹/○(研修担当主幹)/★いじめ問題担当主査

※秋山課長の席まで3メートルもない。

 道教委は16日に『滝川市のいじめ問題で学校の対応が十分でなかった反省に立って、学校が体面などを気にせず、教育委員会に連絡することを求めた通知を出していた。』(毎日:10/20毎日:10/21
吉田洋一教育長の記者会見(上記20日付の毎日記事から纏めたもの)

記者:16日の道教委の通知について
吉田教育長:「16日の通知は『いじめを隠すな』との思いで出した。だが、道教委自体がこのようなことを起こし、天につばするようなことで、誠に申し訳ない」

記者:今回のいじめ問題への対応について
吉田教育長:「滝川市教委にまかせっきりで、道教委は何もしていないとの批判は甘んじて受けたい。今後、いじめ問題に敏感に迅速に対応したい」

関係者の反応(上記21日付の毎日記事から纏めたもの)

秋山雅行課長:「遺書は遺族から受け取った段階で公文書に当たる。紛失するなど言語道断」

親族男性:「紛失した遺書のコピーが好奇の目で見られた可能性もあり、非常に腹立たしい。そもそも本当に担当者だけの責任なのかも疑わしい」

高橋はるみ知事:「(コピーを)入手した段階で適切な対応をしていれば、滝川の教育当局の対応も違った形になることもあり得た。誠に遺憾」(20日の記者会見で)

2006年10月23日
 吉田洋一教育長から道教委幹部職員約90人に対して、いじめ問題の対応改善に関する訓示がなされる。
「『一担当者の対応のまずさ』とわい小化せず、道教委の体質に問題があったと受け止めてほしい」

「今回の事態は、道民に道教委、市教委、学校がもたれ合っているとの印象を与えた。一人で仕事も抱え込まず、情報を共有化し、組織として問題解決に当たってほしい」

 道教委の対応を批判する電話は20日に数多く寄せられたが、週明けの23日には減っているとのこと。(毎日Yahoo:10/23

 滝川市臨時議会では、田村弘市長の現行給料を3カ月間50%削減し、12月の期末手当50%削減する条例改正案が可決される。『いじめ根絶に向け、市教委が策定した「心の教育推進プラン」の事業費882万4000円を含む補正予算も可決した。』『田村市長は「自ら命を絶たざるを得なかった児童と遺族、市民に学校の設置者、教育長選任の立場にある市長としておわびする」と改めて謝罪。「再発防止と児童の心のケア、教育への信頼回復にリーダーシップを発揮したい」と決意を述べた。』(毎日:10/24

2006年10月26日
 江別市教委が市内の全小中学生を対象にアンケート方式で「いじめ」の実態調査を行うことを発表。教育委員会が学校を介さずに、直接、いじめの情報提供を児童・生徒に求める試みで、道内では初めて。(毎日:10/26

 調査対象:江別市内の全小中学校29校、児童・生徒計1万1597人。
 調査方法:調査用紙と返信用封筒を10月末までに各学校で配布し、11月末までに返送してもらう。実名・匿名は問わない。
 設問例:本人がいじめられていないか。
     ・いじめられている場合 → 誰に、どこで、どのようにいじめられているか。
     ・いじめられていない場合 → いじめを目撃したことがないか、自分がいじめる側に回ったことはないか。
     本人と保護者にいじめについての気持ちや意見を書いてもらう欄も設けた。


2006年11月7日
 吉田洋一教育長が道議会文教委員会にて『冒頭、「遺書のコピーを入手しながら、上司に報告しなかったことが判明した。関係職員が情報を共有し、対応策を検討していれば、早い段階で市教委に的確な指導、助言ができたのではないかと思う。深くおわびしたい」と改めて陳謝した。』

 遺書に関しては、自民党・道民会議の岩間英彦氏(伊達市)の質問を受けて『「遺族の了解が得られれば、活用方法を検討したい」と述べ、いじめ根絶の資料とする考えを示した。』(毎日:11/8

