2006年08月10日

宮台真司氏の天皇論・靖国論

 以前は、宮台真司氏の話し方が嫌いで、その著作は殆ど読んだことがなかったのですが、実際に幾つか読んでみると中々面白かったです。簡単ではありますが紹介しておきます。

(2006年08月04日)MIYADAI.com Blog:靖国問題で即席のコメントを求められました。あくまで即席回答です

 靖国神社参拝問題を「東京裁判的手打ち問題」と「憲法と歴史の捩れ問題」と「天皇陛下の御意思問題」に分けて論じておられます。宮台氏の普段の記事に較べると分量は1000字程度と少ないですが、こうして事柄ごとに分けて考える方が、論点が明確になります。特に、国家神道であった戦前と一宗教法人になった戦後、この捩れが靖国神社を巡る問題を複雑化させているという点に同意します(勿論、煽るメディアの問題もありますが)。松永宮司への誹謗中傷に堕さない点や末尾で現実解を提示している点が、学者として誠実で親切だと思います。結論に異論はありますが参考になります。

 宮台氏の昭和天皇と天皇制に関する記述は、以下の映画『太陽』についての評論も面白いです。

(2006-07-06)MIYADAI.com Blog:評論インタビュー:アレクサンドル・ソクーロフ監督『太陽』(2004)

 こちらは8800字程度の長文です。天皇の戦争責任論について他行可能性という観点から論じておられます。他行可能性という言葉は普段の生活では聞き慣れない言葉ですが、宮台氏の表現を借りれば「当事者がその場その時に別様に振る舞えなかったか否か」という反実仮想と「当事者と同様な立場に置かれた別の人間なら別様に振る舞えなかったか否か」という反実仮想からなる批判可能性のことです。『天皇のスゴさとは何か』の項では立憲君主制について、『大日本帝国憲法は出鱈目なのか』の項では統帥権干犯問題について触れておられます。


YouTube動画:丸激トーク・オン・デマンド
YouTube:左翼はずっと嘘をついてきた
YouTube:すっきり分かる靖国問題


【追記:宮台氏の靖国神社関連記事】
(2006年09月03日)MIYADAI.com Blog:最近「富田メモ」問題について対談した際の、宮台発言ピックアップです
posted by sok at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 靖国神社参拝関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/22197614

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。