2006年11月16日
 北海道教育委員会が、女子児童が自殺を図った当日(2005年9月9日)のうちに、いじめをうかがわせる遺書の内容を把握していたことが発覚する。『道教委は当初、把握した時期をことし6月と説明し、その後、昨年10月には知っていたと訂正。さらに自殺当日に報告を受けていたことを担当者が16日認めた。発生当初から把握しながら適切な対応をとらず、市教委がいじめを認めるまで1年以上かかる結果を招いた。』(共同:11/16

 道議会文教委員会が滝川で現地調査を実施。喜多龍一委員長ら9人が『女児の遺族宅を弔問、面談の後、市役所で同小学校、市教委、道教委から個別に事件の概要、これまでの対応、今後の取り組みなどを非公開で聴いた。』『委員らは道教委から、女児の遺書のメモについて、道教委に伝わった経緯を聴いた。空知教育局は本庁に文書を郵送したが、道教委の担当者4人は「見ていない」「記憶にない」と説明したという。』(毎日:11/17

2006年11月17日
 伊吹文明文部科学大臣が、児童・保護者に向けて「文部科学大臣からのお願い」と題する2通のアピール文を発表。この問題に関する文科相のアピール文は、96年以来10年ぶりとのこと。(毎日:11/18
 ◇文部科学大臣からのお願い

 未来のある君たちへ

 弱いたちばの友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと。

 仲間といっしょに友だちをいじめるのは、ひきょうなこと。

 君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ。後になって、なぜあんなはずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあと思うより、今、やっているいじめをすぐにやめよう。

 いじめられて苦しんでいる君は、けっして一人ぼっちじゃないんだよ。

 お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだい、学校の先生、学校や近所の友達、だれにでもいいから、はずかしがらず、一人でくるしまず、いじめられていることを話すゆうきをもとう。話せば楽になるからね。きっとみんなが助けてくれる。

平成十八(2006)年十一月十七日

文部科学省:学校におけるいじめ問題に関する基本的認識と取組のポイント

2006年12月5日
 滝川市教委が調査報告を発表。『級友からたびたび仲間はずれにされたことに苦しんだことが原因と判断』した。遺族への不適切な対応、遺書の内容にいじめを指摘する箇所があったことを対外的に伏せていたことを認め、『「市全体の信用失墜や全国から批判を招いた責任は重い」と反省を表した』。(朝日:12/6

『小田真人教育部長は発生後の市教委の対応について「女児の立場になって、調査する必要があった」と不手際を認め、ことし10月にいじめを自殺の原因と認めるまで1年以上かかった点について「隠ぺいととられても仕方がない」と述べた。女児の遺族は「認識の違いは残っているが、市教委の努力に感謝したい」と評価した。』(共同:12/5

2006年12月
 北海道教育委員会、いじめの実態把握等のため調査を実施。実施対象は、札幌市教委が独自に調査した同市立小中高校生を除いた、全道の小中高生と教員計約46万人。調査は無記名式で、児童生徒に対しては、いじめられた経験、どんな行為をいじめと思うか、いじめをなくす方法などについて、教員に対しては、いじめに対処した経験や方法などを、それぞれ約10項目ずつ質問するもの。集計結果は、2月下旬以降に纏まる見通しとのこと。(読売:2007/01/24北海道:01/24

2007年1月19日
 文部科学省が、いじめの定義を見直すことを発表。新定義では「一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」とし、現行の定義にある「継続的に」「深刻な」などの文言は、自治体によってとらえ方が様々だったため削除された。いじめの判断は「いじめられた児童生徒の立場に立って行う」ことを強調し、「仲間外れ」や「集団による無視」などの具体的な行為を初めて盛り込んだ内容。(読売:1/19

2007年1月23日
 昨年12月に行なわれた北海道教育委員会が実施したいじめの実態調査について、北海道教職員組合が21の全支部に対して、協力しないよう指導していたことが判明。道内の多くの学校は調査に協力したものの、小樽市の小学校では、教員が調査への回答や配布・回収を拒否。このため、市内の小学校27校のうち14校、中学校14校のうち8校で、校長と教頭が回収作業を代行し、保護者に直接、協力を求める事態になった。アンケート用紙は、昨年12月26日までに全校から回収したが、小中学校教員からの回答率は3割に留まった。(読売:01/24日刊スポーツ:01/24
 小樽市教委側の説明

 実施前、北教組小樽市支部から「協力できない」と通告された。「現実と向き合い、調査結果を指導に生かすことが必要」と説得したが、支部側は「調査結果がどのように使われるか不透明」「調査を実施することでいじめ問題が早期に解決するかどうか見えない」――などとして協力を拒否したという。(読売:01/24

 道教委は「調査はいじめの未然防止、早期発見に役立てるのが目的で、(北教組の対応は)残念としか言えない」(学校安全・健康課)としている。(北海道:01/24

 北教組本部・小関顕太郎書記長の説明

 読売新聞の取材に対し、調査への組織的な非協力を文書で指導したことを認め、「いじめの実態は学校現場で把握し、対応している。全道一律の調査は必要ない」などと話している。(読売:01/24

 今回の対応について、北教組の小関顕太郎書記長は「調査段階で内容などについて学校が主体的にかかわれずに、(いじめ件数の)数字が独り歩きするだけで、いじめの解決にならない懸念があった」と説明する。(北海道:01/24

 北教組は、調査に協力しなかったことについて「調査は任意のもので、数が一人歩きするのが怖かった。いじめは教職員が把握して解決すべきものと考えている」と説明。(日テレNews24:01/24

 北教組の小関顕太郎書記長は「いじめについては学校ごとに教職員が子どもの顔を見て対応すべき問題だ。調査は、いじめの実態を知らなければならない教師が目を通せない形で集めており、おかしい。数字が独り歩きしてしまう危険もある」などとしている。 (朝日:01/24



参考にした記事
(2006年10月01日)読売:小6女児自殺、市教委が遺書の「いじめ」記述隠す
(2006年10月02日)読売:滝川市の小6自殺、1か月半前に担任に友人関係相談
(2006年10月02日)読売:滝川市の小6自殺「慎重に扱った」と市教委が釈明
(2006年10月02日)朝日:自殺小6、いじめ記した遺書 「みんなに冷たくされた」
(2006年10月02日)毎日:北海道・滝川の小6女児自殺:遺書「冷たくされ、たえられず」 いじめが原因か
(2006年10月02日)北海道:遺書にいじめ示唆 滝川の女児自殺 市教委、内容公表せず 【写真】
(2006年10月03日)読売:自殺の小6女児が遺書でいじめ訴え。滝川市教委が隠す(北海道)
(2006年10月03日)毎日:北海道・滝川の教室自殺:いじめ、なお存在認めず キモイ、直結しない−−滝川市教委
(2006年10月03日)朝日:北海道のいじめ?女児自殺 文科相が遺書非公表を批判
(2006年10月03日)北海道:滝川・女児自殺 市教委、会見で謝罪 「サインつかめず」
(2006年10月03日)北海道:滝川市教委を文科相が批判 女児いじめ自殺
(2006年10月04日)北海道:滝川小6自殺 仲間はずれ何度も 学校報告、市教委公表せず
(2006年10月04日)毎日:北海道・滝川の教室自殺:校長、当日遺書写す 遺族「いじめ把握できた」
(2006年10月05日)読売:滝川市教委が小6自殺で記者会見。いじめ認めず(北海道)
(2006年10月05日)神戸:「死にたい」と友人に
(2006年10月05日)読売:女児遺書の内容は「いじめ」…北海道・滝川市教委
(2006年10月05日)北海道:滝川小6自殺 市教委「いじめあった」 対応の誤り認める 【写真】
(2006年10月05日)朝日:滝川市教委、「いじめ原因」と認める 小6女児自殺
(2006年10月05日)朝日:「いじめ」で小6女児自殺、市長らが謝罪 北海道滝川市
(2006年10月05日)毎日:北海道・滝川の教室自殺:遺書の受け取り断る 教育部長、入院先で遺族に
(2006年10月05日)毎日:北海道・滝川の小6自殺:一転、いじめ認める 市教委「遺書から判断」
(2006年10月05日)毎日:小6女児自殺:一転、いじめ認める 滝川市長ら遺族に謝罪

読売新聞 北海道発 特集記事:追う 北海道 滝川小6自殺
(2006年10月02日)読売:<1>サインはあったが…
(2006年10月03日)読売:<2>同級生の声集めた遺族
(2006年10月05日)読売:<3>「もう聞かないで」
(2006年10月06日)読売:<4>「いじめ」認める
(2006年10月07日)<5>女児が描いた死後
(2006年10月08日)<6>タレント矢部美穂さんに聞く
(2006年10月12日)読売:<1>読者の反響
(2006年10月13日)読売:<2>読者の反響
(2006年10月14日)読売:<3>読者の反響
(2006年10月15日)読売:<4>読者の反響
(2006年10月16日)読売:<5>読者の反響

※以後、読売新聞の特集記事以外に関連記事があれば以下に追記し、本文に反映します。

(2006年10月09日)読売:滝川市教委が「いじめ自殺」認め、遺族に謝罪(北海道)
(2006年10月10日)読売:北海道・滝川の小6女児いじめ自殺、教育長が辞意表明
(2006年10月10日)朝日:北海道滝川市の教育長が辞意表明 いじめ問題で引責
(2006年10月10日)北海道:滝川小6自殺 教育長が辞意 事実関係の再調査も
(2006年10月12日)読売:女児のいじめ自殺問題を受け滝川市教育長が辞意を表明(北海道)
(2006年10月13日)札幌TV:滝川小6女児自殺 保護者から怒りの声
(2006年10月14日)北海道:教育長が辞表提出 教委幹部2人更迭 滝川小6自殺
(2006年10月14日)北海道:滝川小6自殺 教育委員長も辞意
(2006年10月14日)毎日:滝川の小6自殺:教育長が辞表提出 市教委が人事異動内示 /北海道
(2006年10月16日)毎日:滝川小6自殺:滝川市が市教委の前部長らを停職2カ月
(2006年10月17日)毎日:北海道・滝川の小6自殺:教育委員長が辞職 前教育長は退職金返納へ
(2006年10月17日)読売:いじめ対策の徹底を道教委が通知。滝川市は幹部を処分(北海道)
(2006年10月18日)毎日:北海道・滝川の小6自殺:滝川市教委から文科省事情聴取
(2006年10月19日)毎日:北海道・滝川の小6自殺:市長が減給50% 「対応不手際」責任取り
(2006年10月20日)毎日:北海道・滝川の小6自殺:道教委も遺書放置 6月に入手、写しは紛失
(2006年10月21日)毎日:北海道・滝川の小6自殺:道教委遺書放置 担当者、当事者意識低く 机上の「最善」
(2006年10月23日)毎日Yahoo版:<滝川いじめ自殺>「道教委の体質に問題あった」教育長訓示
(2006年10月24日)毎日:滝川の小6自殺:市議会が市長の給与削減可決 /北海道
(2006年10月26日)北海道:学校通さずいじめ調査 江別市教委、全小中生から郵送で
(2006年10月26日)毎日:いじめ自殺問題:北海道・江別市教委、全小中学生にアンケ実施へ
(2006年10月26日)毎日:いじめ処分:教員加担は懲戒免職 東京都が規定創設
(2006年11月04日)毎日:いじめ自殺問題:文科省「ゼロ」の7年間、16件 遺書確認11件−−毎日新聞調査
(2006年11月06日)毎日:滝川・小6いじめ自殺「『キモイ』と言われつらくなった」と命絶った少女
(2006年11月08日)毎日:滝川の小6自殺:「職員が情報を共有してれば」 教育長が陳謝 /北海道
(2006年11月16日)共同通信:発生当日にいじめ把握 滝川小6自殺で道教委
(2006年11月17日)毎日:滝川の小6自殺:道議会文教委が滝川で現地調査 /北海道
(2006年11月18日)毎日:いじめ自殺問題:いじめはひきょうだ 文科相がアピール文
(2006年12月05日)共同:耐え難いいじめが重なる 滝川小6女児自殺で報告書
(2006年12月06日)朝日:滝川・小学6年生自殺の調査報告まとまる
(2007年01月19日)読売:「仲間外れ」はいじめ、文科省が定義を見直し

(2007年01月24日)日テレNews24:「いじめ調査に協力するな」北教組が指導
(2007年01月24日)読売:「いじめ調査に協力するな」北海道教組が支部に通達
(2007年01月24日)読売:道教委のいじめ調査、北教組の組織的非協力に批判の声(北海道)
(2007年01月24日)北海道:道教委いじめ調査 北教組「協力するな」 全支部に指示 小樽で配布拒否
(2007年01月24日)朝日:「いじめ調査、協力するな」 北教組が指示
(2007年01月25日)毎日:道教委調査:「今もいじめられている」2万人以上


関連エントリー
(2006年10月04日)北海道滝川市の小6女児自殺について
(2006年10月07日)「心のケア」と「吊るし上げ」
(2006年10月12日)スッキリ!(10月6日放送分)滝川市教委謝罪会見部分テキスト起こし


マスメディア自殺報道の在り方について(全て名塚さん経由)
(2006年11月17日)あんた何様?日記:TVは、その国の民度を映す鏡である。
(2006年11月16日)livedoor ニュース:これでいいのか! テレビの自殺報道規定

WHOのマスメディア向け自殺報道ガイドライン
自殺対策支援センターライフリンク:自殺報道のあり方について

「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告(2000年)
英文 http://www.who.int/mental_health/media/en/426.pdf
和訳 http://www.ncnp-k.go.jp/ikiru-hp/manual/whoguide.pdf


いじめ問題関連リンク
人権擁護局フロントページ(2006年10月20日)人権擁護局長談話
いじめ問題相談機関情報MAP
いじめ撲滅ネットワーク
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この記事へのコメント
 ヤフーなどの検索で、こちらのブログにまいりました。

 これだけの情報量をきちんと時系列にまとめられ、たいへん感謝しております。ありがとうございます。

 市教委の対応にどうも納得できず、あれこれ関連記事をネットサーフィンしておりました。

 いまだに釈然としないものが残っております。市教委側の発言が本当にこれまでの対応の理由なのか、他に隠さなければいけない理由があったのか。ただただ、不可解さばかりが大きくなってきます。
Posted by つるを at 2006年10月18日 23:57
 つるをさん、コメントありがとうございます。

 個人的には、河江校長が遺族に謝罪した後に記者会見で述べた「今回の自殺の原因が、全ていじめであるという判断をしておりません」という発言が気になりました。中学生になった同級生の「心のケア」に配慮したという説明を信用した場合、そのような子供思いの校長が、生前の女子児童(入院中も含む)や遺族への配慮に欠ける対応を一年間も続けてきたことが説明できません。また、いじめ以外の要因があるならば、他の要因についても調査の上、市教委に報告するなり、記者会見を開いて説明するなり、やるべきことはあります。しかし、河江校長がそのようなことをしている様子は各報道からは伺えません。安西教育長は伊吹文科相の一声で態度を改め、河江校長は安西教育長に促されて謝罪に行ったという上意下達のお役所的対応という印象でした。

 いじめに関わった同級生達やその保護者にしても、その時その場で指導を受けていれば我が身のこととして受け止められたかもしれませんが、今となっては、一年も前のことをメディアによって蒸し返されたという思いではないでしょうか。特に、当時はいじめが原因だと説明されなかったことを考えると、今更、同級生によるいじめが原因だったと報道されても、我が身のこととして受け止められるのだろうか、むしろ、蒸し返されたという思いが強くなるのではないか、と思いました。いじめが原因でなければ、加害者も被害者もいないので、自殺した者と遺族以外は誰も傷付かず、校長や担任、市教委の評価も下がらないのでしょう。
Posted by sok at 2006年10月20日 08:48
yahoo!の検索からこのページにつきました。私は、「いじめ自殺」を題材にプレゼンを高校で行うつもりなのですが、是非レジュメにこちらの「滝川市教委遺書隠蔽事件を時系列で見る」の記事のURLを載せたいと思っているのですが、大丈夫でしょうか?
Posted by しょうた at 2006年11月15日 22:02
 しょうたさん、コメントありがとうございます。返事が遅れてしまい、申し訳ありません。

 お尋ねの件に関しては、基本的な引用上の約束事(blog名・記事名・URLの明記)さえなされていれば、当方で拒む理由はありません。高校でこの問題を話し合うのは、良い試みだと思います。

 ネット上での批判・考察は、時に、特定の誰かを糾弾するという状態に陥りがちですが、そうではなく、例えば(1)同級生による「いじめ」の次元と(2)市教委や校長による「遺書隠蔽」の次元に分けて、個々の問題を構成する要因について検討してみると、有意義な議論が出来るのではないかと思います。
Posted by sok at 2006年11月17日 05:40
今日、プレゼンを行ってきました。

簡単に事件の概要を説明した後、とても多くの意見が挙がりとても意義のある時間になったと思っています。特に学生の視点からの意見が多かったように思います。

私のクラスには、教育の道に進もうとしている生徒も多く、この事件のことから発展し、「自分が教師であったら、どんな対策・予防策をとるか」などの意見がありました。

「教育委員会や先生などがクローズアップされすぎている」なども、話題にあがりました。

時間の都合から、そこまで突っ込んだ話はできませんでしたが、特に印象に残ったのが「いじめの加害者について」の話題でした。あまり報道などはされていない気はするのですが。その実はどうなんだろう?といった話でした。

こちらの記事を元に有意義なプレゼンであったと思っています。ありがとうどざいました。
Posted by しょうた at 2006年11月17日 23:41
 しょうたさん、コメントありがとうございます。

 プレゼンが成功したようで良かったです。いじめの原因は一つ一つの事例ごとに、色々な要素で構成されているでしょうから、突っ込んだ議論はできなくても、様々な論点があることが紹介できれば、そこを入り口にして、後は各自で調べられます。このような試みは端緒ですから、教育の道を志す人達の間で早い時期から議論されることは意義のあることだと思います。この事件を整理する作業は、陰鬱な気分になることが多かったので、このような形で活用して頂けるのはありがたいことです。
Posted by sok at 2006年11月19日 22:35
この事件は、読売新聞のスクープ報道で発覚しまました。遺族から遺書が読売新聞に提供されたとなっていますが、どうして読売新聞だったのでしょうか。地元マスコミの北海道新聞には提供されなかったのですか。ほかの、朝日、毎日にはどうだったのでしょうか。その辺の事情が分かれば、教えて下さい。
Posted by 原田 宏二 at 2008年05月20日 09:08
 原田宏二さん、コメントありがとうございます。道警の裏金問題を告発されていた原田さんでしょうか?

 御指摘の件については、下記の2006年11月27日付・読売新聞北海道支社の特集記事が参考になると思われます。冒頭の一段落のみ引用します。残りはリンク先にて御確認下さい。

(2006年11月27日)読売:滝川の女児いじめ自殺 「遺書報道」深まる議論
http://hokkaido.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyouiku_061127.htm
<引用開始>
 読売新聞北海道版「きょういく」シリーズが、生徒指導をテーマに「揺れる心」編を始めたところ、滝川市で昨年9月に自殺を図った小6女児の遺族が、いじめ被害を知らせてくれた。10月1日に本紙がこの問題を全国に報じると、「いじめ自殺」を巡る報道が日本中を覆い尽くすことになった。今回の「きょういく特集」では、取材記者の思いと、道内の識者の意見を紹介する。
<引用終了>

 引用箇所で記されている「きょういく」シリーズの「揺れる心」編(連載期間は2006年7月23日〜2006年12月29日)については、下記リンク先から読むことができます。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/049/

 念の為、どの記事が端緒だったのか、読売新聞社にも問い合わせのメールをしてみました。何か連絡があればコメント欄にて追記します。その他、拙エントリー本文では字数の関係で取り上げませんでしたが、本事件に関しては下記記事も参考になると思います。

(2007年5月1日)読売:いじめと教育委員会(1) 女児自殺「空白の1年」…事務局任せ 委員動かず
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20070501us41.htm
Posted by sok at 2008年05月21日 02:02
滝川いじめ自殺裁判を支える会の事務局のものです。最近遺族の方から、このブログを教えてもらいました。支える会のブログもございます。http://takikawaijimesaiban.seesaa.net/
よければご覧下さい。
Posted by riku at 2010年06月05日 00:37
 rikuさん、コメントありがとうございます。

 返事が遅くなりましたが、貴ブログに記された和解の内容は、纏まった時間が取れ次第読ませて頂きます。
Posted by sok at 2010年07月29日 21:53
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